パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

龍太ワールド 1/4 飯田龍太全句集

2021-05-30 | book
俳人、飯田龍太の2020年4月、生誕100年に出されたのが「飯田龍太全句集」だ。
昭和29年1954年龍太34歳の時の第1句集「百戸の谿(たに)」、259句+12句。第2句集「童眸」は昭和34年1959年39歳、482句。第3句集「麓の人」は、昭和40年1965年45歳、388句。第4句集「忘音」は昭和43年1968年48歳、355句。第5句集「春の道」は、昭和46年1971年、51歳、355句。第6句集が「山の木」で、昭和50年1975年、55歳、420句。第7句集「涼夜」で、昭和52年1977年で57歳、210句。第8句集が「今昔」で、昭和56年1981年61歳、232句。第9句集が「山の影」、昭和60年、1985年、65歳、397句。第10句集「遅早」で平成3年1992で72歳、236句。そして、その後の109句だ。巻末に「自句自解」と「略年譜」、季語索引がある。

龍太ワールドだ。
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モンテクリスト伯 7-3

2021-05-23 | book
7-3
最終話117話「7月5日」。マクシミリアンは、モンテクリスト島に着く。出迎えるクリスト。
死を覚悟したマクシミリアンに、クリストはある油脂を食べさせる。意識がもうろうとなるマクシミリアン。そしてエデが現れる。意識を戻すマクシミリアン。2組のカップルの誕生。そして、クリストからマクシミリアンに1通の手紙が託される。「この世には幸不幸があるが、それは状態の比較にすぎない。きわめて大きな不幸を体験したもののみ、きわめて大きな幸福を感じることができる」。生きることがいかに楽しいかを知るためには、一度死を思ってみることが必要だと。」「人間の智慧はすべて次の言葉に尽きる」「待て、しかして希望せよ!」
1957年1月25日第1刷、1985年6月3日第30刷。

117話の大河ドラマ。舞台を見ているような場面転換の妙。テンポの良い筋書き。入れ代わり立ち代わり現れる登場人物たち。飽きさせない。読後の充実感はさすがだ。2回目の完読。ありがたい。
モルセールは自殺、ダングラールは無一文、ヴィルホールは発狂と、ダンテスを陥れた3人はいずれも廃人となり、ダンテスの復讐は完成する。しかし、いずれもダンテスが仕組んだというよりも、自分の蒔いた種、あるいは自分の運命がもたらしたものだ。その家族の運命もまさにそれだ。モルセールの出世のための過去の仕業、ダングラールの守銭奴、ヴィルホールの妻と隠し子。そうゆう意味では、自業自得。自分で蒔いた種。ダンテスは、そこに漬け込み、知力と財力でおぜん立てをしたに過ぎない。苦しみもいつかは報われる。努力を惜しむな。投げやりにならずに、辛抱して希望を持ち努力して待てば、その苦労は報われる。

村上春樹がレイモンドチャンドラーの長編の数々を訳しているときの幸せを語っていた。もちろん足元にも及ばないが、日々、ブログ用にあらすじを追いながらパソコンに向かうのは苦ではなく、ひと時の幸せな時間だった。30年ぶりのモンクリに感謝。また、出会えたこの時に感謝。
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モンテ・クリスト伯 7-2

2021-05-16 | book
7-2
107話「獅子窟」。ラ・フォルス刑務所の一幕。その中でも質の悪い人たちが入るのが、サン・ベルナール牢。そこにいるアンドレア。そこに訪ねてきたのがベルツッチオだ。「ようベネデット」と。「俺のおやじを知りたい」とアンドレア。「それを教えに来た」とベルツッチオ。
ヴィルホールとその夫人エロイーズの一幕108話「裁判官」。4人を殺した毒薬をどこに隠したのかとヴィルホール。
ベネデット事件の公判廷のシーン110話「起訴状」ヴィルホールがベネデットの前で読む告訴状。そしてベネデットが自分の名を尋ねられると…。「父は検事総長をしております」。大きな山場を迎える。
111話「贖罪」。自宅に着くヴィルホール。エロイーズと息子エドワールの死。そして、父の部屋へ行くとそこにブゾーニ司祭がいた。ブゾーニ司祭は、自分のかつらを引きむしる。23年前に、ヴィルホールがサン・メラン嬢と結婚した日にマルセイユでこの声を初めて聴いたのだと。ヴィルホールの妻と息子の死を知ったクリスト伯は、最後のものは助けるとマクシミリアンにパリを立つと告げる。
モルセール、ダングラール、ヴィルホールの3つの家庭を襲う3つの事件。
112話「出発」。パリを離れるクリスト伯とマクシミリアン。ヴァランティーヌが眠るパリを去ることに後ろ髪惹かれるマクシミリアン。クリスト伯は「失った人は決して地面の下に眠っているのではない。心の中に葬られている」という。そして「一緒にいてくれる人が2人いる。自分を生んでくれた人、私に智慧を与えてくれた人だ。2人の精神がいつも私の中に生きている」とも。そしてマルセイユに着く。そこはクリストにもマクシミリアンにも故郷だった。そして、クリストの父がいた屋根裏部屋の家にメルセデスが住んでいた。
ダンテスとメルセデスの別れ。
113話「過去」。今は無人で記念館になっているシャトー・ディフを訪れるダンテス。門衛の男が語る過去の34号の脱獄話。牢屋に案内される。第2の父、27号のファリア司祭の遺品、畢生の大著をもらう。悲しみに暮れるマクシミリアンにクリストはある男の話をする。貧困のため餓死した孤独な父親、そして恋人に去られた男が14年間牢に入れられ、富と力を持った。しかし、その父の墓もわからないと。そして、10月4日にモンテ・クリスト島で会おうと約束する。
ローマのトムスン・アンド・フレンチ商会(銀行)に預けていた自己資金。ローマへ向かうダングラールは、盗賊ルイジ・ヴァンパに監禁される。有り金を食べ物と引き換えにする守銭奴の末路。114話「ペピーノ」、115話「ルイジ・ヴァンパの献立」116話「ゆるし」。ヴァンパの頭が現れる。クリスト伯、エドモン・ダンテスだった。監禁の末、ダングラールが追放された小川のほとり。川面に映る白髪頭。

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モンテ・クリスト伯 7-1

2021-05-09 | book
最終巻第7巻
7-1
100話「幽霊」。体調を崩したヴァランティーヌ。ヴィルフォール邸の部屋にクリスト伯が現れる。クリストは、ヴァランティーヌに自分の命を捕ろうとしている者がいずれわかると告げる。
101話「ロクスタ」。深夜に現れたのは25歳の女性。その女性が去ったあと、クリスト伯が現れる。そして、ヴァランティーヌに一つの丸薬を渡す。
102話「ヴァランティーヌ」。ヴァランティーヌが死ぬ。確認するダヴリニー医師。ヴィルフォール。そして、マクシミリアン、ノワルティエ老人が部屋に集まる。マクシミリアンは、これは犯罪だと言い切る。ダブリニーも犯罪の裁きを要求する。ヴィルフォールは父ノワルティエ老人から犯人の名前を告げられるが、3日待ってほしいという。そして、ダブリニーは近所に越してきたイタリアの司祭を連れてきて祈りをささげてもらう。
105話「ベール・ラシューズの墓地」ヴァランティーヌの葬儀。クリスト伯は、31歳になるマクシミリアンが自殺しようとしているのを見抜く。クリスト伯は、自分が、妹に財布を渡し、父のモレルにフェルナン号を贈ったエドモン・ダンテスだと告げる。そして、1か月後にマクシミリアンを元気にさせる奇跡を約束する。約束したのは、9月5日。10年前、その日は自殺しようとしていたモレルを救った日だった。第30話「9月5日」だ。
106話「分配」。ダングラールが夫人に置手紙を残し、家出をしてしまう。ダングラール夫人は、今後の生活を相談しに内務大臣秘書リュシアン・ドブレーのいる、ホテルの2階を訪れる。その室の真上には、メルセデスとアルベールが住んでいた。この2つの部屋の出来事が、回り舞台のように浮かび上がるのだ。無一文のメルセデス。自分の力で生き抜こうとアルジェリア騎兵隊に志願したアルベール。ホテルから去る2人。2つの部屋ではこれからの資金の分配の相談が行われていたのだ。

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モンテ・クリスト伯 6-3

2021-05-05 | book
6-3
マクシミリアンはクリスト邸を出、ヴィルフォール邸へ向かう。体調を崩すヴァランティーヌ。93話「ヴァランティーヌ」
94話「告白」倒れるヴァランティーヌ。ヴィルフォールは、医師のダヴリニーを連れてくる。マクシミリアンは、クリストに助けを求める。ヴィルフォールとダヴリニーの話をクリストに聞かせる。また、ヴァランティーヌを愛しているとも。
ヴィルフォール邸では、ノワルティエ老人が、医師のダヴリニーを部屋に呼ぶ。4人目の毒薬殺人だと老人。しかし、自分は薬をヴァランティーヌに飲ませ、効かないようにしていたという。そのころ、一人のブゾーニと名乗るイタリアの司祭がヴィルフォール邸の隣の家を借りた。
ダングラール邸。ユージェニーは、アンデレア・カヴァルカンティとの結婚を断る。ダングラールは、娘ユージェニーに、破産をしないために300万フランの結納金が必要だという。95話「父と娘」
96話「婚姻契約書」。アンドレアは、夜9時にダングラール邸でユージェニーとの婚姻契約書に署名する前に、クリスト伯邸を訪れる。結婚の話を切り出すアンドレア。クリスト伯に父の代わりを頼むのだが。その夜の9時が訪れる。大勢の客が集まり、クリスト伯も現れる。皆が順番に契約書に署名をし始める。クリスト伯はその席で、自宅への盗難事件の犯人が、自宅を出る時に仲間の男に殺されたが、その殺された男が、ダングラールあての血まみれの手紙を持っていたと話す。その証拠物件を検事総長ヴィルフォールの元に届けたという。その席からいなくなるアンドレア。警官が踏み込んでくる。アンドレアは脱獄囚で、仲間のカドルッスを殺した容疑があるという。
破談になったユージェニーは、ルイーズ・ダルミー嬢と家を抜け出す。結婚の引き出物を資金に、髪を切り、男装し、ベルギーのブリュッセルへと向かう。クリスト伯から旅行免状を手に入れていた。97話「ベルギー街道」
一方、アンドレアは、ダングラール邸から高価なものを盗み、逃避行を続け、パリ郊外の鐘と罎のホテルに泊まる。そこに集結する憲兵たち。煙突や屋根伝いに逃げるアンドレア。暖炉の口からある部屋に落ちてしまう。そこにいたのは…。98話「鐘と壜の旅館」で6巻は終結。1956年9月第1刷。1984年11月第31刷。
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モンテ・クリスト伯 6-2

2021-05-04 | book
6-2
88話「侮辱」。アルベールはシャン・ゼリゼへと向かうが、クリスト伯はオペラ座にいた。アルベールは、オペラ座へと向かう。アルベールは、新聞記者ボーシャンにド・シャトー・ルノー男爵をオペラ座に連れてくることを頼み、フランツ・デビネー男爵、内務大臣秘書リュシアン・ドブレー、アルジェリア騎兵大尉マクシミリアン・モレルの3人にも来てほしいと頼む。そして午前8時、ピストルで、ヴァンサンの森で決闘が決まる。
その夜、クリスト伯邸を訪れるメルセデス。クリスト伯をエドモンと呼ぶメルセデス。89話「夜」。2人の会話は壮絶だ。なぜ、アルベールを殺すのか、罪はないというメルセデス。
クリストは、メルセデスと結婚しようとした前の日に、エドモンが逮捕された手紙をメルセデスに見せる。それはダングラールが下書きをし、フェルナンが書き投かんしたものだった。クリストは、復讐しようとしたとき、心臓をむしり取っておけばよかったと後悔する。自ら決闘で死を選ぶクリスト。メルセデスとの別れ。
90話「決闘」。決闘の朝5時、遺言をしたためるクリスト伯。それはマクシミリアン・モレルとエデに全財産を託すというものだった。マクシミリアンとエマニュエルは立ち会うためクリスト邸を訪れる。決闘の場に着く3人。ボーシャンとルノーもいた。フランツとドブレーも来る。そこに遅れてアルベールが馬に乗りやってくる。アルベールは皆の前で、クリスト伯に、伯爵の父への復讐は正しいことだったとあやまるのだった。2人の和解。クリスト伯は24年間の思いに打ちひしがれていた。アルベールの声明。
91話「母と子」。22歳のアルベールは、母の待つエルデ町の邸に向かう。メルセデスもアルベール同様、家を出ようとしていた。アルベールにクリスト伯の手紙を渡すベルツッチオ。アルベールは手紙を読み、メルセデスに見せる。そこには24年前、祖国に帰ってきたときに生家に埋めたお金を、これから家を出る2人の生活費に渡したいというものだった。
クリスト邸を訪れるモリセール。なぜ、アルベールは決闘の報告をしなかったのかとクリスト伯に問いただすモリセール。クリスト伯に決闘を申し込む。お前の本名を知りたいとモリセール。クリスト伯は船乗りの服に着替えて出てくる。クリスト邸を飛び出すモリセール。そこには今、家を出ようとするメルセデスとアルベールがいた。そして、一発の銃声が響き渡る。92話「自殺」。

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モンテ・クリスト伯 6-1

2021-05-03 | book
6-1第6巻
81話「パン屋の隠居の部屋」82話「押しこみ」。アンドレア21歳が手当てをやっているカドルッス50歳がアンドレアを呼び出す。現ナマを手に入れようとシャン・ゼリゼ30番地のクリスト伯邸に盗みに入る相談をする。アンドレアはクリスト伯を生みの親だと話す。クリスト伯は、ブゾーニ司祭に化け、待ち構える。カドルッスは、一緒にトゥーロン刑務所を逃げたベネデットが、アンドレア・カヴァルカンティだと司祭に話す。カドルッスは、司祭を刺すが、帷子に阻まれる。司祭は、カドルッスにダングラール男爵あてにアンドレアは59号囚だと証明書を書かせる。逃がしてやるクリスト伯。邸を逃げ出すカドルッスは暴漢に襲われる。
83話「神の手」。そこにアリと司祭(クリスト伯)が助けに入る。クリスト伯は自分をさらけ出す。息を引き取るカドルッス。「これで一人!」とクリスト伯はいう。
84話「ボーシャン」。ジャニナ通信の記事の真否を確かめたボーシャンが、アルベールと会う。記事は正しかったとボーシャン。しかし、この記事がアルベールの父、モリセール伯爵だとは思わないだろうと説得する。
85話「旅」クリスト伯はアルベールを誘い、ノルマンディーへ旅立つ。しかし、別の新聞に記事のフランス将校はモリセール伯爵だと掲載された。
86話「審判」議場で糾弾されるモリセール。釈明するが、そこにエデが証人として現れる。アルベールは、今回の黒幕を探るため、ボーシャンを問い詰める。ダングラールに会うアルベールとボーシャン。2人は、黒幕はクリスト伯だと断定する。
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モンテ・クリスト伯 5-3

2021-05-02 | book
5-3
78話「ジャニナ通信」。モリセールは、21歳の息子アルベールとダングラールの娘、17歳のユージェニーの結婚を進めるために、ダングラール家を訪れる。しかし、ダングラールは首を縦に振らない。ダングラールは、ボーシャンが編集長を務める新聞「アンパルシアル」に乗った記事「ジャニナ通信」を確かめる。アルベールは、その記事を見て激怒。尊敬する父の過去が暴かれていた。アルベールは、クリストにボーシャンとの決闘の立ち合いを依頼するが、クリストは断る。アルベールは、ボーシャンにその記事の撤回を求め、決闘を申し込む。ボーシャンは、その記事を確かめるために2週間の時をくれとアルベールに告げる。
ノワルティエの老僕、バロワが、ノワルティエの飲むレモネードを飲み、死んでしまう。そこにいた医師のダブリニー。ダブリニーは、サン・メラン侯爵、侯爵夫人、そしてバロワの死因を同じと断定。バロワはノエワルティエの身代わりだと、その犯人をその死で得をするヴァランティーヌだという、ヴァランティーヌは侯爵の薬を包み、夫人の薬を煎薬し、ノワルティエの毎朝飲むレモネードを持参していたからだという。
5巻は、79話「レモネード」80話「告発」まで。クリストと、仇敵のダングラール、モリセール、ヴィルホールの3家を巻き込んで、話はとにかくややこしい。しかも、ハラハラドキドキの連続。よくもこれだけの込み入った筋書きを生み出せるものだと感心する。しかし、次はどう展開するのか。やめられない。ここまで来ると。1956年8月第1刷、1985年4月第32刷。

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