2017年3月文庫刊行、第15回、2016年の「このミス大賞」の優秀賞作品「京の縁結び 縁見屋の娘」を読んだ。
作者の三好昌子(あきこ)は、1958年生まれ。同年代の彼女が、新人賞を受賞。年齢的には遅咲きといえばそうだが、丁寧に人物を描き、エンターテイメント小説として、十分楽しませてもらった。江戸時代の京都を舞台にした時代伝奇小説。
口入屋の縁見屋は、代々娘で、それも26歳で亡くなるという。一人娘のお輪は、18歳。その不安にさいなまれ、京都が火事になる夢をみていたお輪。帰燕という行者が訪ねてくるところから物語は始まる。縁見屋の創業者、正右衛門の秘密とは。敵を探す武士の島村。お輪と幼馴染の徳次。帰燕は何者なのか。
丁寧な京言葉が印象的で、四季の香りも高い。単にミステリーものとあなどるなかれ。
作者の三好昌子(あきこ)は、1958年生まれ。同年代の彼女が、新人賞を受賞。年齢的には遅咲きといえばそうだが、丁寧に人物を描き、エンターテイメント小説として、十分楽しませてもらった。江戸時代の京都を舞台にした時代伝奇小説。
口入屋の縁見屋は、代々娘で、それも26歳で亡くなるという。一人娘のお輪は、18歳。その不安にさいなまれ、京都が火事になる夢をみていたお輪。帰燕という行者が訪ねてくるところから物語は始まる。縁見屋の創業者、正右衛門の秘密とは。敵を探す武士の島村。お輪と幼馴染の徳次。帰燕は何者なのか。
丁寧な京言葉が印象的で、四季の香りも高い。単にミステリーものとあなどるなかれ。