パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

暑の1年。新玉の年へ第九 スウィトナー

2010-12-31 | music/classic
平成22年、2010年が終わりを告げようとしている。ほんとうにいろいろなことあった。

そんな年の瀬に、朝日新聞は。「弧族」という特集を組んだ。家族ではなく、なぜ、弧族なのか。血縁や地縁はもうなくなる時代が来ようとしている。

神奈川県逗子市の公園で、軽自動車内で孤独死した55歳の男性。婚活に追われる50台半ばの男性、中国人との結婚に費やしたお金は450万円。30代、40代、50代と就活の現実。22歳で生活保護。12月17日にJR取手駅でバスに包丁を持って乱入した27歳の男性。ネットに宗教に居場所を探す若者。年越し派遣村も今年は運営されないという。

単身世帯の増加と未婚率の増加により、20年後の2030年には、一人暮らしが4割、男性の3割が生涯未婚の時代が到来する。

そんな時代にも、希望という2文字は失いたくない。



昨日の日本経済新聞の文化欄に「広島に第九が鳴る日」という記事があった。広島市の音楽喫茶「純音楽房ムシカ」では、終戦の1年後、1946年から年末に「第九」を流し続けているという。
店主のお父さんが、ベートーベン好きでレコードを集めていたという。そのレコードも原爆で一瞬にして消えた。しかし、「苦の中に楽あり」というベートーベン作品に共感し、再度、集め続けた。

その末席にと、今年は、オトマール・スウィトナー指揮、20年来の付き合いであるベルリン・シュターツカペレで第九を聞いている。1982年、旧東ベルリンの教会での録音。教会らしい残響の中で、しっかりと構成された第九を堪能する。日本列島が寒気につつまれた大晦日。
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食欲と減量

2010-12-31 | health
今年も1年が終わろうとしている。11月の人間ドックの結果が返って来た。しかし、一旦、減った体重がじわじわ増えつつある。20年から21年で5キロ、そして、20年から22年で7キロの増だ。
さすがに脂肪肝は現れなかったが、悪玉コレステロール・総コレステロール・中性脂肪が、アウト。悪玉は3年連続、総コレは2年連続、中性脂肪は始めてである。つまり、代謝機能が悪くなる一方。これを防ぐには、とにかく減量だとドクターの弁。もう5キロ減らしましょう。そして、卵を控えてとのこと。

しかし、1キロ減らすには1週間かかるが、1キロ増やすには1日だ。
若い時と比べ、脂っこい食事をしなくなり、量も減っているが、いかんせん、おいしいものはおいしいのだから、厄介この上ない。

来年のひとつの目標として、この人間ドックでの体重5キロ減を目指そう。
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明太子

2010-12-26 | food
明太子といえば、博多。それも元祖、ふくやの明太子を九州の親戚が贈ってくれた。感謝である。
大振りのスケドウダラのタラコを漬けたものであるが、これがごはんと合う。

白米と赤のコントラストもなかなかである。
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お歳暮の季節

2010-12-23 | food
今年も、尾道向島からみかんとレモン、熊本からデコポンが送られてきた。
昔は、送るほうも大変だし、どうしてこんな習慣があるのかと思っていた。しかし、50歳も過ぎて、毎朝、一日、一日、1年、1年、生かされていることを実感する身になると、季節の便りはほんとうにうれしい。

冬の柑橘系の王者である。感謝の味を確かめながら、いただくこととしよう。
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伯父の死

2010-12-19 | life
今月、8日に倉敷に住む伯父が86歳で亡くなった。それも、在宅で病気治療を続けながらである。

9日の葬式に列席した。伯父の死が、親戚の叔母、伯母、叔父、そして、従兄たちとの久々の出会いを結び付けてくれた。年月の経つのを感じ、年老いていく皆、そして、その中の一人である自分を見つける旅になった。行き帰りも、電車の中で親戚と語らい、昔話に浸った。

従兄の子も、いつの間にか、成人を向かえていた。その昔、従兄、従妹たちとは、小学生、中学生の頃に法事や慶事で出合った。それからもう40年である。あの頃、とてもお互いの今を創造するには至らなかった。

棺の前で、御文章の「白骨の章」「末代無智の章」を読んだ。今を生きることの大切さを思う。
ある世論調査で、「どこで、療養生活を送りたいか」との問いに 自宅41.5%、病院35.4%、施設6.4%。一方、「自宅で死を迎えることが出きると思うか」には、そう思わないが48.9%、そう思うが15.8%であった。家を終の棲家にと望みながら、現実にはそういかないこのギャップはなぜか。

お葬式は、伯父の好きなモーツァルト、それも習っておられたという、フルートのコンチェルトが会場に流れ、最後は、所属していた合唱団の皆さんによる「ふるさと」で幕を閉じた。多彩な趣味とおしゃれな感性、そしてきちんとした信念の持ち主であった。野菜作りと墓掃除にいそしむ、その姿勢も好きだったし、何よりも穏やかなお人柄は、とても私では手の届かない、目標とすべき先達であった。

寂しさ募るであろう配偶者たる伯母の行く末、いずれはお浄土へ旅立つ我々を思い、酒を飲む。つまみは、この度、九州の従妹からいただいた「ちりちりいか」だ。写真はそのつまみである。

伯父は死の前日、夕食を自宅で家族とお好み焼きを囲んだという。自分の死への道筋を今更ながらに考えた。
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「幸せ日和」 森田隆二

2010-12-18 | book
社会に目をむけ、現代人の生き様をリアリティに描く森田隆二の2007年10月刊行の「幸せ日和」。今度は出版界に目を向けた。新しい雑誌に取り組むスタッフ。そんな中、27歳の園田香織は、妻子ある編集長の白石徹彦は、恋に落ちる。

2001年から2006年の6章に分けた日記風のスタイルがおもしろい。
妻の座と恋人の座に苦しむ香織。41歳でがんに侵される白石。つらい日々がなぜ、幸せ日和なのか。生かされている、生きることがそのものが目標になる。
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ジョン・レノンを聴け

2010-12-12 | book
2005年11月に出た、中山康樹の「ジョン・レノンを聴け」は、ジョンのソロおよそ200曲に触れた、いわゆる解説本である。アルバムの時代背景やジョンやヨーコの置かれた立場、そして曲の解説などが、盛り込まれている。新書版で、1ページに1曲なので、コンパクトで読みやすい。それにしても、すべて1ページにまとめる才能と能力はすごい。感服します。

この本を手元に、新たな視点で、ジョンの世界に触れる。
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ジョン・レノンの軌跡

2010-12-05 | music/pops


ジョン・レノン。何も説明の要らない、スーパーグループ、ビートルズのメンバー。
1940年10月9日に生まれ、そして、弾凶に倒れ、1980年12月8日に40歳で亡くなる。
まさに今年はジョンの生誕70年、そして没後30年のメモリアルイヤーなのだ。

ビートルズ解散後のソロワークのデジタルリマスターが発売された。
22歳でビートルズでビュー。9年のバンド生活も1970年に解散、ソロデビュー。

高校時代、同級生に大のレノンファンがいた。イマジンもサムタイム・イン・ニューヨークシティも、そして、マインド・ゲームも借りた。もちろん、アナログディスクである。

50歳も過ぎて、ようやく、ジョンの軌跡に触れようと思う。
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