パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

上野千鶴子のサバイバル語録

2016-06-26 | book
社会学者の上野千鶴子が出した書籍,雑誌,新聞,ウェブなどから集めたコメントをまとめた「上野千鶴子のサバイバル語録」を読んだ。2016年1月発刊。

人生,仕事,恋愛・結婚,家族,ひとり,老後,女,未来の8つのジャンルで持論を展開する。おひとり様として,男女の役割,これからの人生を語る。これまでの,これからの生き方に,ホッと肩の荷を下ろすコメントもある。
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梅雨の花たち

2016-06-25 | life
梅雨の花といえば、紫陽花。主は紫。でも黄色から白っぽい花びらが目を楽しませてくれます。

そんな梅雨ですが、我が家には、白く分厚い花びらを持つくちなしが次々に咲いています。葉の緑も新鮮です。その香りのよいこと。感激です。

そのくちなしの隣に咲く桔梗の紫も鮮やかです。香りはなくても凛とした細やかな姿が可憐です。


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小泉今日子書評集

2016-06-19 | book
歌手,女優として,その存在感を増す小泉今日子が,読売新聞の書評委員を10年間,2年五期務めた書評を集めた「小泉今日子書評集」を読んだ。2015年10月発刊。
2005年,平成17年から2014年,平成26年まで,小泉の38歳から48歳までの時と重なる。多忙な生活の中で,10年間にわたり,よくこれだけの本を読みこなし,書評として新聞掲載する能力はすごい。

読書感想文を学生時代に書いた,というか書かされた。この書評集は,まさに読書感想文だ。とかく読んだ本のストーリーで終わる書評ではなく,小泉の感性が書評の中に必ず盛り込まれている。女性として,俳優として,家族や友人など,自分の言葉で,自分のその時共鳴したコメントがある。その語彙も豊富だ。小さい頃からの読書の賜物だろう。
アイドル時代に,とかく人見知りだった自分を守るためにも読書は有効だったという。

バツイチのおひとり様,そして,出産という経験がない自分と向き合い,今の自分を見つめ,生きざまを考えるためにも小泉の読書はあるのだ。
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ブッダも笑う仏教の話

2016-06-12 | book
2010年第10回のM1グランプリで優勝した漫才コンビの笑い飯の1人,哲夫が仏教について書いた「ブッダも笑う仏教の話」2016年1月を読んだ。

2400年前に釈迦が考えた仏教の考えが,どういう変遷を経て,何回か日本に伝わり,今,どう我々の生活に生きているのか。仏像崇拝やお寺の歴史なども語る。昔から仏教好きで般若心経の本まで出しているという。翌2月には第4刷だ。

全編を覆う関西弁と突っ込みのギャグ。そのおもしろさに浸りながら,祖先に導かれ生まれ,生老病死という煩悩にさいなまれながら,日々行き過ぎる人生をどう生きたらよいのかとまたまた,悩んでしまう。裏表紙の裏の写真は半跏思惟像のふりをする哲夫。弥勒菩薩だそうだ。「えてこでもわかる 笑い飯 哲夫訳 般若心経」も読んでみるかな。
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御宿かわせみ(28) 佐助の牡丹

2016-06-05 | 御宿かわせみ
御宿かわせみ28冊「佐助の牡丹」
2001年3月 オール讀物 平成12年2月号~10月号

江戸の植木市
薬研堀の不動尊で開かれる植木市。そこで東吾は,海産物問屋の松前屋五郎兵衛が水仙の鉢を買うのを見る。その五郎兵衛が亡くなり,身内のいない松前屋は,財産が親戚の餌食となる。7人いた子に先立たれた五郎兵衛には,女中に産ませた子がいたらしい。
その頃るいは,千絵から教えてもらった子供用の箸を買いに,富岡八幡宮近くの小松屋を訪れる。その箸は松太郎という職人が作っていた。まだ,若い松太郎は母親が死んだばかりだった。その松太郎の長屋へ訪れた東吾は,家の中に,松前屋五郎兵衛が買った水仙によく似た鉢植えを見つける。

梅屋の兄弟
るいと東吾は,庄司家の菩提寺に参る。そこで言い争いをする兄弟を見る。宝奇丹で有名な室町の梅屋養生軒と,五霊丹有名な分家の白山下の梅屋だった。梅屋は後妻の息子の次男万衛門が本家を継ぎ,長男寿太郎が分家していた。万衛門には先妻の姉のお比佐と後妻の息子19歳の倅万太郎とが,寿太郎には21歳の健太郎と娘のお咲がいる。お比佐と健太郎は親に内緒で好き合っていた。しかし,寿太郎はその結婚に反対していた。お比佐は大川の舟で毒を飲んで亡くなる。そして,健太郎が後を追う。寿太郎は出家して西国巡礼の旅に出る。その訳とは。

佐助の牡丹
深川の富岡八幡宮の牡丹市。その品評会へ出かけたるいは一位になったのは向島の久蔵の白貴人だったが,鑑定人の花屋団蔵に自分のだという佐助がいた。かわせみでその話を聞いた東吾は,牡丹市を訪ねる。佐助は自分の鉢の根に自分の名を書いた紙を入れていた。佐助の息子,佐太郎のかどわかしを東吾と小文吾が見事解決する。

江戸の蚊帳売り
東吾とすいは千春を連れてお吉,長助と永代寺の灌仏会に出かける。そこで,浅草の料理屋,三国屋武右衛門がおきよという芸者と詣でていた。そこにおきよの亭主,吉三郎がやってきていさかいを起こす。その武右衛門と18年連れ添い,年頃の娘がいた内儀のおさとは,亭主の武右衛門の浮気を理由に100両の持参金を返せというが,逆に武右衛門に離婚されてしまう。川崎から来た,おさとの弟の仙太郎は,かわせみへ泊まり,町奉行所へ訴える。おさとはおきよを殺し,自分も身を投げる。やりきれない女の一生。

三日月紋の印籠
千絵が,るいにかわせみに泊まらせてくれと頼みに来た。旗本,榊原主馬の用人から頼まれた八王子同心の娘お妙と子の13歳の徳太郎。徳太郎は主馬の子だった。正妻は主馬が卒中で倒れ,右之助8歳を跡目にと考えるが,披露の時の家宝の印籠が見えない。徳太郎が持っているのではないかと疑う奥方。徳太郎は昔,主馬の命で,右之助の相手にと半年間,榊原家に奉公に上がっていた。

水売り文三
両国橋で水売りをする文三は20歳。東吾は文三の近くで胡弓を弾く物乞いの老女に水を分けてやるのを見かける。文三は10年前に出羽国上の山から江戸へ出た兄を探しに,5年前から江戸へ出ていた。その頃,かわせみに古河の米問屋の田島屋の娘婿,文次郎25歳が泊まっていた。文次郎は出羽国の山の上の出身だった。兄弟の再会と,弟を思う兄の心根と兄を思う弟の心根がいい。ほろっとさせる作品。

あちゃという娘
東吾が宗太郎と出かけた法要の会場は柳橋の料理屋巴川だった。そこには70歳の隠居彦兵衛がいた。気鬱の病にかかった彦兵衛は,女中頭おみのの娘20歳のあちゃのてきぱきした態度でみるみるうちによくなる。あちゃには,薬研堀の菓子屋の桔梗屋の息子伊太郎と3年間の付き合いがあった。あちゃの評判は上がり,縁談もうまくいくと思われたが,伊太郎は大黒屋の娘の夫婦になってしまった。東吾はあちゃを慰める。東吾は,軍艦操練所の教官となる。講武所教授方との併任を解かれた。

冬の桜
宗太郎が弟の宗三郎の相談に乗ってくれと東吾にいう。四谷の妙行寺に来てくれという。宗三郎が往診の帰りに,赤ん坊を背負った女に抱き着かれる。名前も住まいも知らないという。その寺へ出刃包丁を持った男が乱入してくる。窮地を救い役人に引き渡した東吾だったが,輸送の途中で,男と女は子どもを残し,死んでしまう。女が死ぬ間際に残した「ふゆの,さくらが」を手掛かりに,谷中の領宝寺を突き止める。仏壇屋の甲州屋の惨劇。
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