パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

青春のヴァイオリン協奏曲 メンデルスゾーン

2010-02-28 | music/classic
メンデルスゾーンはドイツの作曲家(1809~1847)。指揮者の創始者ともいわれている。
1844年、38歳で亡くなるメンデルスゾーンが、35歳の時、まさに青年期真っ只中の曲であるヴァイオリン協奏曲ホ短調。冒頭の甘いずっぱいメロディを耳にした方も多かろう。

何せ、この曲に触れたのは、なんと昭和62年(1987)のNHK朝の連続テレビ小説「チョッちゃん」で、黒柳徹子の父親役の世良正則が演じたヴァイオリニストが弾くシーンだった。
残念ながら無知でその曲名がわからず、恥ずかしながらクラシック好きな先輩に、口ずさんで教えを請うたがダメで、近所のピアノの先生にチャレンジし、知りえたものであった。
この頃はインターネットもなく、情報収集も限られていた。

ダヴィート・フョードロヴィチ・オイストラフ(1908年-1974年)は、ソ連(現在はウクライナ)のヴァイオリニスト。

その彼が、昭和30年(1955)にアメリカで録音したモノの名盤、ユージン・オーマンディ指揮のフィラデルフィア管弦楽団とのCDを聴いた。

しっかりとした弦の響き、甘美なヴァイオリンテクニックが、この青春の一こまのようなロマン溢れるメロディ群を奏でる。
まさに、独奏ヴァイオリンに歌わせる協奏曲である。

1楽章は、冒頭の優美な第1主題、センチメンタルな第2主題とが絡み合う。ファゴットの音で第2楽章へ。
2楽章は、全編にやさしさ溢れる楽章をロマンたっぷりに聞かせるオイストラフ。
3楽章は、快活なヴァイオリンの独奏が特徴的。流麗でかわいらしさ溢れる楽章である。

total 27:15 ①12:41②8:18③6:16
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すぐれもの 14 口臭感知器

2010-02-21 | すぐれもの
これは、タニタという健康器具メーカーの「ブレスチェッカー」という代物である。

よく、新聞やネットで口臭予防の記事が載っている。この口臭を測る器具なのだ。

家族に、なぜ、自分の口臭は自分でわからないのだろうと言うと、自分でわかったらいつも臭くてたまらないじゃないと、いとも簡単に返事が返ってきた。

時々家族から「口が臭いよ」といわれ、なんとかその実態を知りたいと思っていたらこの器具を見つけた。

値段は3,000円ぐらい。単4乾電池1本で起動する。器具に息を吹きかけると5段階レベルで表示する。朝、1や2であったのが、職場に出ると5になるのだからやりきれない。やはりストレスのるつぼなのかとがっくりである。
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雨水に香る梅の香り

2010-02-20 | life
最近の土・日曜日は、天気が雪混じりだったり、雨模様で、寒かった。しかし、今日は、久々に太陽が顔を出し、明るく暖かい土曜日であった。
今日は仕事で、家族が代わりにじゃがいもの畑をうってくれた。その畑になんと梅が咲き、甘い香りが漂っていた。
昨日、19日は、二十四節気の「雨水」。雪が雨に変わる時期とされる。なんとなく、春が少しずつ近づいている気がする。毎週土曜日の散歩も少し、遠出をして、坂のきつい1時間コースに変更した。
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香水と泡盛

2010-02-14 | food
今年1月3日の新聞に「泡盛 海を渡る」という記事があった。

これは、中東で香水を作るために考案された蒸留の方式が、西はヨーロッパ、東はタイや日本に伝わり、蒸留酒をもたらしたという興味深いものであった。

蒸留とは、混合物を一度蒸発させ、後で再び凝縮させることで、沸点の異なる成分を分離・濃縮する操作をいう。

たとえば、穀物や果実を酵母によって発酵させ、アルコールを作り出す。これが醸造酒。ビール、日本酒、ワインなどがこれにあたる。
この醸造酒を蒸留してつくるのが、蒸留酒。水の沸点は100度だが、アルコールは約78度。この差で、アルコールや発酵の風味を取り出したのが、蒸留酒となる。水分がないので、アルコール度が高い。
極端な話でいうと、日本酒を蒸留して米焼酎。ワインを蒸留してブランデー。ビールを蒸留してウイスキーとなる。

泡盛は、約500年前の15世紀ごろ、タイや中国からこの技術が渡り、当時の琉球の醸造技術と相まってできたという。
初めは国産の米や粟を使っていたが、大正から昭和の頃の国産米の高騰から、タイ米を使用しだした。タイ米は、日本米に比べ、細長く、麹がつきやすい。これが、今日のコクと切れのある独特の風味を生み出した。

泡盛は、タイ米に黒こうじ菌で発酵させたもろみを蒸留する。つまり、中東の蒸留技術とタイ米、そして沖縄の技術が相まって、このお酒が出来た。アジアの文化の香りが、泡盛というわけだ。
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すぐれもの 13 羽毛の肩当て

2010-02-11 | すぐれもの
昨シーズンから冬に愛用しているマフラーは、今年も外せない(昨年2009年2月15日記載「すぐれもの 5」)。これに今シーズンからは、寝るときに、「羽毛肩当て」をするようになった。

年をとると、冬の寒さは堪える。若い頃は、風呂から上がっても、そんなに無茶しない限り、湯冷めをすることもなかったが、今頃は、寝る前に入らないと、すぐに体が寒くなる。普段でも、首周りや肩が寒く、マフラーが離せなくなった。特に寝る時は首はマフラーでなんとか凌いだが、肩の辺りがスースーして、どうもいけない。

そこで、家族に用意してもらったのが、このすぐれものである。寝る時に、ゴワゴワ、あるいは肩が凝るのではと心配したが、軽くて、暖かく、着けたときの違和感がない。当分、寒い日が続きそうなので、離せない。
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立春とネギ 「ネギのスープ煮」

2010-02-07 | food
ネギのスープ煮

2月4日は立春。いわゆる暦の上では春だ。しかし、「早春賦」にもあるように、「春は名のみの風の寒さや」である。
いまだ、寒さ厳しいころ。日経の土曜日「プラスワン」の「簡単美味」から。

ネギの薬効が本当らしいという記事を読んだ。2月1日付の「天声人語」。
A型インフルエンザに感染させたマウス実験で、ネギの抽出物を与えた一群と、そうでない群に比べ、ウイルス量が三分の一に抑えられたという。免疫力を高める効果があるのだ。寒さに弱いチンパンジーにネギを食べさせている動物園もあるという。

そのネギに、ニンニク、ショウガという最強トリオで作るスープです。
スープも市販の素ですから。材料もシンプル。作り方も簡単。時間もかかりません。

これがおいしい。ネギの辛味と甘味が、中華スープに溶け込み、ニンニクとショウガという香辛料が引き立てます。まさに、シンプル・イズ・ザ・ベスト。温まります。

材料:ネギ3本(300グラム)、ベーコン2枚、にんにく1片、しょうが1かけ
A(水カップ1・1/2、スープの素小さじ1/2、しょうゆ小さじ1/2、こしょう少々)

作り方
①ネギは5センチ長さに切ります。
②にんにくは薄切りに、しょうがはすりおろして、汁をしぼります。
③ベーコンは3~4センチの幅に切ります。
④鍋に、ネギとニンニク、ベーコンを入れ、Aを加えます。ふたをして弱めの中火で7~8フン煮ます。
⑤ショウガ汁を加えて、火を止めます。

調理時間20分。
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節分とチャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲

2010-02-06 | music/classic/Tchaikovsky
寒い日には、チャイコフスキー。今年も粉雪が舞っています。寒風吹きすさぶ頃には、ペーター・チャイコフスキーが聴きたくなります。スラブの極寒の地にふさわしい、哀愁の極まりない、あのメロディが恋しくなるのでしょうか。

その中で、チャイコ唯一のヴァイオリンコンチェルトを。
ベートーベン、メンデルスゾーン、ブラームスと並び4大の1曲です。

とにかく、最初から最後まで、チャイコメロディに浸れます。哀愁、せつなさ、厳しさ、激しさてんこ盛り状態で迫ります。

どうしてここまで切ないのか。1878年、53歳の生涯の中、チャイコ38歳の時に作られた3楽章からなる。2楽章と3楽章の間はない。

ヴァイオリンテクニックが高く、3年間は演奏するものがいなかったらしい。1881年に初演。音楽評論家のハンスリックは「安物のウオッカの臭いがする」と酷評されたらしい。しかし、このロシアの香り満載が、逆にたまらない魅力なのです。

また、管弦楽とのコラボがすばらしい。補完、競争。相互に高め合います。

1楽章は、ソリストと管弦が、がっぷり四つ。荘厳で美しいメロディが次々と押し寄せます。
2楽章は、ゆったりとした陰鬱なアンダンテ。なんて美しいのでしょうか。
息次ぐ暇もなく、フォルテシモから、強烈なヴァイオリンソロへ。まさに対立し、競い合うソロと管弦。
そして、フィニッシュへ。

各楽章がそれぞれ変化に富み、三楽章合わせて、30分前後の曲なので聴きやすく、親しみやすい1曲です。

今回は、ロリン・マゼールのベルリンフィル。ソリストは、ギドン・クレーメルです。1979年12月の録音。チャイコフスキー作品集のCDから。
マゼール49歳、クレーメル32歳という若々しくも先鋭な2人の演奏も聞き物となっています。
33:43 ①17:49②5:45③10:00
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