パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

ベートーベン 5「シンフォニー1番(2)」

2008-03-31 | music/classic/Beethoven
カラヤンの美学

カラヤンはベートーベンのシンフォニー全曲録音を4回している。
50、60、70、80年代それぞれの個性があるといわれる。

60、70、80はベルリンを振った。
特に70年盤は、カラヤンは大半の曲を一度録音し、寝かせてから録音を修正しているという。
つまり、完璧な芸術として磨き上げられたものである。
特にこの1番(2番も)は最長、最多のセッションを重ねたという。75年から76年、77年と5回録音データがある。

音楽は生の緊張感だという主義には合わないかもしれない。しかし、完璧を求めるのも芸術家の宿命か。

60歳代のカラヤンの精力的なタクトが気持ちよい。アンサンブルも精緻でみずみずしい。録音もいい。

1番と2番のカップリングで1,000円とは。これもうれしい。

(1975・76・77)
7:45 6:03 3:35 5:37 23:06
(1984)
10:05 6:18 3:54 5:49 26:06
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季節を見る・読む

2008-03-30 | book
季節の営みを感じられるのが幸せと思う時がある。
今日は雨。三寒四温、花冷えの頃。春本番はこれから。木々の緑も鮮やかな季節ももうすぐ。

日本には季節感がある。それがわずらわしいと感じることがあったとしても、その都度、人は季節とともに暮らしてきた。

小学館から週刊「日本の歳時記」が出た。季語や風習を写真や言葉で綴る。

50巻だから1年間楽しめる。1冊580円をどう考えるか。
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ベートーベン 5「シンフォニー1番(1)」

2008-03-29 | music/classic/Beethoven
最近お気に入りのシンフォニーがベートーベンの1番である。
ベートーベンは57年間の人生の中で、9つのシンフォニーを作った。先輩ハイドンは108つのシンフォニー、モーツァルトは8歳にして書いた1番をはじめ41つの作品がある。
この1番はベートーベンが30歳にして初めて作ったシンフォニーである。
30分にも満たない作品であるが、これまでのシンフォニーには見られない大きなストーリー性と重厚な肉厚さがある。

まさに変革者、ベートーベンがそこにある。もちろん、ハイドンやモーツァルトといった先達の色合いが濃い作品ではあるが、、リズミカルで明朗なベートーベンらしさがそこここと見られる。
1楽章の出だしはシンフォニー7番の出だしとよく似ているし、4楽章の牧歌的な民謡風な曲風が気に入っている。
4つの楽章が独立し、大胆かつ個性的で主題もメロディアス。まさにベートーベンのシンフォニーなのだ。
志鳥栄八郎氏いわく、それまでベートーベンはピアノや弦楽器、管楽器などの楽器のための作品を書き、これらの楽器をとことん分析し、満を持してシンフォニーに挑んだという。

巨匠クレンペラーはイギリスのフィルハーモニアオケでじっくりと格調高い緊張感あふれる演奏を聴かす。
クレンペラー(1957)9:46 8:49 4:00 6:18 28:53


ワルター御大は、さすがすがすがしくロマンティックな演奏をコロンビア響で。
ワルター(1958)7:06 6:35 3:44 6:09 23:34


イッセルシュミット御大はじっくりとウィーンフィルで、重厚で端正な演奏を聞かせる。
イッセルシュミット(1965)10:11 6:44 3:53 6:11 27:59


壮年のクーベリックはロンドンシンフォニーでさわやかで優美なベト1。
クーベリック(1974)9:04 8:05 3:58 5:42 26:49


帝王カラヤンは晩年の4度目のベートーベン全集からデジタル録音で。重厚な風格ある演奏でメリハリがある。
カラヤン(1984)10:05 6:18 3:54 5:49 26:06


ショルティは2回目のベートーベンシンフォニー全曲録音から主兵シカゴのデジタル。明るくさわやかなテンポが小気味よい。
ショルティ(1989)8:04 7:14 3:28 5:36 24:22


これからいろんな楽風に触れるのが楽しみだ。


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リーダーとは 「海の史劇」 吉村 昭 6

2008-03-26 | 吉村 昭
明治37年(1904)9月5日にロシア海軍バルチック艦隊はロジェストヴィンスキー中将を司令長官として母国を出、日本に向かう7ヶ月の航海に出る。

その間、乃木大将・児玉大将の旅順攻撃・203高地占領の記載を交え、東郷平八郎との日本海海戦の模様、小村寿太郎・ウィッテのアメリカ・ポーツマスの講和会議、そして日本やロシアでの捕虜の状況、最後に1年後の12月20日のロジェストヴィンスキー中将の首都ペテルブルグへの帰還で終わる。

吉村昭は「海の史劇」と題し、この日露戦争を描いた。昭和45年(1970)から46年(1971)に新聞連載。昭和47んえ(1972)刊。

明治となり40年弱。列強のもと、日本はまさに富国強兵でその地位を築く。
そして世界のさまざまな思惑の中で、40年後には、第2次世界大戦の終結を迎える。
イギリス、フランス、アメリカ、アジアの国々。大きな世界の動きの中で日本は存在する時代となる。

世論・民衆に困惑する首脳たち。現場とその経験に基づき苦悩する指導者。そこでうごめく多くの民。資料に基づき、淡々と語る吉村節。
大きな流れとそこに生きる人々を描く。
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2つのトンネル 「高熱隋道」「闇を裂く道」 吉村 昭 5

2008-03-25 | 吉村 昭
吉村昭が「トンネル」を描いた2つの作品。

昭和42年(1967)刊行の「高熱隋道」は、昭和11年から15年にかけて電力供給を目的に作られた、富山県黒部渓谷の黒部第三発電所における900メートルの軌道トンネル工事の1年4ヶ月の記録である。
熱さと冬の寒さ・突風など、まさに300人の命をも飲み込んだ自然と人間の戦いをベースに、戦争と国家戦略という背景の中で、ここまでやるのかという記録文学である。
それから20年後、昭和62年(1987)に「闇を裂く道」を発表した。

これは大正2年に測量開始から昭和9年完成という16年もかけて完成した、東海道線のいわゆる箱根越えをトンネルで通す、約8キロの熱海と三島を結ぶ丹那トンネル工事の話である。
それを吉村は、維新直後の明治5年、品川横浜間の鉄道の歴史から始まり、第1次大戦の好況から、後の不況、大正12年の関東大震災、金融恐慌、昭和11年の2.26事件、そして大戦、昭和39年の新幹線開業まで、まさに激動の時代を背景も丁寧に関連付けることを忘れない。
もちろん、崩落事故や湧水との戦いという自然と人間という縮図はもちろん、水源豊かな土地が渇水に見舞われるという公共工事と住民生活という視点も取り入れて一気に読ませる。
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春といえば 2

2008-03-23 | music/classic
「春の祭典」(1913)はロシアの作曲家 ストラヴィンスキー(1882年6月17日 - 1971年4月6日)の作品である。
火の鳥(1910)、ペトルーシカ(1911)と並び3大バレエ音楽といわれる。
強烈な打楽器のリズムとロシア風のフレーズ、不協和音の連続など、現代音楽の代表作である。

体調によっては聞くのがしんどいかもしれない。
何せテーマが第1部大地礼賛(昼)、第2部がいけにえ(夜)なのだ。

1971年にメータ・ロスフィルのレコードを買った。
タイムは第1部15:47、第2部17:07である。
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春といえば 1

2008-03-22 | life
我が家にはさくらんぼの木が1本ある。
平成に入った時に購入したので、もう20年になる。
今、この桜が満開である。

毎年、ハンバーガーで花見としゃれ込む。
年に1回の贅沢、メタボの日である。
フライドポテトの塩気とちょっぴり冷え込む空気、窓越しの暖かい日差しがマッチする。

これから花が散り、実がなり、葉が茂る。

ちょっぴり酸っぱいが、春の味覚も楽しみである。
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藤沢周平に触れる

2008-03-21 | 藤沢周平
NHKのBS放送で「わたしの藤沢周平」という10分番組がある。http://www.nhk.or.jp/syuuhei/index.html
火曜BS28:05~8:15、再放送(水曜BShi 12:50~13:00、日曜BS2 7:50~8:00、BShi 18:45~18:55)

毎回違うゲストが藤沢作品を紹介する。
その思いが合致したときは、「やっぱりそう思うか」。
違うときは、「そういう考えもあるか」
作品の印象が薄れているときは「そうなのか。読み返そう」

いずれにしても外れがない。

一方、紹介本も便利だ。
昨年12月30日に出た「藤沢周平のツボ 至福の読書案内」 (朝日文庫)

「週刊藤沢周平の世界」(朝日新聞社)全30冊 2006年11月から2007年6月

「藤沢周平のすべて」 (文春文庫)

「司馬遼太郎と藤沢周平―「歴史と人間」をどう読むか 」佐高 信 (著)(知恵の森文庫)

「藤沢周平―負を生きる物語」高橋 敏夫 (著) (集英社新書)

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ベートーベン 7 ピアノソナタ

2008-03-20 | music/classic/Beethoven
ベートーベンは57年の生涯(1770年-1827年)で32のピアノソナタを作曲した。
20代から晩年まで、その人生とともに歩んだメモリアルメッセージとも言える。

持っているのはドイツの堅牢なピアニスト、真摯なベートーベン弾き、ウィルヘルム・バックハウス(1884~1969)。
有名なのは
8番「悲愴」(1798)
14番「月光」(1801)30歳の時の作品
17番「テンペスト」(1802)
21番「バルトシュタイン」(1804)
23番「熱情」(1804~06)
26番「告別」(1810)
30番(1820)、31番(1821)、32番(1821~22)である。

悲愴と告別はベートーベン自ら名づけたといわれる。

4大ソナタとは「悲愴」「熱情」「月光」「バルトシュタイン」をいう。
ベートーベンといえば、とかくシンフォニーにみられるごとく、堂々とした激情型のインパクトのあるイメージ。
これらの作品は、それぞれ個性的。激しくもかれんで繊細な作品が多い。ロマンチストの一面をまざまざと知ることができる。
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いつデブ 2

2008-03-18 | health
昨年12月16日のブログで10月6日から70日目の減量状況をお知らせしました。
今回は3月17日までの164日目の状況をお知らせします。この間で最低の9・5㎏減量となりました。
この間、体重・体脂肪・食事の時間と内容を毎日欠かさずレコーディング。体重は小刻みに右肩下がりを続けました。もちろんアップダウンがあります。

飲み会で食べ過ぎると2kg増なんてのは序の口で、これを減らすために1週間かかりました。でも、本書にあるように「やせたんじゃない」「スマートになったね」という言葉をかけられると、思わず「よっしゃ」と気合が入ります。
きつかったGパンも入り、ズボンがゆるゆるになるのも心地よい。入らなくなったズボンが使えるようになったのも体感。

腹八分といいますが、この感覚はまさに実感です。食事の前の野菜摂取と空腹時の水腹、お茶腹の有効性も実証。さらにエンゲル係数の低下(経費削減)にも役立つことが判明しました。

ある意味でいいこと尽くめなのですが、ただ、これからもう下がりません。つまり、安定期に入りました。

しかし、このレベルを維持することに情熱を傾けます。

「よっしゃ」
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