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パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

すぐれもの 19 つまみ人形

2014-12-31 | すぐれもの
いよいよ大晦日。平成26年,2014年もゆく年になりました。

本年最後は,香川県の郷土玩具のつまみ人形のご紹介です。土人形で,大きさは後ろのテッシュボックスでわかるように,指でつまんでつくる親指大の人形です。


十二支を集めました。真ん中は高松張子で有名な「ほうこうさん」のつまみ人形です。いずれも愛らしく,素朴で手の込んだ意匠です。

天災や自然災害の多かった一年。いろんなことがありましたが,こうしてブログを1年間,運営し,続けることができました。感謝の心で閉じます。
ありがとうございました。







トワイライト・シャッフル

2014-12-31 | book
新聞書評から。
1953年生まれ,51歳の2002年直木賞作家の乙川雄三郎の「トワイライト・シャッフル(twailight shuffle and other stories) 」を読む。1976年生まれで2006年の直木賞作家,「舟を編む」で2012年本屋大賞の三浦しをんが絶賛。

13の単独の短編から成る本作は,千葉県で育った乙川が,房総半島を舞台に,今を生きるさまざまな男女の営みをハードボイルド風に描いた。短編だから味わえる,ほんのひと時の出来事が,力強く明日を見据えて生きていくさまざまな男女の思い,決意を伝えてくれる。人は色々悩み生きている。そして,誰もその生き方が正しいのか,間違っているのか分からない。でもそもそ正しいとは何か,間違っているとは何か。誰もこれから,明日,将来のことなどわからない。踏み出すしかないのだから。登場人物のそれぞれの一歩を応援し,自らも勇気づけられた一作。
乙川は山本周五郎のファンだという。時代小説を多く書いており,その他の作品も読んでみようと思う。

イン・ザ・ムーンライト
50台になった絹枝と聡子は1つ違い。若い頃は海女をしていた。寝たきりの夫を持つ絹枝,体の不調がわかった聡子。これからの人生をともにいきようと2人は夏の夜の海に向かって泳ぎだす。

サヤンテラス
イギリス生まれのオリーは,30台でインドネシアで出会った吉野哲生と出会い,房総半島で暮らすことになる。見ず知らずの土地で暮らすオリ-は49歳になった。5年前の哲生の突然の死を乗り越え,1人で生きている。そんなオリ-は村井という60年配の紳士と出会い,村井の誘いを受けるようになる。イギリスで一緒だった4人の子持ちの同僚が夫と日本に来る。1人で生きるとは。

ウォ―カーズ
定年まであと3年の夫が中国へ単身赴任。外房に新築した家に一人で住むことになる良子。娘は30台になり東京に住み,結婚する気もないらしい。見ず知らずの土地で漫然と一日が過ぎていく。感情が安定しない,そんな毎日の中で,良子は朝,家の前を散歩をするさまざまな人々を観察するようになる。そして,1人で近くを散歩ようになる。人との出会いが良子を癒す。

オ・グランジ・アモール
ジャズピアニストの生島健二は,今は,同級生がオーナーの房総半島の小さなホテルで夏の3か月演奏をするだけだった。学生運動をしり目に,ジャズの世界に飛び込んだ。アメリカにわたりボサノバに惹かれ,それなりの暮らしもしてきた。妻とも別れ,60代になり,10年前に大病をし。仕事はこの夏のステージだけになっていた。房総半島のジャズバーで40過ぎの女と出会い,会話を重ねるようになる。高名な演出家の妾で3年前に演出家は死んでいた。変わらない毎日の中で,女との出会いをきっかけに,健二は友達のオーナーに演奏の賭けを申し出る。ボサノバの名曲が聞こえ,夏の潮風が薫る名作。

フォトグラフ
京都の陶芸家,由季子は,新聞記者の三野と外房の屋敷を訪れる。そこは双子の母の姉,作家の淳子が残した別荘だった。淳子は2週間前に横浜の自宅で倒れ,亡くなった。遺書にこの別荘を「由季子にあげる」とあった。生活臭のない伯母が暮らす別荘は,そこここに暮らしの臭いがあり,ある部屋にはさまざまな写真が飾ってあった。そのなかにお乳を由季子に与える淳子の姿があった。それは何を意味するのか。付かず離れずの暮らしを見つめ直す三野と由季子。伯母の死が二人の関係を微妙に変化させる。

ミラー
54歳になる香りは,夫との離婚後,がんを発病した。房総の病院で治療をする香織の基に毎日のように母が訪れる。その母もがんに侵されていた。一人息子はカナダで暮らしていた。祖父母をカナダへ引き取りたいという。同じ病室にいる人も一人一人,死へ旅立っていく。家族がバラバラになる。そんな中,闘病に疲れた香織が病院のエレベーターの中で見たものとは。

トワイライト・シャッフル
2組の大人の男女の別れ,そして出会い。旅行雑誌社の編集者,美夏子。大学の同級生,劇団員の洋平と付き合っているが,多忙な生活に長期の海外休暇を考えていた。また,42歳のフリーカメラマン,離婚に踏み切れずにいる瀬良和彦は,20代の外国の観光局に勤める友香里との別れを模索していた。別れを切り出す2組の東京のバーでの描写。そして,編集者とカメラマンという2人が出会い,房総半島の海辺の町のダイニングバーで待ち合わせる。大人の香りのする男女の暮らしに踏み切れずに,一人で生きる男と女。

ムーンライター
房総半島に暮らす真弓は23歳。高校を出て郵便配達をしている23歳。母親と難病の弟と暮らしていた。何気ない毎日の中で,夜に老紳士のアトリエで時給5千円のモデルのバイトをすることになる。体を見せて金をもらう生活もいつかは終わる。結婚し,都会へ出て子供をもうけた姉。治療にお金のかかる弟。姉の離婚。平凡な暮らしの中で起こる明日への不安。

サンダルズ・アンド・ビーズ
30代の翔子は、同じ会社の後輩の内海と付き合っているが、内海が翔子との結婚をほのめかすことで、翔子は距離を置くようになる。そして、仕事を通して、プロデザイナーの荻原と付き合い始める。その荻原が他の女性と結婚した。しかし、翔子は荻原と年に一度の夏の逢瀬を続ける。そして、5年、房総半島の海を臨む小さなホテルで、荻原との疲れを感じ始める。

ビア・ジン・コーク
房総半島の小さな町で、8千冊の文庫に囲まれて暮らす早苗は4年前の33歳の時に夫、実が失踪し、スーパーに勤めながら一人で暮らしてきた。楽しみは休暇の時に、ビア・ジン・コークを飲みながら本を読むことだった。チエーホフ、ヘミングウエイ、日曜の午後から火曜の朝までさまざまな考えと出会う。そんな折に実からよりを戻したいと連絡が入る。しかし、彼女は実と別れる決心をする。

366日
貴美子と夫泰之は中学生の息子正道と名古屋から房総半島の海辺の町の新築住宅で暮らす。貴美子は20代で泰之と出会い、30代で正道を産み、40代で泰之の離婚により、夫婦となり、泰之の早期退職でやっと夫婦の時間がもてるようになる。しかし、初めて時間を居有することで、夫との金の使い方、生活の価値観の違いに気づくようになる。そして、正道の高校進学を巡り、その違いは決定的になり、自ら行動を起こす。

私のために生まれた街
隆は48歳、高校を出て就職し、独立して造園業を営む。房総半島の小さな町から出たこともなく、母一人子一人でアパートに暮らし、一心不乱に働いてきた。そんな暮らしの中で、40代の一人暮らしの女性から庭の相談を受ける。海外経験もある女性は体調を崩し、家を建てて暮らしていた。その女性から文庫本をもらい、初めて読書の楽しみを知る。その女性は癌と闘っていた。

月を取ってきてなんていわない
ブラジル生まれのナオミ・テリスは、外資系企業で社長秘書をしている。妻子ある営業部長と不倫関係にあり、週に一度、彼と会う生活をしていた。サンフラン、香港、リオとくらしてきたが、いずれも安住の地ではない。外房のホテルでサンフランへ行くことになったと彼との別れを決意する。

さまざまな男女が、今の生活の中で、自分をきちんと見つめ、前を向きながら生きる決断をしていく。この世は男と女の世界。その中で、さまざまなあり方をちりばめ、そぎ落とした文体で、おしゃれなセンスを盛り込む。本はさまざまな考えや世界を教えてくれる。それは今を生きる力ともなるのだ。ありがたいとこだ。乙川雄三郎という作家と出会えた。

三浦しをんは、いずれの作品が好きか、話したくなるという。「サヤンテラス」「ビア・ジン・コーク」「私のために生まれた街」の3作品を押す。今の自分は「オ・グランジ・アモール」「私のために生まれた街」だ。


きみは赤ちゃん

2014-12-28 | book
2014年7月に発刊された「きみは赤ちゃん」。1976年生まれの芥川賞作家の川上未映子が,自身の出産をもとに書いた奮闘記。

35歳で妊娠,出産までの前編と,息子のオニが1歳で保育園に通うまでの後半に分かれる。出産が女性しか体験できないことが故に,生物としての女と,思考し,言葉を有するが故に表される苦悩と喜びが綴られる人としての側面が垣間見れる。子育ての参考本にもなるし,人として様々な局面に立ち向かい,悩み,生き抜く様を自分としても感じることもできる。

結婚,妊娠,出生前診断,家計,無痛分娩,帝王切開,産後クライシス,断乳,体の変化,夫とは,男性とは,仕事と子育てなど,男性にも読んでほしいと思った。

男性には経験できない妊娠,出産。しかし,妻として女として,一方の状態を知ることは大切であり,たとえ「出産を経験した夫婦とは,もともと他人であったふたりが,かけがえのない唯一の他者を迎え入れて,さらに完全な他人になっていく,その過程である」としても,いずれ夫婦は別々に,この世から浄土へ帰る運命にあるのだから,人として何らかの生きた証を残していくため,現世では悩み,苦しみ,喜び,学ぶしかないのではないかと思う。


潮の騒ぐのを聞け

2014-12-23 | book
小さい頃からやんちゃで破天荒。そこに知識と探究心が重なり,名古屋の大学の国際コミュニケーション学部教授となった小川雅魚(まさな)のエッセイ集「潮の騒ぐのを聞け」を読む。2014年1月第1刷,同年7月3刷というベストセラーだ。専攻は英米文学、文芸社会学というが,その博識ぶりには脱帽だ。
副題がfishes,vegetables&funny fellows。生まれ育った渥美半島を舞台に,さまざまな食材とゆかいな仲間たちにまつわるネタが満載。1951年生まれというから63歳の教授が,とにかく小さい頃から今に至る多くの人々とのかかわりの中で自分が生きてきたというほど,多くの人々が登場する。本当に数えきれないほどだ。3か月ごとに3年半にわたる雑誌に投稿したエッセイor駄文を寄せて18のエッセイからなる。3分の一が注釈というから,この博識ぶりもすごい。

シコは団子 キャベツはイワシである 最も高価な魚,グラムあたり 岩の上のアーリオ 椰子の実と砲弾 松露と火薬 シバタ蕎麦 サバは食いたし,命は惜しし タコの頭は胴体である イノシシの謎 春はアサリ ミルクイは美空ひばりのジャズである 我,夏に馳走す 赤と緑-トマトとセロリ 食べて遊んで my pleasure 福正のイヌはなぜ走らないのか? 土の中の龍の話 春の陰影-池永正明に会いにいく

久々に小気味のいい,味のある文体,内容にごちそうさまです。腹八分で収まる心地よさが満喫できます。 

日本一の女

2014-12-21 | book
1964年生まれの斉木香津(さいき・かづ)の「日本一の女」を読む。新聞書評から。生まれ故郷の大分を舞台に,戦前,戦中,戦後を生きた女性の一代記。2014年6月刊行。

大分の商家に生まれたサダ(サル)は,同じ大分の田舎の農家,匹田家に嫁ぐ。嫁入りの金を実家から借り,精米機を購入し,人を雇い,財を成す。サダは子宝にも恵まれ,9人の男子を成す。そして,戦争。

頑として自説を曲げない。自分の考えを通す。そんなサダを人は煙たがり,実の息子たちにも嫌がられる。しかし,商売や生き方など,その筋の通った理屈は,明確であっけらかんだ。敗戦後も自由闊達な生き方を通す。

18歳で嫁に来て。昭和56年,74歳で亡くなる。33回忌の法事に孫娘が,会社,夫のことで悩み,実家を訪れ,菩提寺の和尚さんに,サダのことを聞きはじめるところから物語は始まる。小さい頃から容姿に悩み,親兄弟にも不満がある中で,ただ一人,商才に恵まれ,女手一つで人生を切り開く。義母と長男を亡くす戦争という暗い影の中でも,歯を食いしばり,周りの嘲笑や偏見にもくじけない。そんな姿はまさに,日本一にふさわしい。

タイトルの「日本一の女」とは何か。決して点数では表せない,自分のものさしで日本一にふさわしいなら,それが日本一なのだ。痛快で読後もさわやか。語りのうまさが際立つ。しかし,最近の女流作家は皆,元気だ。出版界と読者がそれを支えている。

御宿かわせみ(11) 二十六夜待の殺人

2014-12-14 | 御宿かわせみ
御宿かわせみ 11冊目「二十六夜待の殺人」。1988年9月。オール読物昭和62年4月~12月。8月号を除く。

「神霊師・於とね」
19歳の於とねは神霊師として病を治したり、物事を予見したりと評判だった。茶問屋静好堂の若主人千之助27歳は、内儀のお久との間に子供が出来ずに於とねに相談していた。うわさを聞きつけた東吾は、将軍家お典医の天野宗伯の息子、宗一郎を尋ね、於とねの話を聞く。そんな中、お久が於とねの家でお籠もりをしていて首をくくって死んでいた。千之助夫婦に仕掛けられた罠。
「二十六夜待ちの殺人」
表具師の今井有斎が俳諧師として、6人の商人と目白不動の二十夜待に行き、月見としゃれていた。その夜、有斎は目白不動の崖から落ちて水死した。しかし、東吾はその死に疑問を抱く。この6人は、有斎の家財道具一切をすべて買い取ると、有斎の妻に告げ、家捜しをし出した。
「女同志」
青山の京菓子の三升屋の初孫、一歳を迎えた一太郎が連れ去られた。母親はるいの幼馴染のお美也だった。かわせみに相談に来るお美也と春之助。春之助は、昔、菊屋に奉公していたときに、おぎんとお美也と付き合っていた。お美也は、おぎんが一太郎を連れ去ったという。しかし、おぎんは店に出ていた。人は、生まれてからいろいろな人にねたみ、そねみをもらっている。人生を狂わせる出会い、そして別れ。
「牡丹屋敷の人々」
るいが目を患い、眼病に効く茶の木稲荷へ参る。そこで、目の不自由な若い娘、小雪と出会い、花作りを生業とする屋敷に招かれる。その兄、岡本彦四郎が、釣りに出かけて、溺れて死んだ。その頃、大名屋敷の名刀が盗まれる事件が多発する。東吾と源三郎、るいのチームワークが冴える。
「源三郎子守唄」
源三郎の妻の千絵の父、蔵前の札差、江原屋佐兵衛の法要が浅草であった。その時、近くの田で武士が斬られ殺される。その男は赤ん坊を近くの社に置いていったという。その赤ん坊の着物から松戸を訪ねた東吾は、その母親が千絵の夫の畝源三郎と縁談のあった新番方組頭、笠原辰左衛門の娘、おいねだったことを突き止める。
「犬の話」
かわせみに迷い犬が住み着いた。日本橋のい木綿問屋の伊豆屋の隠居が犬好きで数10匹を飼っているという話が伝わってくる。その犬が、近くの雛人形屋の近江屋の猫をかみ殺してしまう。険悪な2つの店。そんな折に、江戸を荒らしまわる盗賊、竜巻組の話が伝わってくる。その竜巻組が、伊豆屋と近江屋に押し込んだ。
「虫の音」
岡本家と内藤家。姉妹が嫁いだ両家には同じ年頃の姉弟がいた。その子の学業えをめぐる母親同士の確執。内藤家の長太郎16歳が狸穴の方月館に通っていることから姉のお鈴の相談を受ける羽目となった東吾。岡本家の18歳の富之助が母親を斬ってしまう。
「錦秋中仙道」
漆器問屋の宮越屋の長女、おしまが嫁に行くことになったが、漆にかぶれ、顔が腫れ、代わりに腹違いの妹、おきぬが代役を務めることに。ところが、代役が主役になってしまった。かわせみに泊まっていた、木曾から宮越屋へ品物を届けに来た檜細工の店の若主人、木曾屋新助がいた。


土佐龍のまな板

2014-12-07 | food
家族が見ていた新聞の付録雑誌に,懸賞の賞品として掲載されていたまな板。高知県須崎にある(鍋焼きラーメンで有名です!)土佐龍の商品。大きさも37センチ×27センチと程よく,白菜などの少し大きめの野菜などが切れます。丁度,これくらいの大きさのまな板が欲しかったので,懸賞は出さずに即買いしてしまいました。「スタンドまな板一枚板小口みつろう仕上げ」です。他に40センチ×20センチ,45センチ×24センチもありました。

電話で購入を申し出るとインターネットでも買えますと言われ,早速注文し,1週間で来ました。http://www.manaitaya.com/。四万十ひのきで売り出しています。

部屋中にほのかに漂うひのきの香り。6,156円税込・送料別でした。今年は10月には京都の「有次」のまな板も買いました。こちらは27センチ×16センチ×3センチの小ぶりのものでした。

厚さも3センチあり,どっしり感とてごろな大きさ,ひのきの香り。

そしてスタンド付きを買いました。立てて収納ができるので場所を取りません。

使用時は,スタンドを収納してフラットに。

「ほんの気持ちです」とプレゼントされたパン切りのボードも。