パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

ひかりナビ 竹取物語

2024-09-29 | book
1961年生まれの古典エッセイストの大塚ひかりの「ひかりナビで読む竹取物語」を読んだ。2013年12月文春文庫。

第1部の竹取物語は現代語訳とひかりナビという注が入る。また、関係のエッセイ。そして、関係年表。第2部は古典世界へのいざないとして、これまでに掲載されたエッセイ集。浦島太郎、舌切り雀、カチカチ山、金太郎、一寸法師、雪女について。源氏物語や古典について(宇治拾遺、紫式部日記、蜻蛉日記など)だ。

竹、翁、月、御門や5人の貴族という男性など、竹取物語のエッセンスを独自の視点でウオッチ。さらに、他の古典の魅力紹介があり、新たな出会いへ誘ってくれる。
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竹取物語 角川書店編

2024-09-22 | book
古語の解釈や古典文法も省いて、とにかく読んでもらうことを主眼に置いた、角川のビギナーズ・クラシックス日本の古典シリーズの竹取物語。平成13年9月初版で令和6年3月に55版だ。角川書店編だ。
原文、現代語訳にはすべてルビを振る。音読もいい。そして、解釈がおもしろい。背景や事象はもとより、今と比べた当時の暮らし、考え方まで触れられている。コラムもあるが、解釈のほうが興味深い。とにかく一読を目的にした一冊。
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竹取物語

2024-09-15 | book
今、大河ドラマで放映中の「光る君」。紫式部を主人公に展開する。その源氏物語で、触れられている「竹取物語」を読んだ。源氏物語17帖の「絵合」の中で、物語の祖だといっているくらい、古く、読み物として流布していたのだ。

岩波文庫で原文を声に出して読む。講談社学術文庫で訳、註、余説を読み進める。いすれも図書館で借りた。岩波は1970年刊行で1999年46刷。講談社は1978年刊行、1994年第22刷だ。

5人の貴族と御門の6人の男性の求婚。そして、結婚したくない姫。育ててきた翁。月から来て、月へ帰る設定。恋愛、結婚、家族など、現代にも通じる話題が満載。

なんとなく、かぐや姫の物語として知ってはいたのだが。古典として原文まで読んだのは、初めてだ。高齢者となって知る世界だ。

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母の待つ里

2024-09-01 | book
ストーリーテラー、浅田次郎の「母の待つ里」を読んだ。2022年1月発行。2020年から2021年にかけて月刊文芸誌に連載。
カード会社の仮想のふるさとを提供するホームタウンサービスに参加した、3人。東北の相川村。過疎の進む村に母親一人が暮らす家、近くの慈恩院。相川橋のバス停。村がサービスを提供する。1泊2日で50万円、カード会社の年会費が35万円。

創業120年の食品加工会社大手の社長、60過ぎの松永徹。未婚。
製薬会社の営業マン、室田精一。2人の娘は嫁ぎ、40年勤務職場を昨年6月退職、32年連れ添った妻から離婚を迫られる。両親はいない。高校教師の妹が一人。独り暮らし。
60歳の循環器科の女医、未婚の古賀夏生。両親はいない。

その3人に相川村から87歳のペアレンツが亡くなったと知らせが入る

高齢社会の日本。独り暮らし、過疎など背景に、3人の行動心理を巧みに追う。
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夏目漱石の百句

2024-08-25 | book
ふらんす堂の百句シリーズの最新刊、「夏目漱石の百句」を読んだ。井上泰至(やすし)著。2024年6月初版。

夏目漱石といえば、明治の文豪。同年の正岡子規と親交を深め、作句に励んだ。慶応3年(1967)生まれなので、年齢は明治22年(1989)の作なら22歳と考えればよい。
岩波文庫の「漱石俳句集」(坪内稔典編)を横に置いて、酷暑の夜の百句を楽しんだ。

その日付と漱石の足跡を重ね合わせてみる。
同い年の兄嫁の死、明治25年。
明治28年松山中学の英語教師
明治33年英国留学
明治35年正岡子規死去
明治36年帰国、東大講師
明治38年「吾輩は猫である」発表
明治40年朝日新聞入社
明治43年修善寺療養
明治45年大正元年
大正5年明治49年49歳で没

折々に漱石の句。
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