パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

人間ドックで和風スープ煮

2015-01-25 | food
この1月に人間ドックに入った。日帰りで,昼食が出る。これが美味。なんとも薄味でよい。
その昼食室で手に入れたレシピ。材料はあっても作り方がない。これまた不親切。

風邪かなと感じたらと言う前振り。寝込むほどではないけれど。いつもよりなんだか熱っぽい,のどがいがいがする,食欲もない,そんな時に。

「根菜と鶏団子の和風スープ煮」とあった。「温かくて汁たっぷり。脂肪控えめでおなかにやさしい」ともある。


材料は2人分
1大根250グラム,二ンジン1/2本,ブロッコリー60グラム,ミニトマト6個(ヘタを取る),
2鶏ミンチ150グラム,ねぎのみじん切り5センチ分,おろしショウガ1グラム,味噌小さじ1,酒・片栗粉大さじ1
3昆布だし2と1/2カップ,酒1/4カップ,みりん大さじ1,塩小さじ1/2

作り方が記載されてないので,2を団子にして作りました。

冷蔵庫の中にはブロッコリーミニトマトはなかったので,入れませんでしたが,あっさり塩味で,団子は味噌が効いていておいしい。

寒中に暖ありですね・・・。
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昭和の栄とメジロ

2015-01-18 | life
昭和の栄という椿の花が満開。今年は12月初頭から咲きだした。早い開花に驚き,終わりも早く,2月いっぱいさいてくれるだろうかと心配している。
そんな折,少し傷んだみかんを小鳥におすそ分けしようと庭に置いていたところ,メジロのつがいがやってきました。きれいな緑色の体に黒めに白いふちどり。

写真は手前右の椿に焦点が合い,左奥のメジロはぼけていますが,それがまたよいなと自画自賛しています。
下の写真は完ぺきでしたね。


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結婚

2015-01-18 | book
橋本治が,現代の結婚について書いた「結婚」を読んだ。新聞書評から。2014年7月刊行。2014年1月から3月まで文芸誌に掲載されていた。

古屋倫子は千葉の生まれ。東京の旅行会社で働いている。漠然と結婚について意識もしていなかった倫子が卵子の老化のテレビ番組を見て,結婚を考え始める。

これまで付き合った人。友人。身近な結婚例は父と母。そして,兄夫婦。なぜ結婚するのか,できるのか。友人の結婚で,マジに結婚に向かい合う倫子。

現代は結婚しなくても生きていける。この必要度の低下が,結婚は「しようと思えば誰でもできる」と思えるようなものになってしまった。しかし,結婚がありきたりのものであれば,誰でもいいから結婚したらになるが,今はひとつの選択肢。自分で考えなければならない。結婚はイコール人生を考える,考え直すことにつながる。

結婚難民と橋本は言う。その救済のために婚活サイト,お見合いパーティが存在してくる。そして,婚活は就活でもある。
人生を考え,生きる術としても存在する結婚。そして,それには相手がもれなくついてくる。倫子が行き着いた結論とは。

出会いは偶然。理屈ではない。そして,熱情,勢いが欠かせない。橋本の婚活のメッセージ。
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痛快「幕末マラソン侍」

2015-01-12 | book
痛快娯楽時代小説「幕末マラソン侍」を読んだ。映画化された「超高速参勤交代」の著者土橋章宏の作品。2014年7月発刊。土橋は1969年,大阪の生まれ。大阪人らしいサービス旺盛の笑いあり,涙ありの5編からなる。

時は安政,幕末の開国か,攘夷かで国内が2分し,幕府の権威が落ちていたころ,上野国,群馬県の3万石の小藩,安中(あんなか)藩で,藩主の板倉勝明が考えた遠足(とおあし)イベントをめぐる人間模様。50歳以下の藩士96名が夏の盛りに6.7名に分かれ,山登りの七里七町28.3キロに挑む。

遠足
勝てば褒美が出ると聞き,不承不承に参加する若い勘定方の片桐と黒木。ねらいは3女の雪姫だった。さまざまな手を使い必勝を狙う片桐と,真っ正直な黒木。さて勝敗はどちらに。

逢引き
23歳の石井政継は,藩随一の剣の達人。結婚して間もない妻の香代は料理が下手で,生活がおもしろくない。石井は剣の修業をした2年前の江戸で,攘夷のため脱藩を企て安中藩へ連れ戻され謹慎の身であった。江戸での毎日が忘れられず,茶屋女の美鈴が愛おしい。その美鈴が近くに来ているという。石井は遠足を機に美鈴に会いに行く。その結末はいかに。一途な香代の思いがいい。

隠密
唐沢甚内は,幕府の隠密。妻も子もいるが,代々目立たぬよう,貧乏暮らしにも耐えていた。しかし,月に一度の変わりなしと言う幕府への報告も音沙汰なしの暮らしに嫌気がさし,藩内に不穏な動きがあると伝えてみたが・・・。遠足の時に詳しい話を聞かせろと伝えが来る。嘘をついた甚内は妻子を捨て隠密を抜ける事も考えたがそれもできない。指定の場へ行くとそこにいたのは。

賭け
足軽の上杉広之進。貧乏で妻の妹の結婚式にも祝いがやれない。そんな広之進は足が速く,今回の遠足でも一番と噂されていた。そこに賭けを持ち込み,10両で広之進を誘惑する。先頭を走る広之進に立ちふさがる不穏な動き。広之進のグループには家老にもなろうという辻村平九郎がいた。石井政継,唐沢甚内の活躍と勝明の粋な計らい。

風車の槍
49歳で役目を辞して,農業に精を出す栗田又衛門。人の好い妻に先立たれ,自らも病を得ていた。そんな寂しい又衛門は,福本勘兵衛の息子,少年,伊助と出会う。五段突きの勘兵衛と風の槍の又衛門は槍の終生のライバルだったが,又衛門はいつも負けていた。その伊助は父の代わりに遠足に出るという。息子のいない又衛門は伊助に遠足の指南を買って出る。最後にゴールの熊野権現にたどり着く伊助と又衛門。そこには勝明が待っていた。そこに現れる勝明を狙う幕府の刺客。又衛門,石井政継,唐沢陣内,片桐裕吾,黒木弥四郎らが登場し,大団円の一幕。

藩主,勝明の遠足のねらいとは。一つ一つの章が独立して,かつ連動しているおもしろさ。軽いタッチとはいえ,こんな小説もよいと思う。おもしろい。
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御宿かわせみ(12) 夜鴉おきん

2015-01-11 | 御宿かわせみ
御宿かわせみ12冊目「夜鴉おきん」1989年5月。オール讀物昭和63年1月から8月

「酉の市」
東吾とるい,お吉が揃って酉の市へ出かけた。そこへ深川の書物問屋大店の英盛堂の中年夫婦,お紀乃と佐兵衛の中年夫婦と出会う。
そのお紀乃が殺された。東吾は源三郎から相談を持ちかけられ,葬式に出向く。そこに同業の神田の村田屋の主人次郎兵と息子の佐太郎を見かける。佐太郎とお紀乃の妹,お三輪と縁談があった。
「春の摘み草」
本所の貸席業三河屋喜左衛門の倅万太郎は15歳児で問題児。祖母に手を挙げ,傷つけたという。それでも祖母は万太郎をかばう。その万太郎の母は三河屋の奉公人で店から追い出されていた。母を思う万太郎の複雑な心情。喜左衛門はおよねが再婚したと知って逆上する。
「岸和田の姫」
東吾と源三郎は代々木野の恩師の見舞いに行く。そこには天野宗太郎が看病していた。東吾と宗太郎はしばらく滞在することになる。
ある日鯉をもらいに行った帰り,東吾はまだ幼い少女と出会う。気品のある容姿にぜんそくを病んでいた。それは泉州岸和田5万石の岡部美濃守の娘,花姫だった。
東吾は江戸の暮らしを姫に話す。姫はその暮らしを見たいとかわせみに来る。ほっとする一編。
「筆屋の女房」
花嵐の止んだ夜,東吾のいないかわせみに神田の筆屋の家付き娘おたかが東吾を訪ねてきた。命を狙われ逃げてきたという。
どうも白酒で殺されかけたらしい。そして,おたかの幼馴染のお蝶が殺される。お蝶と,おたかの養子要助は昔,好きあっていた。
「夜鴉おきん」
6件の店が続けて盗賊に入られた。そして,若い使用人が殺されている。通之進は東吾に探索を命じる。どうもその若者は皆,伊勢参りに行く抜け参りをしていたらしい。その一人の姉におきんという芸人がいた。
「江戸の田植歌」
お吉が気に入っている売り舟の百姓,野菜売りの良吉。その良吉が土左衛門になって大川に引っかかった。良吉は質屋の吉野家の死んだ旦那の妻おけいの情夫だった。
吉野家の女房,お里の仕業か。おけいと良吉の仲を羨んだのか。
「息子」
大工の棟梁源太が仕事に入った店が次々と盗賊に襲われる。親子喧嘩が絶えない3男坊の大工小源太の仕業ではないかと噂が立つ。かわせみではこの2人に家の造作を頼んでいた。
「源太郎誕生」
源三郎の妻千絵が2度目のおめでた。1回目は流産していたので大事をとって実家の江原家で静養していた。源三郎が風邪をひき,宗太郎が治療し,東吾やるいが看病しているところに千絵がやって来る。千絵の幼馴染のおたけの亭主布袋屋の新七が殺される。生まれたばかりの子どもを楽しみにしていた。
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空き家問題

2015-01-04 | book
空き家が増えているという。私の近くでも両隣が空家になったという話を聞いた。
少子高齢化,団塊の世代の都市集中。今では,東京,千葉,埼玉,神奈川の1都3県で日本の人口の3割だという。限界集落という言葉も聞いて久しい。今では死滅自治体という言葉もある。地方では,定住,交流人口確保,雇用の場創出,子育て医療環境の充実など,さまざな暮らしを維持するアイデアが取りざたされている。

この「空き家問題」は,2014年7月に刊行された。著者の牧野知弘は,不動産アドバーザーであり,資産の価値という側面から,今の空き家問題を捉える。
今まで,どんどん住宅は建設された。マンション,賃貸も含め,日本人はそこに住むことにステータスを求め,実現してきた。それに国も応援し,一大産業として宅地,住宅産業は大きくなってきた。しかし,社会は大きく変わりつつある。
たとえば,子どもがいない。家の町内も高齢者1人世帯が,20%,小学生のいる世帯10%である。いずれ若者がいないと小学生はいなくなり,高齢者のみの世帯になる。
そして,・・・。
空き家はそうした背景が生み出した産物。それも住宅事情の需要と供給とバランスがくずれ,経済活動委の中では消化しきれない。資産の税金も含め,維持管理にお金がかかる。撤去するのにもお金が要り,更地も管理が必要となる。ましてや,その所有者がここにいないのだから,ことはやっかいだ。危ない,きたない,付す気味悪いといった空き家の苦情はまさに対症療法にしか過ぎないという。

根本対策に動くには,日本の民主主義システムが障害だという。今の政治を動かしているのは有権者の多数を占める高齢者。しかし,後さき短い高齢者には近視眼的なことしか考えられないという。その有権者が政治家を決める。
需要と供給で民間のだけの力ではどうしようもないことは,これだけ空き家が増えていることからわかる。そして,今後ますます空き家は増え続ける。
そして,いよいよ東京でも超高齢社会が到来する。
国や地方も考え,対策を講じようとしているが,前述の対症療法の域を出ない。ましてや空き家や宅地は私有財産である。強制的な処理は不可能,あるいはハードルが高い。

さまざまなアイデアは出されているが,果たしてそれは実現が可能なのか。


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変り兜

2015-01-03 | book
「変り兜」は,2013年9月に刊行。作者は橋本麻里。
表紙の何か怖いような,また,ユーモラスな顔。よくみるとうさぎではないか。それが兜なのです。
兜といえば戦国時代。まさにNHKの大河ドラマの世界。小さい頃からこの大河ドラマに親しんできた小生は,鎧兜に特別な思い出がある。そして,プラモデルも作った。

その兜を美術として追う1冊。そこには武将の思いが込められ,将とあがめる一族郎党の思いがある。今では奇想天外なキャラクター,デザインだが,当時はそれなりに流行りで,競い合ったのだろう。目立たなくてはいけず,逆に目立てば敵の標的になる。この矛盾の中でもかぶり,奮い立たせることの方が勝ったのだろう。

少し写真を使用させていただき,その変わりぶりを披露。これらの要素をうまく兜とマッチさせることのすごさ,デザインのすばらしさ。中にはほんとうにかぶったのだろうかと思うものもある。

まず,動物編。
うさぎ

鹿


むかで


とんぼ





水牛


鳥羽




食べ物編
なす


サザエ


恰好編
マジンガー,ウルトラマンにも通ずる




タワー
高いもの好き


黒田官兵衛のおわん型


植物



思い
金剛杖を握る力強い腕っぷし
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困った人

2015-01-02 | book
何が彼女を生き抜かせるのか。生きてやる,生きるぞ,生きてる~!と彼女の雄叫びが聞こえてくる。「困った人」は2011年6月発刊。続編も出た。

著者の大野更紗は,1984年生まれの30歳。ビルマで難民救援活動に没頭していた2008年,24歳の大学院生の頃,難病が彼女を襲う。そして,1年間,病気が分からず,様々な検査を受けまくる。2009年9月に,やっと入院し,9か月間入院治療を受ける。2010年6月に退院し,難病と闘いながら,自活の道を歩み始める。

治療までの不安。自分の病気が何なのかわからないというのはつらいだろうな。
そして壮絶な治療の毎日。おしりの空洞化という衝撃。治るという保障が無いという不安と闘いながら生きる毎日。

彼女の周りの人々も,支援という名の解決に結びつかない行動のむなしさ,そして強制という名のもとに支援が負担となり,いずれ離れていってしまう。彼女は,闘病は自分でしか解決できないとうこと気付き,そして,今ある医療,福祉の制度を活用し,病院から自立していく。

軽快な語り口が,余計にその大変さを訴える。制度の複雑さ,人間関係の大切さ,そして治ることのない病という現実。闘病記は,とかく書き手の自己満足が表に出て,読み手は優越感にさいなまれることが多い。しかし,この作品は違う。彼女のたくましさ,バイタリティで元気をもらえた。しかし,彼女は強い。
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それでも僕は夢を見る

2015-01-01 | book
物の数分で読める本でも,その時間の経過は人生を語ってくれます。「それでも僕は夢を見る」は水野敬也作。鉄拳画は,そんな本です。2014年3月発刊。

パラパラ漫画の装丁で,人生を語ります。いつも思い通りにならない人生を過ごし,一人で死の床にいる主人公。その傍らにユメが佇みます。

つまらない人生なんかない。輝いていたのはなぜか。夢をみていたからだ。辛いことだらけでも生きていることが素晴らしい。生きていることが,生きていることの証。

人はそれぞれ異なる人生を歩みます。誰もが一番にはなれない。進学,就職,結婚,家庭,出世,容姿,能力,健康。誰もが思うようにはならない。でも一番って何だろう。思うようになるって何だろう。

人はいずれ1人で死を迎え,1人で浄土へ帰ります。家族,お金,名誉を持っては行けないお浄土。だから人間は最後に誰も平等になるのだと思います。

生きよう。与えられた命の尽きるまで。与えられた運命の中で。切ない中に,生きる力を与えてくれる本です。
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日日是好日

2015-01-01 | life
明けましておめでとうございます。平成27年,2015年が来ました。今年はどんな年になるのでしょう。

今年も日々のテーマは「日日是好日」でいきます。
平成3年,67歳で逝去した相田みつをさんの詩に「日日是好日」があります。
ふっても てっても 泣いてもわらっても きょうが 一番いい日


相田さんの詩はいずれも心に沁みます。1990年発刊の「一生感動 一生青春」から。
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