パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

梅干しご飯

2021-08-29 | food
梅干しご飯を知り合いの方に教えていただきました。ご飯を炊く時に、2合なら梅干しを2個。3合なら3個入れて炊くだけです。

炊きあがると、しゃもじで、梅干しを崩して、混ぜます。

我が家は雑穀米を入れています。

手軽に夏の塩分補給と梅干しパワーを得ることができます。
朝炊いて、弁当に入れてもOK。
料理本には、炊く時にお酒やだしを入れると書いてありますが、我が家では、普通に精米し、水を入れてから、梅干しを入れるだけです。梅干しの酸っぱさや塩辛さがなく、風味豊かなご飯ができあがります。食べるときにかつお節を入れる料理本もありますが、パサパサして食べにくいので、私は入れません。なくても十分においしいです。ただ、梅干しがダメな人もいるので、とりあえず1合で試してみてはいかがでしょう。
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大岡 折々のうた 俳句 1/3

2021-08-22 | book
「折々のうた」は、詩人の大岡 信(まこと)が、新聞の一面に、昭和54年1979年から平成19年2007年まで、計6,762回に及ぶ詩歌のコラムを掲載した。大岡は平成29年2017年に86歳で亡くなるので、まさに40代から70代までの油の乗り切った頃に連載されていた。新書版で全19冊だ。4,516首の詩歌の選集(アンソロジー)である万葉集をしのぐ。
短歌、俳句、連句、川柳、歌謡、漢詩、近現代誌などさまざまに及ぶ。その順番もアトランダム。毎朝、詩歌の海を泳ぐひと時であった。

その大河の「うた」から、俳句を600句チョイスし、誕生から現代の名句を600選んで集めた選集(アンソロジー)を、作者の生年順にならべたクロニクル(時系列に沿った順番で書かれている書物)が、1954年生まれの俳人の長谷川櫂編の「大岡信「折々のうた」選俳句」(一)(二)だ。(一)は2019年令和元年11月刊行。

大岡は、俳句の誕生を室町時代の16世紀前半とした。連歌は、奈良時代に原型ができ、南北朝時代から室町時代にかけて大成された。5・7・5の発句と7・7の脇句の長短句を交互に複数人で連ねて詠んで一つの歌にしていく。この連歌の発句を、俳句の原型とし、通俗性や滑稽味を加味した俳諧連歌を独立した文芸様式としたという。

(一)は、この誕生から、江戸時代の芭蕉の時代、蕪村の時代、そして、歌仙、川柳を掲載している。75人、262句だ。
長谷川は、「俳句を学び始める人にとって、古今の名句を読んで諳んじておくことがいかに大事かはいうまでもないが、どの本を読めばいいかと問われて、この本だとさっとこたえられる本がなかった」という。そして、「山本健吉の「現代俳句」があるが、文字通り正岡子規以降の俳人たちで、この貧困な事態が、俳句は子規以降だという誤った印象を与えた」と。そして、「俳人たちの怠慢と言わざるを得ない」とまでいう。
長谷川は、戦乱が収まった江戸時代を、王朝、中世の古典文学の復興期とし、芭蕉は俳句に古典文学を盛りつけたという。
そして、江戸時代の後半、日常語を使った近代大衆俳句の登場と位置づけ、(二)に一茶以降の近代大衆俳句と現代の末期的大衆俳句を載せた。
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my good old classical records by haruki murakami

2021-08-15 | book
作家の村上春樹の「古くて素敵なクラシック・レコードたち」2021年6月刊行を読んだ。自宅のコレクト・アナログ・レコードを聴き比べしたクラシック編で、100の章からなる。
交響曲や協奏曲、室内楽など96の楽曲と、指揮者のトマス・ビッチャム、ピアニストのジョン・オグドン、指揮者のマルケヴィッチと小澤征爾の4編の計100だ。
クラシックにあまり造詣もなく、1980年以降のCD派の私には、聞いたことのない指揮者や演奏者ばかりだ。その感想も、村上の独断だ。どの評論家たちの評論も、ある意味独断なのだからそれもよし。個人として、村上の境遇がうらやましい。多くのレコードに囲まれ、温かみに触れながら、オーデオへのかかわりもできる。ましてや、それが一冊の本になるのだから。村上春樹、おそるべし。
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おもかげ

2021-08-09 | book
直木賞作家の浅田次郎の「おもかげ」を読んだ。昭和26年1951年東京生まれの浅田次郎は、平成9年1997年鉄道員「(ぽっぽや)」で直木賞。まさにストーリーテラーで、その後、数々の著作で多くの賞を受賞し、今なお、精力的に活動している。
その浅田が2016年平成28年から翌2017年にかけて新聞掲載したのが本作。2017年12月単行本発刊である。

44年のサラリーマン人生を終え、65歳の定年の送別会の帰りの電車の中で倒れた竹脇正一。正一が病院に運ばれ、意識が戻らない。しかし、心は生きていた。
その彼にかかわる様々な人々の思いを綴る。新聞小説としての体裁を基本に構成された一編だ。
戦後の混乱期に生まれ、施設に預けられた正一は、新聞配達をして高校を出て、国立大学に受かる。そして、一流商社に入り、定年を迎える。
同期で、若い頃同じ社宅で暮らし、取締役にまで昇進した仲間、堀田。25歳の正一と22歳で結婚した妻の節子、2人の娘と3人目がお腹にいる一人娘の茜。幼馴染の大工、徹。徹の弟子で茜の夫の武志。通勤の地下鉄で見かけていた搬送先の病院の看護師、直子。そして、3人の女性たち。
昔の東京の様子を入れながら、意識不明の中での意識を描く。
親も、生まれた時も、不明の戸籍を持つ正一と、両親が離婚し、ひとりで生きる節子。茜の兄は4歳の時に交通事故で亡くなった。

人は思い出の中で生きている。
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村上春樹 ドライブ・マイ・カー

2021-08-08 | book
2021年7月フランス、第74回カンヌ国際映画祭で、濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』が日本映画初の脚本賞ほか4冠の偉業を達成した。この映画は、村上春樹の2014年4月刊行の短編集「女のいない男たち」の中の一編、「ドライブ・マイ・カー」を映画化したもの。村上の短編の初出は月刊文芸誌の2013年12月号。2018年6月刊行の「村上春樹の100曲」でも紹介されている。

「ドライブ・マイ・カー」は、ビートルズの6枚目のアルバム「ラバーソウル(1965年)」のオープニング曲。「私は有名な女優になる。そして、あなたを運転手として雇ってあげる。私はスターになる。そしたら、私はあなたのことが好きになるかも。でもまだ車がないの」

俳優の家福(かふく)は、30歳で2歳年下の女優と結婚し、49歳の時に亡くす。家福は、ある事情で車の運転をあきらめ、運転手を雇う。24歳のみさきという女の子だった。その車内で家福は、妻の浮気相手を突き止め、飲み友だちとして会っていたと話し出す。
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村上春樹の100曲

2021-08-01 | book
村上は大学在学中にジャズ喫茶を開いたという音楽好き。今でもラジオの音楽番組でディスクジョッキーを勤めるなど、小説、翻訳のほか幅広い活動をしている。

2018年6月刊行の「村上春樹の100曲」は、作家の村上春樹が、自分のおすすめの100曲を書いた本ではない。村上春樹の小説に登場する様々な音楽を取り上げ、その楽曲の解説はもちろん。小説の中での意味や役割などをコメントした本だ。ロック、ポップス、ジャズ、クラシックの4ジャンルで、20曲ずつ選び、その100曲を5人がレビューした。

100曲の登場する本は、巻末に紹介されている。「風の歌を聴け」「1973のピンボール」「羊をめぐる冒険」「中国行きのスロウ・ボート」「カンガルー日和」「蛍・納屋を焼く・その他の短編」「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」「回転木馬のデッド・ヒート」「パン屋再襲撃」「ノルウェイの森」「ダンス・ダンス・ダンス」「TVピープル」「国境の南、太陽の西」「ねじまき鳥クロニクル」「夜のくもざる」「レキシントンの幽霊」「スプートニクの恋人」「神の子どもたちはみな踊る」「海辺のカフカ」「アフターダーク」「東京奇譚集」「1Q84」「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」「女のいない男たち」「騎士団長殺し」の25冊だ。
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