村上春樹のエッセイ『おおきなかぶ、むづかしいアボガド(村上ラジオ2)』を読んだ。2011年7月発行。2001年に出た『村上ラヂオ』の続編だ。これも大橋歩のイラストが楽しめる。『anan』の2009年10月から2011年3月までの1年半にも及ぶ掲載をまとめたものだ。52の短編集。
好みのエッセイといえば、古くは物理学者の寺田寅彦のアカデミックな随筆集、取材を通して作家の日常に触れた吉村昭、家族や身の回りの出来事にするどい視線を投げかけた向田邦子、くだけた感じで、作者のイラストも楽しめる東海林さだおなどがある。
タイトルも2つのエッセイから。お気に入りは「三十歳を過ぎたやつら」。いつの時代でも、社会に疑問を持つ頃があり、そこに日々埋没する自分を見る頃がある。そんな矛盾に気づきながら日々過ごす自分がある。また、音楽や小説の力を解く「ベネチアの小泉今日子」だ。
私からすれば、村上春樹はまさに非日常の人。それが同じ目線で考えていることがあるのが不思議だ。エッセイの面白さは、そこにあるのだろう。
好みのエッセイといえば、古くは物理学者の寺田寅彦のアカデミックな随筆集、取材を通して作家の日常に触れた吉村昭、家族や身の回りの出来事にするどい視線を投げかけた向田邦子、くだけた感じで、作者のイラストも楽しめる東海林さだおなどがある。
タイトルも2つのエッセイから。お気に入りは「三十歳を過ぎたやつら」。いつの時代でも、社会に疑問を持つ頃があり、そこに日々埋没する自分を見る頃がある。そんな矛盾に気づきながら日々過ごす自分がある。また、音楽や小説の力を解く「ベネチアの小泉今日子」だ。
私からすれば、村上春樹はまさに非日常の人。それが同じ目線で考えていることがあるのが不思議だ。エッセイの面白さは、そこにあるのだろう。