武富健治の『鈴木先生』を読んだ。2005年6月から2011年11月まで、漫画雑誌に不定期に連載された漫画である。11巻もの。
この漫画を読むきっかけは、テレビドラマ「鈴木先生」である。一昨年2011年4月から6月までテレビ東京系月曜10時からの1時間番組10回であった。ただ視聴率が1パーセントから2パーセント台で、センセーショナルな番組ではなく、終了後にじわじわと人気が出た。その結果、今年2013年1月に映画化された。
映画化に伴う、以前放送されたテレビ版をBSで年末に一気放映していたため、この評判を聞いた家人が見て、おもしろいと言ってきた。DVDを借り、はまりました。題材は過去の学園ドラマと異なり過激、せりふは辛辣、そしてマシンガントークだ。これじゃテレビ番組では見ているほうは辛く、次が楽しみで1週間身が保てない。中学生2ーAのみんなと議論を通してつくりあげる、現代という社会に住む大人と子供世界の葛藤。これほどの言葉を駆使した劇を作り上げる原作を読みたいと思った。
原作はまさに脚本だ。そのまま映像となるまさに劇画仕立ての展開。長まわしのせりふは、漫画の噴出しでは合わないようだ。小説の挿絵を見るようでもある。
鈴木が作り上げる世界は、教師と生徒は対等だからできること。悩み苦しむのは大人子供も同じだということ。いろんな意見があるということ執拗に説く鈴木と、それぞれに、わからないなりに自分の意見を持ち始めた子供たち。中学校と言う成長過程にある年齢だからこそ、この世界が出来上がる。
鈴木は、1970年生まれ。43歳。巻末の参考に見られる読書量と音楽に対する造詣。まさに奇才です。
登場人物の詳細な記述はウィキペディアで見ることができる。はまるとこの記事もおもしろい。まさに「ミッション(使命・任務)」に立ち向かう社会の個々(パーツ)を見るよう。個々の激突。これが鈴木ワールドだ。
次々に送られるミッション。げりみそ事件、酢豚事件、小4と××事件、人気投票事件、昼休み事件、コンパス事件、小川騒動、竹地×河辺事件、鈴木裁判、足子(たるこ)の変、生徒会選挙、文化祭演劇。
それを鈴木の世界観で、ぐいぐいと生徒を引っ張る。それを受け入れ消化し、成長する子供たち。同級生、学校、家庭へと染み入るように浸透していく。絵的には雑なタッチだが、それが内容にふさわしい緊張感をもたらしている。それぞれの巻末解説、カバーの裏にある作者メッセージも楽しみだ。
物流の時代で、DVD,コミックもインターネットで借りることができる。日常、あまりに多すぎる情報量に流されるている日々。その中に偶然出会えて、フィットする作品、しない作品もある。そのドキドキ感、そしてはまったときの感覚は心地よい。
この漫画を読むきっかけは、テレビドラマ「鈴木先生」である。一昨年2011年4月から6月までテレビ東京系月曜10時からの1時間番組10回であった。ただ視聴率が1パーセントから2パーセント台で、センセーショナルな番組ではなく、終了後にじわじわと人気が出た。その結果、今年2013年1月に映画化された。
映画化に伴う、以前放送されたテレビ版をBSで年末に一気放映していたため、この評判を聞いた家人が見て、おもしろいと言ってきた。DVDを借り、はまりました。題材は過去の学園ドラマと異なり過激、せりふは辛辣、そしてマシンガントークだ。これじゃテレビ番組では見ているほうは辛く、次が楽しみで1週間身が保てない。中学生2ーAのみんなと議論を通してつくりあげる、現代という社会に住む大人と子供世界の葛藤。これほどの言葉を駆使した劇を作り上げる原作を読みたいと思った。
原作はまさに脚本だ。そのまま映像となるまさに劇画仕立ての展開。長まわしのせりふは、漫画の噴出しでは合わないようだ。小説の挿絵を見るようでもある。
鈴木が作り上げる世界は、教師と生徒は対等だからできること。悩み苦しむのは大人子供も同じだということ。いろんな意見があるということ執拗に説く鈴木と、それぞれに、わからないなりに自分の意見を持ち始めた子供たち。中学校と言う成長過程にある年齢だからこそ、この世界が出来上がる。
鈴木は、1970年生まれ。43歳。巻末の参考に見られる読書量と音楽に対する造詣。まさに奇才です。
登場人物の詳細な記述はウィキペディアで見ることができる。はまるとこの記事もおもしろい。まさに「ミッション(使命・任務)」に立ち向かう社会の個々(パーツ)を見るよう。個々の激突。これが鈴木ワールドだ。
次々に送られるミッション。げりみそ事件、酢豚事件、小4と××事件、人気投票事件、昼休み事件、コンパス事件、小川騒動、竹地×河辺事件、鈴木裁判、足子(たるこ)の変、生徒会選挙、文化祭演劇。
それを鈴木の世界観で、ぐいぐいと生徒を引っ張る。それを受け入れ消化し、成長する子供たち。同級生、学校、家庭へと染み入るように浸透していく。絵的には雑なタッチだが、それが内容にふさわしい緊張感をもたらしている。それぞれの巻末解説、カバーの裏にある作者メッセージも楽しみだ。
物流の時代で、DVD,コミックもインターネットで借りることができる。日常、あまりに多すぎる情報量に流されるている日々。その中に偶然出会えて、フィットする作品、しない作品もある。そのドキドキ感、そしてはまったときの感覚は心地よい。