パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

杉村三郎シリーズ 4 希望荘

2017-09-24 | book
宮部みゆきの杉村三郎シリーズ第4弾「希望荘」を読んだ。2016年6月刊行。
2014年4月から2016年5月まで初での中編4編を収録。

大企業の経営者の娘婿として暮らしていた杉村が、離婚し、一人暮らしを始める。38歳。杉村探偵事務所を営む。

聖域
借家に住む杉村が、同じ家主のアパートから老婦人がいなくなった事件を解き明かす。「亡くなったと聞いたおばあさんを上野駅で見かけたの」という疑念から老婦人の娘との過去。娘のアパートを訪れると、怪しげな救済グループの仲間の女性たちがいた。老婦人のアパートに残されていた未使用の高級ブックカバーから今の母子を探しだす。

希望荘
「亡くなった父が殺人犯かも」。人気レストランのオーナーシェフから相談が舞い込む。そこには過去起きた殺人事件が絡んでいた。その事件を追う杉村。そこに潜む悲しい姉妹の物語。しかし、実は亡くなった父親は別のことをメッセージとして周りに告げていた。

砂男
杉村が離婚し、故郷の山梨で生活していた。兄や姉の家庭とのいざこざ。そして、勤めるようになった農産物の販売店。その店のお得意さんのご夫婦が夫の浮気で離婚し、店を閉じてしまった。夫の浮気相手は、妻の同級生だった。妻は身ごもっていた。山梨の調査会社のオフィス蛎殻の蛎殻昴は杉村にその夫の調査を頼む。夫を追う杉村が突き止めた真実とは。

二重身
高校生の女の子が、杉村を訪ねてくる。母一人子一人の彼女は、高校生の知り合いから杉村を紹介された。その彼女は、母親が付き合っていたアンティックショップのオーナーを探してほしいと頼みに来る。丁度、東日本大震災の直後のことで、東北へ行くと言っていたという。

いずれも、離婚し、独りで生きていく杉村が、いつものように事件とかかわりながら、人との接点を見出していく。新たな一ページを飾る。これまでの3作と異なり、市井の人々との暮らしが杉村には合っているような気がする。どんな人との出会いが待っているのか。今後は楽しみなシリーズだ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出会いなおし

2017-09-23 | book
人の運命は、わからない。出会いと別れ、そして、決断。1968年生まれの森 絵都の「出会いなおし」を読んだ。2017年3月。月間文芸誌に2014年から2016年に掲載された6編を収録。2006年直木賞作家。

イラストレーターとして20代の駆け出しのころ、付き合いのあった編集者ナリキヨさん。自信を無くし。フランス留学を経て、個展を開いた。その案内を出したら、来てくれたナリキヨさん。彼も私もいろいろあった。「出会いなおし」
50代の女性。子どもの手が離れ、夫と二人住まい。最近手抜きをし始め、デパ地下で買った総菜のカブが大根とわかり、執拗にクレームの電話をする。確かに大根を使っていた、謝りに来い。エスカレートする結末は。「カブとセロリの塩昆布サラダ」
幼い子供と車で家を出た。理由は、夫の母親のこと。メルヘンな寓話で男女のすれ違いの結末を描く。「ママ」
小学校6年生でのイベントのことを知りたくて、同窓会に参加した女性。気になっていた彼もきていた。30歳を前に国際結婚へと踏み出す。「むすびめ」
ロシアの病院での出来事。医者の彼は、妻に看護婦のユリアを選ぶ。ともに勤めるようになった二人に、少しづつ溝が深まる。病院の安全性をめぐる事件が起きる。「テールライト」
妻に先立たれた男性は、妻の両親に小学生の息子を預けに行く。その車中で起きた事故。瞬間に起きる様々な出来事。「青空」
ファンタジックな題材を、そこかしこに組み入れ、現実と非現実を行き来させる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナスのみそ炒め

2017-09-18 | food
昨日に引き続きナスとピーマン、そしてお味噌の料理のご紹介です。ナスと味噌。味のないナスには、濃い味の味噌は相性がよいのでしょう。

材料4人分
ナス5個(350㌘)、ピーマン2個(80㌘)、シソの葉5枚、豚薄切肉(肩ロースなど)200㌘、A(酒大さじ1/2、塩少々)、サラダ油大さじ1+1/2+1
【味噌だれ】みそ大さじ3、砂糖大さじ1、みりん大さじ2、水50ミリリットル

作り方
①ナスは皮をしま目にむき、厚さ約1㌢の輪切りにする。ボールに入れて油大さじ1を回しかけ、ボールをゆすって全体にまぶす。
②ピーマンは一口大に切る。肉は長さ約4㌢に切り、Aをもみこむ。
③味噌だれの材料を合せる。
④フライパンに油大さじ1/2を温め、肉を炒める。色が変わったらいったん取り出す。
⑤油大さじ1をたし、ナスを中火で2~3分炒める。油がなじんだらピーマンを加えてさっと炒める。肉を戻し、みそだれを加えてからめる。つやよくなったらシソをちぎって加え、火を止める。

豚のロース肉でボリュームあり。シソがこんなに合うとは。もし、家庭菜園で、いっぱいあれば、具をシソで巻いて食べてもグッドです。
ナスを炒める前に、全体に油をまぶしておけば、一部のナスに染み込むことが防げます。肉とナスを分けて炒めるひと手間が、それぞれの味を生かし、おいしく作るコツとか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナスとピーマンのピリ辛みそ炒め

2017-09-17 | food
台風18号が接近。小中学校は運動会シーズン。そして、畑では、そろそろナスも終わり、ピーマンも小粒になりました。

味噌で炒めた、ナスとピーマン。そこにひき肉そぼろが絡んで、質量ともいける味です。

材料2人分
ナス2本、ピーマン2個、豚ひき肉150㌘、A(トウバンジャン小1/2、おろしショウガ1片分)、B(みそ・蜂蜜・酒各大1)、C(水50CC、かたくり粉小1/4)
作り方
①ナスは大きければ長さを半分に切って8等分し、塩水に5分ほど漬けて水けを切る。ピーマンは食べやすく切る。
②ごま油を入れたフライパンでナスを炒め、しんなりしたらピーマンも炒め合わせて取り出す。
③ひき肉とAを入れ、混ぜながら火にかける。ひき肉に火が通ったらBを入れてさらにまぜる。Cを混ぜたものを回し入れ、とろみがついたら2を戻して混ぜ合わせる。15分
最後に入れる水溶き片栗粉で、そぼろが上手にナスに絡みます。

蜂蜜は常備していないので、砂糖でも良いかと思いましたが、蜂蜜を買ってきて正解でした。さっぱり感と甘みがグッドでした。蜂蜜は普段から使わないので、残ってももったいないと、続けて2回作りました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

布袋草 2輪咲く

2017-09-16 | life
今シーズン最後の布袋草でしょうか。

今日、なんと2輪同時に咲きました。初めてかも・・・。

気温が低くなり、3日もっています。今までは1日だったのに。これも初めて。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

KYLYN

2017-09-10 | audio
1979年、大学4年のその年に、ジャズフュージョンの若手が集まり、全国ツアーKYLYN ON TOURを行う。ギタリストの渡辺香津美1953年生、若き坂本龍一1952年生、矢野顕子1955年生、ベースの小原 礼1951年生、ドラマーの村上秀一1951年生、パーカッションのペッカー、トロンボーンの向井滋春1949年生、アルト・ソプラノサックスの本多俊之1957年生、テナーサックの清水靖晃1954年生。5月から8月のツアーのうち、6月の六本木ピットインの3日間のライブをレコード化したのが「KYLYN LIVE」だ。1979年11月リリースの2枚組3,800円。皆さん、今なお現役だ。


当時は、就職試験、卒論の学年。意気揚々と1次希望に進み、下宿を引き払うもの。意にはそぐわないが就職へ進むもの、再度のチャンスと就職浪人を選ぶもの。さまざまな道を同期生は進んでいく。うらやましさと寂しさ、不安を抱えた日々だった。

このアルバムが、この7月にリマスターでCD化された。実に38年ぶりである。その当時の空気もまざまざと運んでくれる。それも還暦の年。また、定年を迎える年にである。

久々にアナログを出して聞く。プリアンプ:アキュフェーズC200V、パワーアンプ:アキュフェーズP5000、レコードプレーヤー:ヤマハYP511 スピーカー:ヤマハNS1000Mだ。


そして、CDプレーヤーは、アキュフェーズC2410、パワーアンプ:アキュフェーズP500L、CDプレーヤー:アキュフェーズDP500 スピーカー:Bower&Wilkins805D だ。


あの頃には戻れないが、あの熱気と興奮、素晴らしいテクニックの数々がそこにはある。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カレー味のラタトゥィユ

2017-09-03 | food
ラタトゥイユはフランスのプロヴァンス地方の郷土料理。タマネギ、ナス、ピーマン、ズッキーニといった夏野菜をにんにく、オリーブ油で炒め、バジルタイムなどの香草とラインで煮る。いわゆるごった煮である。

ズッキーニはないので、いただいた自家製カボチャを使いました。にんにくも自家製でいただいたものです。なす、タマネギ、トマトは家の家庭菜園で採れたもの。夏野菜を香草でなく、カレー味でいただきます。ご飯にかけてもよいですよ。

材料4人分
ナス3個(240㌘)、ズッキーニ1本(200㌘)、タマネギ1個(200㌘)、トマト2個(400㌘)、ニンニク1片(10㌘)、オリーブ油大さじ3、カレー粉小さじ1と1/2、塩小さじ1/2


ナス、ズッキーニは幅1㌢の輪切り又は半月切りにします。タマネギ、トマトは2㌢角に切ります。ニンニクはみじん切りにします。

厚手の鍋にオリーブ油、ニンニクを入れて弱火にかけ、香りが出たら、最初にタマネギを加えて3~4分炒めます。ナス、ズッキーニを加わえてさらに5分ほど炒めます。

油がなじんだら、カレー粉、塩を加えて混ぜます。トマトを加え、ふたをして、弱めの中火で15分ほど蒸し煮にします。途中で1~2回混ぜます。

ふたをとり、汁気が多いようだったら、火を強めて軽く煮詰めます。

多めに作って冷蔵庫に保管して、冷えたのもいけます。いつでも使えて弁便利なおかずです。たっぷりめのオリーブ油で、はじめに野菜を弱火でじっくりと炒めると、タマネギの甘みが増し、ナスやズッキーニは油がなじんでとろりとおいしくなります。

今回は、家庭菜園のピーマンも入れました。パプリカやコーンも使えます。水煮のトマトでより濃厚な味わいになるそうです。
夏を乗り切る一品になりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする