簗瀬(やなせ)一雄は、1912年(明治45年・大正元年)生まれというから市古の一つ下になる。2008年(平成20年)に亡くなる。
この簗瀬が訳注した「方丈記」(角川ソフィア)は、昭和42年(1967年)に初版発行、平成22年に改版初版、平成30年9月に改版21版となる。
中野幸次が底本とした本なので、6節の37細節の作り。21と33に別の参考文献からの引用文が掲載されている。しかしあえて簗瀬は後から挿入されたものだとしている。
6節の37細節ごとに本文(大福光寺本を主)、その下部に脚注。脚注で足りないところを93の補注。そして現代語訳。異本などの参考資料。京都付近図・平安京図、鴨長明の年譜(その時代の主な出来事付き)を置き、最後に索引を配置した。
35年間、付き合ってきた鴨長明との集大成として、簗瀬が、長明が出家した50歳を超えた頃に、方丈記が世に出た長明58歳、1212年から750年を超えて詠み継がれる方丈記の文庫版に着手した。簗瀬が55歳の昭和42年(1967)に刊行された。そして2016年平成28年で50年を迎えた。
まさに研究書といえる一冊。
この簗瀬が訳注した「方丈記」(角川ソフィア)は、昭和42年(1967年)に初版発行、平成22年に改版初版、平成30年9月に改版21版となる。
中野幸次が底本とした本なので、6節の37細節の作り。21と33に別の参考文献からの引用文が掲載されている。しかしあえて簗瀬は後から挿入されたものだとしている。
6節の37細節ごとに本文(大福光寺本を主)、その下部に脚注。脚注で足りないところを93の補注。そして現代語訳。異本などの参考資料。京都付近図・平安京図、鴨長明の年譜(その時代の主な出来事付き)を置き、最後に索引を配置した。
35年間、付き合ってきた鴨長明との集大成として、簗瀬が、長明が出家した50歳を超えた頃に、方丈記が世に出た長明58歳、1212年から750年を超えて詠み継がれる方丈記の文庫版に着手した。簗瀬が55歳の昭和42年(1967)に刊行された。そして2016年平成28年で50年を迎えた。
まさに研究書といえる一冊。