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パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

論語と算盤 3/3

2021-03-28 | book
守屋本の現代語訳から、この原本へ、そして、岩波の金谷「論語」の巻末の語句索引から、論語のどこにあるかを探り当てという作業に着手したのだ。この語句索引、人名索引は役に立った。

論語と算盤 2/4

2021-03-21 | book
渋沢の「論語と算盤」は、平成20年2002年初版で、購入したのは令和2年2020年4月の40版だ。これもロングセラーだ。底本は、昭和2年1927年刊の「論語と算盤」。
原本なので、守屋本に収められてない録もある。渋沢が引用している中国古典の出典も原文だ。漢文調だが、センテンスが短いのでじっくり読める。

そこで紹介されている論語も読みたくなるのが人情だ。

論語と算盤

2021-03-14 | book
維新前から激動の時代を、明治、大正、昭和の初めまで生きた実業家渋沢栄一の講演録「現代語訳 論語と算盤 」ようやくを読んだ。守屋淳訳の新書版。
渋沢栄一は、2024年度発行の一万円札に肖像が採用され、2021年の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の主人公だ。今や時代の寵児だ。

1868年の明治元年に渋沢は28歳。埼玉県の農家に生まれ、武士になりたいと一橋家の家臣になるが、明治維新を迎える。しかし、その才能を見込まれ、新政府の大蔵省に勤めることになる。そして、1873年33歳、大蔵省を辞め、実業界に身を投じる。91歳、昭和6年、1931年に亡くなる。

「論語と算盤」は、大正5年1916年、渋沢が76歳の時に発刊された。現代語訳は、この「論語と算盤」のなかから重要な部分を選び、漢文調の現代語訳したものだ。2010年2月に発刊。10年後の2020年3月には43刷というベストセラーだ。10章からなる。

渋沢が「論語」を通じて得た倫理、人生観で,日々の暮らしを生き抜く術を、その指針を、立ち位置を、自分の知識と経験の上に論ずるのだから、説得力が半端ない。仏教は心の面から暮らしの支えとなるべきものだが、論語はあくまでも現実主義だ。

ああそうだ、そうなのかと感心することばかり。還暦を過ぎた私が、今、出会えた幸せを感じている。もう少し、若い頃に出合っていれば・・・、なんてことは思わない。なぜなら、今の自分の経験と知識で、ようやくなるほどと思うのであって、わたしの若い頃に、とても渋沢のような感性は持ちえなかったと思うからである。


蕪村と芭蕉 鑑賞のお供

2021-03-07 | book
蕪村と芭蕉の鑑賞のお御供に購入したのが、「現代語訳付き 蕪村句集」だ。蕪村の句といわれる2,850句のうち、1,000句を選んだ。平成23年(2011)2月初版で、令和2年(2020)に20版。訳文は直訳であっさりしたものだが、17文字の文学である俳句とはそういうもの。そこに季語と解説があり、参考になる。もちろん、朔太郎の評に掲載されている句で、この句集にない句もあるが。

また、「現代語訳付き 芭蕉全句集」は、平成22年2010年12月初版、令和2年2020年19版。季語別に、出典、訳文、年次、語釈、解説を記した。

そして、1997年2月1刷の岩波文庫創刊70周年記念の特装版。「蕪村句集」は「蕪村句集」「蕪村遺稿」「蕪村自筆句抄」「俳詩」からなる。先の2つは季語別に並んでいるので、同じ季語で数句掲載されているものもあり、興味深い。「芭蕉俳句集」は、制作年次順に配列されている。