パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

すぐれもの「ハリオのドレッシングボトル」

2013-08-31 | food
台風15号の影響か、大雨だ。そんな中、ゴマすりをして、家のゴマドレを作った。いとこにゴマドレッシングの作り方を教えてもらった。
市販のゴマどれは確かにおいしいが、なにかどれもきつい。スパイスや味がきちっとしていて、インパクトがある。それなりに個性があるということか。

でも、このゴマドレは、そういう意味では、個性がない。でも、家なりに工夫を凝らし、それなりにおいしく野菜にかけていただいている。教えていただいたレシピのサラダ油は、オリーブオイルを使い、アクセントに入れるにんにくのすりおろしは、使っていない。

容器もなかなかなくて困っていた。プラスチックのボトルや、ジャムの空き瓶など、いろいろ試してみたが、油が漏れたり、洗いが大変だったりと、いまいち。そこで、生協の広告で知ったハリオというメーカーのドレッシングボトルを買ってみた。値段は1,000円前後か。高さは24㎝。これがよい。


耐熱ガラスで、割れにくく、ボトルの注ぎ口もゴム製で、スポット簡単に出し入れができる。そして、ガラスのキャップの凹凸が
ゴムキャップの先とはまって、使う前に振ってもこぼれないし、使った後も液漏れがない。




ちなみに、材料は、酢(米酢・りんご酢・黒酢なんでもOK)、油、醤油、すりゴマ、砂糖、ごま油。ちなみに手間は、家では、いりゴマを買って家で手動ゴマすりでゴマをするだけだ。よく作るので、今は、冷蔵庫にマグネットホワイトボードで貼っている。


ハリオの容器は240ml。写真の分量の3倍だ。よく振ってお使いアレ。
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正義のセ 2と3

2013-08-25 | book
阿川佐和子の「正義のセ」の第2弾「2」、第3弾「3」は、平成25年3月31日刊行。2は2011年から12年、3は2012年に月刊誌に登場した。

引き続き、横浜地検の検事 竹村凛々子の成長を描く。今回は、性犯罪が題材に。常に翻弄され、苦境に立たされる女性の立場と男の身勝手に怒る凛々子。
30歳を前に東京地検に異動になった凛々子は、自分が有罪にした事件が冤罪になる可能性に出会う。
そして、小学校の同級生の新聞記者、小林明日香との再会。そして、小林の新聞にその冤罪がすっぱ抜かれる。これが「2」
「3」は、明日香が新聞記者になるエピソード。また、凛々子の家にも記者が押しかける。家を出る決意を決めた凛々子。
凛々子のミスをカバーするような週刊誌の記事が出た。それを事件にするためには被害届が必要だ。明日香と組む凛々子。友情はお互いの正義の上でと、夕日に誓う。
竹村一家も夫婦喧嘩や暗礁に乗った温子の縁談など騒がしく、検事仲間の友情などのエピソードもほほえましい。

阿川佐和子の女性の視点も共感が持てて、すがすがしい結末。続編も出てほしい。

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乃南の女刑事「花散る頃の殺人」

2013-08-18 | book
乃波アサの女刑事「おっちゃん」こと音道貴子(おとみちたかこ)シリーズ第2弾「花散る頃の殺人」を読む。1999年刊行。平成8年から10年にかけて月刊文芸誌に掲載された6つの作品から。前回の息詰まる攻防から転じて、じっくりと音道が過ごす日々の生活を描いた。

「あなたの匂」。マンション住まいの音道が近くの米屋の婦人に声をかけられる。それもゴミ袋に入れたはずの自分宛の葉書を手にして。連続幼児誘拐犯人を追う。
たびたび現れるひったくり犯。官僚が駅前で若者たちに襲われる。官僚の荒れた家庭。誰が襲ったのか。「冬の軋み」
ホテルで亡くなった不老夫婦。質素な2人に隠された過去。じっくりとその人生をあぶりだす味わい深い作品「花散る頃の殺人」
マンションから飛び降りた染色作家。オカマの元同僚とその死の背景を探る。女性と恋愛。「長夜」
第1弾で「凍える牙」で一緒に仕事をした滝沢刑事が主人公。大晦日の警察署を描く「茶碗酒」
ラブホテルで高校生が次々と気絶させられ、金品が強奪される。犯人を追う高校生。「雛の夜」

丁寧に日常を追いながら、ちょっとしたミステリー作品に仕上げる、乃南の手腕が冴える。長編よりも、短編の方がより凝縮さが増し、味わい深い。
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女刑事「凍える牙」

2013-08-11 | book
乃南アサの1996年直木賞作品『凍(こご)える牙』を読む。いわゆる女刑事「音道(おとみち)貴子」シリーズの第1作。
警視庁第3機動隊立川分駐所の刑事、白バイも乗りこなすライダーの音道貴子は、職場結婚の末に離婚したバツ一の32歳。新年早々、東京都内で起きた放火殺人事件の捜査本部詰めとなる。男性職場で生きる貴子。パートナーの刑事、滝沢との確執。したたかに男性職場で生きるには。

牙という題名から、狼犬が、ある意味主人公でもある。元刑事が娘の復習のため立ち上がる。次々と起こる獣による殺人。一方、元刑事を亡き者にしようとする犯人。疾風という狼犬が犯人を追い詰める。クライマックスは、バイクに乗り、疾風を追う貴子。見守る滝沢。舞台は東京から千葉の工業地帯へ。行き詰る攻防。離婚を経験し、独身3姉妹や両親の事情など、気丈な貴子が見せる気弱な一瞬。

いわゆる女性が描くハードボイルド。2006年まで続くシリーズ。続編も楽しみだ。女性心理を巧みに描く乃南アサの真骨頂だ。さすがに20年近く前の話なので、ポケベルが登場するのも一興。
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布袋草の花

2013-08-10 | life
我が家で布袋草を買い始めて何年になるのか。
蒸し暑いこの夏に3度目のお目見えだ。今日は、この夏一番の暑さだとか。

今週見せてくれたショットです。一日で萎れる花ではあるが、やはり紫と緑はすがすがしい。

いいものです。
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どら焼きの「あん」

2013-08-04 | book
ドリアン助川の『あん』を読んだ。2013年2月刊行。助川は1962年生まれ。プロフィールは詩人・作家、そして道化師とある。
「どら春」でどら焼きを焼く千太郎。そこに、76歳の吉井徳江がやってくる。罪を侵し、服役した千太郎は、日々もがき苦しんでいる。そんな中で徳江の「あん」は評判を呼ぶ。しかし、そこにハンセン病という偏見が店を襲う。徳江のまがった指とゆがんだ顔。

自分は生きている意味があるのか。そんな問いかけに、徳江も千太郎も中学生のワカナも悩む。

人はそれぞれ生きる過程は異なる。生きる時間も違うし、能力も運命も寿命も異なる。2歳で亡くなる子供もカナリアも意味を持って生まれてきているとドリアン。

最初から緊張感あふれる文体。今にも消えそうな登場人物。でも、皆懸命に生きている。それがひしひしと伝わる。その主人公がどら焼きの「あん」なのだ。



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