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パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

PPMデビュー50周年

2012-12-23 | ピーター・ポール&マリー
去る12月14日(金)の新聞記事に、PPMのメンバー、今回の未収録曲のテープを発見したピーター・ヤーロウの来日インタビュー記事が載っていた。

いまだ、世界に紛争は消えていない。「音楽は世界を変えられないのか」。この問いに、「変わったこともある。人種差別を訴えた63年のワシントン大行進。今、アメリカの大統領はアフリカ・アメリカンだ」とピーター。


未収録ライブ音源、すてきな宝石を見つけたピーターは、当時の情熱のすごさに圧倒されたという。デビュー50周年を迎え、74歳の衰えない気概。「フォークは人の心をひとつにできる音楽だ」。

手元に届いた「ライブ・イン・ジャパン」。心新たに「花はどこへ行った」を聞く。




PPMファン必聴 「ライブ・イン・ジャパン1967」

2012-12-16 | ピーター・ポール&マリー
1960年代に大ブームを起こしたアメリカの3人組のフォークトリオ「ピーター・ポール&マリー(PPM)」の未発表音源を発見という、11月24日の新聞記事に小躍りした。
どうも2回目の来日公演、67年1月17日の京都での演奏らしい。12月21日に2ディスクでCD化されるというからファン必聴だ。これまで、このときの来日公演の模様は、日本限定で発売された「ピーター・ポール&マリー・イン・ジャパン」で聞くことができた。このディスクの収録曲(以下の12曲)は、今回のCD化では一枚目に入る。
1.Sometime Lovin' (気まぐれの愛)「アルバム」
2.No Other Name「アルバム 1700」
3.Other Side of This Life(人生の裏側)「アルバム」
4.Good Times We Had「アルバム」
5.Paul Talk(ポールの語り)Japanese Version
6.Puff「ムーヴィング」
7.Serge's Blues 「アルバム 1700」の「What's Her Name」
8.For Baby「アルバム」
9.If A Had My Way「ピーター・ポール&マリー」
10.Don't Think Twice,It's All Right「イン・ザ・ウインド」
11.If I Had A Hammer(ハンマーを持ったら)「ピーター・ポール&マリー」
12.This Land is Your Land(わが祖国)「ムーヴィング」

そして、今回新たな曲が12曲だ。
<Disc 2>
1. When The Ship Comes In「歌声は永遠に」
2. 500 Miles「ピーター・ポール&マリー」
3. Lemon Tree「ピーター・ポール&マリー」
4. Shule Aru(虹とともに消えた恋)「ムーヴィング」
5. Hurry Sundown「アルバム」
6. Well, Well, Well「アルバム」
7. San Francisco Bay Blues「歌声は永遠に」
8. It's Raining 「ピーター・ポール&マリー」
9. When I Die「アルバム」
10. Where Have All The Flowers Gone「ピーター・ポール&マリー」
11. Blowin' In The Wind「イン・ザ・ウインド」
12. The Times They Are A'Changin'

これまで、アナログディスクを収集し、本ブログで紹介してきた。残念ながら、メンバーの一人、女性のメアリー・トラヴァースは、2009年9月16日に72歳で亡くなった。



ピーター・ポール&マリー 13 「イン・ジャパン」(2)

2009-09-27 | ピーター・ポール&マリー
続いてSide 2へ。

6.Puff「ムーヴィング」ピーターが一人で日本語も交え、皆を誘う。
7.Serge's Blues ポールとベースのディック・ニスとの共演。「アルバム 1700」の「What's Her Name」
8.For Baby「アルバム」 ご存知、マリーのソロ。
9.If A Had My Way「ピーター・ポール&マリー」
10.Don't Think Twice,It's All Right「イン・ザ・ウインド」
11.If I Had A Hammer(ハンマーを持ったら)「ピーター・ポール&マリー」
12.This Land is Your Land(わが祖国)「ムーヴィング」
 「わが祖国」の最後に「フロム 北海道、トゥ ザ九州アイランド、フロム フジヤマ、トゥ 瀬戸内海」とくる。これがたまらない。

67年1月3日の大阪フェスティバルホールを皮切りに、大阪3回、東京6回、京都1回、神戸1回の11回の公演であった。



マリーさん、安らかに・・・。

ピーター・ポール&マリー 12 「イン・ジャパン」(1)

2009-09-26 | ピーター・ポール&マリー
マリーさんの追悼を二日に分けて。

ピーター・ポール&マリーは64年6月に初来日。この8月にはアルバム「イン・コンサート」がリリースされた。
そして、2回目の来日が67年1月だった。
この模様を日本限定で発売された「ピーター・ポール&マリー・イン・ジャパン」で聞くことができる。
7枚目のアルバム「アルバム」が66年7月、8枚目の「アルバム 1700」が67年8月なので、レコード化された曲はこの2つのアルバムの色が濃い内容となっている。しかし、ステージでは従来のアコースティック路線を堅持している。

Side 1
1.Sometime Lovin' (気まぐれの愛)「アルバム」
2.No Other Name「アルバム 1700」
3.Other Side of This Life(人生の裏側)「アルバム」
4.Good Times We Had「アルバム」
5.Paul Talk(ポールの語り)Japanese Version
第3京浜でのホンダのバイク音、横浜港の船、横浜市電と東京都電、東京のタクシー、パチンコ店など、さすがポール。

日本のファンにとってはたまらない1枚です。

ピーター・ポール&マリー 11 「Mの訃報」

2009-09-19 | ピーター・ポール&マリー
昨年7月にこのブログで取り上げた、1960年代のアメリカで活躍したフォークソング・グループ、「ピーター・ポール&マリー(Peter・Paul and Mary)」。そのメンバーの一人、女性のメアリー・トラヴァース(Mary Travers 1936年11月)が16日に亡くなった。72歳であった。

白血病と闘っていたという。メアリーの、常に問題意識を持ち、時代にアピールしていく姿勢に共感していた。最後まで彼女の姿勢は変わらなかった。

1991年にベスト版のCDを購入し、昨年7月からCDやアナログレコードを集め始めた。ジャケットを見て、音楽を聴いた。3人の歌声、パフォーマンスに魅せられた。楽しいひと時だった。メアリーの声は、シャープで力強く、クールであった。

残された2人のP。ピーター・ヤーロウとノエル・ポール・ストゥーキーとともに彼女の冥福を祈る。

ピーター・ポール&マリー 10  「Album」

2009-05-10 | ピーター・ポール&マリー
Peter, Paul and Mary 「Album」 。彼らの7枚目の「アルバム」。リリースは66年7月。

ベースやエレキキーボードやドラムスを導入した曲が聴ける。いわゆるロック・フォークへの転機となった。
これも今となっては新鮮に聞こえる。しかし、曲風は一貫して変わらないので、楽しめる一枚だ。

1. And When I Die
「私が死んでも」。そうどこかで生命が誕生し、世界は続く。そして天国へ行って、自由になりたい。なにか浄土思想と同じフィーリングかな。しっかりとしたリズムとリードのマリーの凛とした歌が曲風とマッチする快作。
2. Sometime Lovin' (気まぐれの愛)
ピーターのソロ。ブルースハープが効果的でゆったりとしたメロディがきれいなラヴソング。ずっと待っている。やさしく雪が振る時、抱きしめに来てほしい。川の流れを聞き、海の波を見たら来て手をとってほしい。
3. Pack up Your Sorrows (悲しみをわが手に)
ポールがリード。アッテンポのカントリーソング。あなたの悲しみを全部、僕にちょうだい。
4. King of Names
ピーターのソロ。キーボードとブルースハープとドラムのブルージーな曲。PP&Mの初めてのフォークロックといわれてる。
5. For Baby (For Bobbie)
原題はフォー・ボビーというラブソング。マリーのソロ。雨の中を並んで歩こう。あなたの手の暖かさにしがみつこう。あなたを理解することならなんでもしよう。だれよりもあなたを愛しよう。いい曲ですよ。
6. Hurry Sundown
急いで日の入りを。フォークロックの2曲目。ホーンセクションがバックに。3人がそれぞれソロを。新しい夜明けを運んでくれ、過去を運び去り、夢ととともに渡してくれ。

B面に。
7. Other Side of This Life(人生の裏側)
エレキピアノとドラム、エレキギターとともにポールがリード。ここでは死んでいるのも同然。こんな暮らしは捨ててナッシュビルへ行こう。アップテンポのブルージーな曲。
8. Good Times We Had
ポールの作品。マリーがリード。フルートやオーボエが効果的。かつてのよき日。もう戻れない、帰ることのできない日々。だから・・・。
9. Kisses Sweeter Than Wine (ワインより甘いキス)
結婚し、働き、家族を作り、孫もできた。残り少ない人生。もう一度生まれ変わっても同じ人生を2人で・・・。うらやましいぐらいいい雰囲気ですね。
10. Norman Normal
ポールの曲。パーティの場面からいきなりエレキギターが炸裂する。いろんなパーティに顔を出すノーマン・ノーマルってやつがいる。いろんなやつにそっくりなんだ。
11. Mon Vrai Destin(鐘の音に導かれて)
ピーターが歌うフランス語の曲。苦しみ、悩む若者たち。でもいつも鐘の音は、行く道を教えてくれる。美しいメロディが忘れられない。
12. Well, Well, Well
最後の審判を扱った曲。キーボードをフューチァー。さあ(well)、さあ(well)、早く悔い改めないと、死んでしまうのだ。

曲風はロックといってもブルージーさが前面にでていて、やはりピーター・ポール&マリーだ。
人生や恋、そして崇高な信念は変わらない。珠玉の数々。

ピーター・ポール&マリー 9 「黄金の洋楽ライブ」

2009-01-24 | ピーター・ポール&マリー
先週の土曜日、平成21年1月17日(土)の深夜にNHK衛星第2放送で「黄金の洋楽ライブ」でP,P&Mをしていた。
内容は、1964年のオーストラリアのシドニーでの「ザ・スタジオ」ライブ。映像は白黒。64年といえば、4枚目のアルバム「イン・コンサート」がリリースされた年。曲の構成もよく似ていた。6月には日本に初来日した。

1.「Settle Down」。
  2枚目のアルバム「ムーヴィング」の冒頭の曲。
2.「A'soalin'」
  ポールのハローウィンの模写から入る2曲目は、これも「ムーヴィング」の最後の曲。「イン・コンサート」にも収録。
3.「500miles:500マイルも離れて」
  ファーストアルバム「ピーター・ポール&マリー」の2曲目。「イン・コンサート」にも収録。
4.「Three Ravens 3羽の烏」
  「イン・コンサート」にも収録。
5.「Times They Are A-Changin' 時代は変わる」
  ピーターがボブディランの曲だと紹介する。「イン・コンサート」にも収録。
6.「Jesus Met the Woman 井戸端の女」
  「イン・コンサート」に収録。
7.「Puff (The Magic Dragon) 」
  「ムーヴィング」から。「イン・コンサート」にも収録。
8.「One Kind Favor」
  「See that my grave is kept clean(僕の墓をきれいにして)」と画面のタイトルクレジットにはあるが、「イン・コンサート」に収録している「One Kind Favor」である。
9.「Tell It On The Mountain: 山の上で告げよ。」
  この年、63年12月に発売された3枚目のアルバム「In The Wind」に収録。
10.「Le Deserteur 拝啓大統領殿」
  ピーターのソロ。「イン・コンサート」に収録。
11.「Oh Rock My Soul」
  これもピーターのソロ。ピーターの語りから。シングアウトの様子がよくわかる。「イン・コンサート」に収録。
12.ポールの語り
  ピーターがポールを紹介。「イン・コンサート」にもコーナーがあるが、ゴルフボールや卓球のボールの音の模写からドラッグレースの模写で楽しませていた。
13.「Single Girl」
  ポールがマリーを紹介。ポールのギターでマリーのソロ。「イン・コンサート」に収録。
14. 「There Is a Ship」 
  引き続き、マリーのソロ。ポールのギターとピーターのレコーダー。「イン・コンサート」に収録。
15.「Very Last Day」
  3枚目のアルバム「In The Wind」に収録。
16.「Blowin' In The Wind:風に吹かれて」
  3枚目のアルバム「In The Wind」に収録。
17.「If I Had My Way」
  ファーストアルバム「ピーター・ポール&マリー」から。「イン・コンサート」にも収録。
18.「If I Had a Hammer:天使のハンマー」
  ファーストアルバム「ピーター・ポール&マリー」から。「イン・コンサート」にも収録。

以上17曲。お宝映像である。語りには和訳があるのでわかりやすい。
2本のマイクで、これだけのギターテクニックとハーモニーを披露するピーター・ポール&マリー。パフォーマンスの高さはすごい。1時間30分の番組が、まさに「イン・コンサート」の映像版であった。

ピーター・ポール&マリー 8 「明日を見つめて」

2009-01-10 | ピーター・ポール&マリー
ピーター・ポール&マリーの「See What Tomorrow Brings(明日を見つめて)」は、1965年10月リリースの6枚目のアルバム。

「朝の雨」が有名。平和へのメッセージや欧米のフォークソング、童謡をアレンジ。バラードからポップス調の曲まで。3人のすばらしいコンビネーションが堪能できる1枚。

1. If I Were Free
もし、自由になれるなら、言いたい。戦争がない、平和な時代が来てもいいのではないか」。カントリーフォーク調の曲をマリーがメインをとる。
2. Betty and Dupree
ベティとデュプリーの物語。ベティのために、ダイヤ強盗をしたデップリー。ベッティの家に待っていたのはポリス。
犯罪の影には女ありのアメリカ版ブルース。3人の掛け合いが軽快な掛け合いの中で展開する。
3. Rising of the Moon
月が昇ったら。月が昇ったら、武器を持って立ち上がろうというアイルランドのフォークソング。力強い3人の歌声が印象的。
4. Early Morning Rain(朝の雨)
雨の早朝、手には1ドル、心は傷つき、ポケットには砂しかなく、行く当てもない。空港で恋人を見送る苦い思い。ポールのバリトン低音が心地よく、ハーモニーも素敵だ。「you tube 動画」でスタジオライブを見ることができる。、
5. Jane Jane
2つの子どもの遊戯曲をみごとに組み合わせた3人の息の合ったアレンジがたまりません。この曲も「you tube 動画」でそのすばらしいライブカラー映像を見ることができる。音楽を楽しむ3人の様子が伝わります。
6. Because All Men Are Brothers (すべてが兄弟)
バッハのマタイ受難曲が原曲という。荘厳なアレンジでヒューマニズムを謳う。

レコードではB面に。
7. Hangman
ハングマンとは絞首刑人。イギリスのバラード。ピーターがリードする。父母も兄弟も助けに来ない。でも、身代金を払いに恋人が来る。 「you tube 動画」でスタジオライブを見ることができる。
8. Brother, Can You Spare a Dime? (倹約できるかい)
ピーターのソロ。古いブロードウェイ・ミュージカルのヒット曲から。
9. First Time Ever I Saw Your Face (愛は面影の中に)
「初めてあなたを見たとき、初めて口付けを交わしたとき、初めて抱き寄せた時」。マリーがリード。ラブソングを3人のハーモニーで。
10. Tryin' to Win
他人の恋人を横取りしてやろう。ピーターがリードするR&B。ポールとの掛け合いもいい。
11. On a Desert Island (With You in My Dreams)
ポールのソロ。無人島で恋人と2人きり。そんな夢を謳う楽しい曲。
12. Last Thing on My Mind
マリーのソロ。カントリー調の調べに乗り、恋人に去られた気持ちを切々と歌いあげる。

「パンダ イン・マイ・ライフ」が、ベスト盤にない曲で、裏ベストをセレクトすると、このアルバムでのお勧めは「Jane Jane」と「Hangman」ですね。

ピーター・ポール&マリー 7 「歌声は永遠に」

2008-12-06 | ピーター・ポール&マリー
久々のピーター・ポール&マリーのアルバム紹介です。

(Ⅴ)ともいうべき5枚目のアルバム「A Song Will Rise」(歌声は永遠に)。1965年3月にリリース。円熟期の最も完成度の高いといわれているアルバム。

1. When the Ship Comes In
ボブ・ディランの作品。軽快なリズムに乗って歌う3人。「you tube 動画」でスタジオライブを見ることができる。
2. Jimmy Whalen
恋人の死を悼むイギリスのバラード。3人のコーラスが物静かに語り始める。
3. Come and Go with Me
さあ、一緒に行こう。あの国には歌があふれ、自由がある。ゴスペルソング。3人の掛合いが見事。「you tube 動画」でスタジオライブを見ることができる。
4. Gilgarra Mountain
ピーターのソロ。ほのぼのとした追いはぎソング。
5. Ballad of Spring Hill (Spring Hill Disaster)
カナダのスプリング・ヒルで起こった炭鉱事故を取り上げたバラード。
6. Motherless Child
故郷から離れすぎて、時々、母のない子のように感じてしまう。マリーのソロが物悲しくブルージー。

続いてB面に
7. Wasn't That a Time
過去のいまわしい戦争。なんて時代だ。
8. Monday Morning
「私、今度の月曜日に結婚するの。」「君はいくつなんだい。」「16歳よ。」「あと5年待ちなさい。結婚とは悩む、悲しむ始まりなんだ。」
ポールとマリーが掛け合う。美しいバラード。
9. Cuckoo
クックー、カッコーの美しい声をもう聞くことはできない。ギャンブルが私を苦しみと刑務所へ運んでしまった。3人のハーモニーが素敵な曲。
10. San Francisco Bay Blues
軽快な楽しい3人のパフォーマンスがすばらしい。カズーを用いた3人の掛け合いが魅力。これも「you tube 動画」でスタジオライブを見ることができる。
11. Talkin' Candy Bar Blues
コミカルなポールのソロ。キャンディをあげようと声をかけた坊や。家族や警察が出てきて大騒ぎ。余計なおせっかいはするなってことか。
12. For Lovin' Me
僕を愛するとどうなるか知ってるかい。放浪する男の心情を歌い上げる。

3人の個性的なソロも盛り込み、スローバラードからアップテンポなブルースまで、まるで万華鏡のような魅力満載のアルバムに仕上がっている。それにしても、映像と録音がまったく重なるほど、3人のテクニックはすばらしい。

 ピーター・ポール&マリー 6 ライブの輝き(2)

2008-10-13 | ピーター・ポール&マリー
レコードの内開きは、ステージへまるで飛ぶように走る3人の姿が映っている。このころの彼らの自信と躍動感を象徴している。

ディスク:2
LP2枚目のA面
1. Le Deserteur 拝啓大統領殿
ピーターのフランス語での弾き語り。「戦争は嫌だ」と徴兵制反対を大統領に宛てた手紙。フランスの詩人・作家の:ボリス・ヴィアンの作詞「脱走兵」。
2. Oh Rock My Soul
黒人霊歌。スカウトソングやキャンプソングなどで有名。ピーター・ヤーローがみんなを3つのパートに分けてシング・アウト(歌い手と観客がともに歌う)する。
3. Paultalk ポールの語り
ポール・ストゥーキーのコメディアンとしての本領発揮である(・・・英語は不慣れなので詳しくは不明)

LP2枚目のB面
まず、メアリー・トラヴァースの清廉な歌声が2曲
4. Single Girl アメリカのトラディショナルソング。結婚したらぼろぼろの服、裸足だし、子守ばかりで買い物にも行けない、独身時代に帰りたい。女の子への警鐘の歌かな。1960年にポールとマリーはすでにこの曲をデモテープとして残している。コンプリートBOXで聞くことができる。
5. There Is a Ship イギリス民謡 ゆったりとマリーが歌い込む。『The Water Is Wide』という歌で数多くのアーティストが歌っている。「河が広くて渡れない。空を飛ぶ羽もない。私の愛と私を運ぶ船を下さい。」
6.7.8.ともスタジオよりも、このライブがお勧め。声のバランスもギターの音色も鮮やか。いきいきした緊張感が伝わってくる。
6. It's Raining 雨降り (1枚目のアルバム「PETER PAUL AND MARY」)
7. If I Had My Way (1枚目のアルバム「PETER PAUL AND MARY」)
8. If I Had a Hammer 天使のハンマー (1枚目のアルバム「PETER PAUL AND MARY」)

ポールの語りを除く17曲のうち、半分以上が未収録曲であった。
つまり、このステージは、進化し続けるP,P&Mであり、アルバムの位置づけとしてはベスト盤ではなく、あくまでも彼らの4枚目のアルバムである。
アルバムジャケットからは2本のマイクしかみられない。しかし、こんなにバランスの取れた録音が聞けるのは(スタジオ録音と変わらない!)、数多くのステージを経験した、彼らのすばらしいテクニックのなせる業であろう。

このグループは単に人気者が集められたのではなく、まさにテクニシャンの集合体であったことを証明する。
とにかく、彼らのステージを自信をもってアルバム化したところに実力の高さがある。
まさに人気と実力を兼ね備えたミュージシャンかつエンターテイナー、そしてメッセンジャーがいた。

私は、数あるアルバムの中で、一番魅力的で価値あるアルバムではないかと思える。