1959年生まれ、2005年小説デビューの垣谷美雨の「老後の資金がありません」を読んだ。単行本は2015年9月発刊。文庫本でも売れているとの書評。
篤子は、マンションで、建築会社のサラリーマン夫、60歳の定年まであと3年の章と、結婚間近な28歳のサヤカ、大学生で就職が内定した勇人の4人で暮していた。退職金は1千万を切るが借金もなく、定年後の1人生活を夢見ていた篤子に、さまざまな災難?が降りかかる。
老後の資金は6千万といわれるが、1200万あった貯金は、さやかの結婚で500万円、舅の葬式お墓台で400万円なくなる。舅たちには、これまで月9万円の仕送り、舅たちの東京の資産2億円は、これまで舅たちが長生きしたために底をついていた。しかも、篤子はパートの延長を断られ、章はリストラに会い、退職金はゼロとなった。夫は会社の合併の時に企業年金を一時金としてもらぃ、使ってしまっていた。篤子は、モップのレンタル、新聞を断り、車まで手放す。勇人は独身寮へ移り、新婚のさやかに夫からのDV騒動も起こる。
唯一の楽しみ、フラワーアレンジメント教室で出会ったブルジョアの女性。しかし彼女の夫が不倫の末、子どもを作り離婚。子ども3人確実に育てたパン屋のサツキに篤子は嫉妬する。
家にいる章を不審がる近所の目。東京に遊びに来るという高校時代の同級生を家に泊まらせまいとする篤子。月9万円の仕送りを倹約するため、姑と暮らすことにする。みじめさとと外聞を気にしながらの生活。コンビニでバイトを始める。同居で姑とぎくしゃく。章は元気がない。
そんな時に、サツキから、義母の年金受給の生存確認に役所が家庭訪問に来るので、姑をダミーで貸してほしいと依頼が来る。義母が行方不明だというのだ。謝礼は10万円。
老後というパスワードを使い、ありったけの不安要因が、これでもかというほどてんこ盛りだ。最後にはスピードあふれる大団円のドタバタ喜劇。
篤子は、マンションで、建築会社のサラリーマン夫、60歳の定年まであと3年の章と、結婚間近な28歳のサヤカ、大学生で就職が内定した勇人の4人で暮していた。退職金は1千万を切るが借金もなく、定年後の1人生活を夢見ていた篤子に、さまざまな災難?が降りかかる。
老後の資金は6千万といわれるが、1200万あった貯金は、さやかの結婚で500万円、舅の葬式お墓台で400万円なくなる。舅たちには、これまで月9万円の仕送り、舅たちの東京の資産2億円は、これまで舅たちが長生きしたために底をついていた。しかも、篤子はパートの延長を断られ、章はリストラに会い、退職金はゼロとなった。夫は会社の合併の時に企業年金を一時金としてもらぃ、使ってしまっていた。篤子は、モップのレンタル、新聞を断り、車まで手放す。勇人は独身寮へ移り、新婚のさやかに夫からのDV騒動も起こる。
唯一の楽しみ、フラワーアレンジメント教室で出会ったブルジョアの女性。しかし彼女の夫が不倫の末、子どもを作り離婚。子ども3人確実に育てたパン屋のサツキに篤子は嫉妬する。
家にいる章を不審がる近所の目。東京に遊びに来るという高校時代の同級生を家に泊まらせまいとする篤子。月9万円の仕送りを倹約するため、姑と暮らすことにする。みじめさとと外聞を気にしながらの生活。コンビニでバイトを始める。同居で姑とぎくしゃく。章は元気がない。
そんな時に、サツキから、義母の年金受給の生存確認に役所が家庭訪問に来るので、姑をダミーで貸してほしいと依頼が来る。義母が行方不明だというのだ。謝礼は10万円。
老後というパスワードを使い、ありったけの不安要因が、これでもかというほどてんこ盛りだ。最後にはスピードあふれる大団円のドタバタ喜劇。