宮部みゆきの杉村三郎シリーズ第4弾「希望荘」を読んだ。2016年6月刊行。
2014年4月から2016年5月まで初での中編4編を収録。
大企業の経営者の娘婿として暮らしていた杉村が、離婚し、一人暮らしを始める。38歳。杉村探偵事務所を営む。
聖域
借家に住む杉村が、同じ家主のアパートから老婦人がいなくなった事件を解き明かす。「亡くなったと聞いたおばあさんを上野駅で見かけたの」という疑念から老婦人の娘との過去。娘のアパートを訪れると、怪しげな救済グループの仲間の女性たちがいた。老婦人のアパートに残されていた未使用の高級ブックカバーから今の母子を探しだす。
希望荘
「亡くなった父が殺人犯かも」。人気レストランのオーナーシェフから相談が舞い込む。そこには過去起きた殺人事件が絡んでいた。その事件を追う杉村。そこに潜む悲しい姉妹の物語。しかし、実は亡くなった父親は別のことをメッセージとして周りに告げていた。
砂男
杉村が離婚し、故郷の山梨で生活していた。兄や姉の家庭とのいざこざ。そして、勤めるようになった農産物の販売店。その店のお得意さんのご夫婦が夫の浮気で離婚し、店を閉じてしまった。夫の浮気相手は、妻の同級生だった。妻は身ごもっていた。山梨の調査会社のオフィス蛎殻の蛎殻昴は杉村にその夫の調査を頼む。夫を追う杉村が突き止めた真実とは。
二重身
高校生の女の子が、杉村を訪ねてくる。母一人子一人の彼女は、高校生の知り合いから杉村を紹介された。その彼女は、母親が付き合っていたアンティックショップのオーナーを探してほしいと頼みに来る。丁度、東日本大震災の直後のことで、東北へ行くと言っていたという。
いずれも、離婚し、独りで生きていく杉村が、いつものように事件とかかわりながら、人との接点を見出していく。新たな一ページを飾る。これまでの3作と異なり、市井の人々との暮らしが杉村には合っているような気がする。どんな人との出会いが待っているのか。今後は楽しみなシリーズだ。
2014年4月から2016年5月まで初での中編4編を収録。
大企業の経営者の娘婿として暮らしていた杉村が、離婚し、一人暮らしを始める。38歳。杉村探偵事務所を営む。
聖域
借家に住む杉村が、同じ家主のアパートから老婦人がいなくなった事件を解き明かす。「亡くなったと聞いたおばあさんを上野駅で見かけたの」という疑念から老婦人の娘との過去。娘のアパートを訪れると、怪しげな救済グループの仲間の女性たちがいた。老婦人のアパートに残されていた未使用の高級ブックカバーから今の母子を探しだす。
希望荘
「亡くなった父が殺人犯かも」。人気レストランのオーナーシェフから相談が舞い込む。そこには過去起きた殺人事件が絡んでいた。その事件を追う杉村。そこに潜む悲しい姉妹の物語。しかし、実は亡くなった父親は別のことをメッセージとして周りに告げていた。
砂男
杉村が離婚し、故郷の山梨で生活していた。兄や姉の家庭とのいざこざ。そして、勤めるようになった農産物の販売店。その店のお得意さんのご夫婦が夫の浮気で離婚し、店を閉じてしまった。夫の浮気相手は、妻の同級生だった。妻は身ごもっていた。山梨の調査会社のオフィス蛎殻の蛎殻昴は杉村にその夫の調査を頼む。夫を追う杉村が突き止めた真実とは。
二重身
高校生の女の子が、杉村を訪ねてくる。母一人子一人の彼女は、高校生の知り合いから杉村を紹介された。その彼女は、母親が付き合っていたアンティックショップのオーナーを探してほしいと頼みに来る。丁度、東日本大震災の直後のことで、東北へ行くと言っていたという。
いずれも、離婚し、独りで生きていく杉村が、いつものように事件とかかわりながら、人との接点を見出していく。新たな一ページを飾る。これまでの3作と異なり、市井の人々との暮らしが杉村には合っているような気がする。どんな人との出会いが待っているのか。今後は楽しみなシリーズだ。