パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

ディランの日めくりカレンダー

2017-01-08 | music/pops
ソニーミュージックのボブ・ディランのホームページを見ると、今年から日めくりカレンダーがスタートした。前振りは、以下のとおり。

あけましておめでとうございます! 今日からBOB DYLAN日めくりカレンダー・スタート! 本日2017年1月1日より、Bob Dylan日本限定企画スタート! 「Bob Dylan Daily Calendar 2017」
日替わりでBob Dylanの楽曲を当時の貴重な写真と共に振り返っていきます。世界が認めた珠玉の詩(ことば)たちを再度皆さんで振り返りませんか? http://dylancalendar.com/ である。

記念すべき1月1日のタイトルは、「Like a Rolling Stone」だ。1965年7月20日にシングルとしてリリースされ、アルバム『追憶のハイウェイ61』(1965)に収録された。
2日は「Blowin' in the Wind」。ボブ・ディランのセカンド・アルバム『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』(1963年)に収録。
3日は、 1965年リリースのアルバム『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』から「Subterranean Homesick Blues(サブタレニアン・ホームシック・ブルース)」
4日は「Lay,Lady,Lay(レイ・レディ・レイ)」。'69年のアルバム『ナッシュヴィル・スカイライン』の中の一曲。
5日は、1973年のサウンドトラック・アルバム『ビリー・ザ・キッド』に収録、シングルとしてリリースされた「"Knockin' on Heaven's Door"(天国への扉)」。
6日は、「I Want You(アイ・ウォント・ユー)」。アルバム『ブロンド・オン・ブロンド』(1966年)の中にある。シングルリリースされた。
7日は、「All Along the Watchtower(見張塔からずっと)」だ。1967年発売のアルバム『ジョン・ウェズリー・ハーディング』に収録された。

ノーベル文学賞授賞記念なのか、今回の企画の真意は定かではないが、写真と共に、詩人としての側面を強調し、その長い芸歴を振り返るということなのだろう。音楽ダウンロードもできる仕掛けなので、ソニーミュージックの商業主義が垣間見えるが、それはそれで致し方ない。ディランは、ライブ中心の考えを持ち、アルバムはその証拠に過ぎない人なので、今回の企画でその作品に興味を持ってもらえればよいのではないか。ディランの詩は日本語訳でも難解なので、よく分らない曲も多い。
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大晦日にボブ・ディラン

2016-12-31 | music/pops
大晦日を迎えた。今年の後半の話題といえば、やはりボブディランのノーベル文学賞「騒動」であろう。やはり、話題性ありの顛末で、まだ余韻は残る。

新聞記事で追う。10月14日付で、13日スウェーデン・アカデミーが、2016年ノーベル文学賞をアメリカのシンガーソングライターのボブ・ディランに授与すると発表した。なんといってもミュージック界の生きる証、1941年生まれだから75歳。その交際の歴史は、フォークの重鎮、ウッディ・ガスリー、ミュージシャンのエルビスプレスリー、ポップ界のビートルズ、ロック界のローリングストーンズなどなどである。

ところが、その発表を受けて、ディランは沈黙を守ってしまう。新聞は国内の関係者の声を連日、掲載している。そして、17日には、なんとアカデミーはディランへの直接の連絡を断念してしまう。しかし、10月28日にアカデミーにディランから電話があり、賞を受けることとなる。なんとディランは、12月10日の授賞式には欠席し、メッセージを寄せた。

1962年、21歳でレコード「Bob Dylan」でデビュー。依頼今日まで、多くのレコード、ステージを提供してきた。

ディランとの出会いは、高校生の時、1974年のPlanet Wavesだ。


レコード書評で知り、両親にアナログレコードを買いにいってもらった。ところが、ついていけない。それもそうだろう。当時、ビートルズの後追い(すでに解散していた)、夢中になったのは、エルビスプレスリーのパフォーマンス、今なお健在のブラスロックのシカゴだった。とてもブルースやカントリー、そして難解な詩、あのだみ声に夢中になる素地はなかった。全曲聞いていない。




でも、はやりディランを知りたくて、当時よく出ていたベスト盤を購入する。1977年、大学時代に購入したゴールデン・グランプリ30シリーズだ。






しかし、これも、当時はやっていたフュージョンジャズを凌駕するほどでもなかった。







そして、3度目正直が1997年2月の大人買いである。
1967年3月リリースのグレーテスト・ヒット第1集


1971年11月リリースの第2集


1994年11月、23年ぶりの第3集



この3枚の一機、大人買いである。しかし、これも関心を寄せる契機にならなかった。
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ジョン・レノンの軌跡

2010-12-05 | music/pops


ジョン・レノン。何も説明の要らない、スーパーグループ、ビートルズのメンバー。
1940年10月9日に生まれ、そして、弾凶に倒れ、1980年12月8日に40歳で亡くなる。
まさに今年はジョンの生誕70年、そして没後30年のメモリアルイヤーなのだ。

ビートルズ解散後のソロワークのデジタルリマスターが発売された。
22歳でビートルズでビュー。9年のバンド生活も1970年に解散、ソロデビュー。

高校時代、同級生に大のレノンファンがいた。イマジンもサムタイム・イン・ニューヨークシティも、そして、マインド・ゲームも借りた。もちろん、アナログディスクである。

50歳も過ぎて、ようやく、ジョンの軌跡に触れようと思う。
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キャロル・キング 「タペストリー」 3

2010-01-17 | music/pops
B面の1曲目は、有名な
1.君の友だち - "You've Got a Friend" ? 5:09
「つらく悲しく、心細く寂しい時は、名前を呼んでね。友達じゃないの、すぐに駆けつける。冬でも、春でも、夏でも、秋でも」。「友達」って言葉がストレートに言えた頃。純粋に言えた頃。あの頃には、もう戻れないのか。

2.地の果てまでも - "Where You Lead" (作詞はStern) ? 3:20
「あなたには私が必要。だからいつも一緒。どこでも、ついて行くよ」。今なら、肉食系女子ソングか。でも、この明るさ、強さ、積極性がいい。

3.ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー - "Will You Love Me Tomorrow?" (Gerry Goffin, King) ? 4:12
「ほんとうに愛してくれるの。あなたを信じていいの。明日も愛してくれるの。揺れ動く女心」。キングの切々と歌うストレートなボーカルが、いい。スローバラード。

4.スマックウォーター・ジャック - "Smackwater Jack" (Goffin, King) ? 3:41
スマックウォーター・ジャックがショットガンを買った。もう馬鹿にされないぞ。ぶっ放してやる。保安官のビッグ・ジムが立ち上がり、その場でジャックは縛り首。カントリーポップス。いけますよ。ラルフ・シュケットのエレピ(エレクトリック・ピアノ)が盛り上げる。

5.つづれおり - "Tapestry" ? 3:13
B面ラス前は、アルバム名の「タペストリー」。
いろいろな色に染められ、彩られた人生。まるでつづれ織の様。そこにある人が現れた。悲しみと苦しみを連れて。やさしくも美しいメロディが心に染みる。

6.ナチュラル・ウーマン - "(You Make Me Feel Like) A Natural Woman" (Goffin, King, Jerry Wexler) ? 3:49
最後にまさにキングならではの1曲だ。ラストソングにふさわしい。ストレートに人生を歌う。力強く、そして満ち足りたボーカルの弾き語り。
「あなたに会えてほんとうによかった。つまらない人生を、満ち足りた人生に変えてくれた。あなたは私を一人の女性に変えてくれた」。


2010年4月にキングとテーラーが来日。日本武道館でコンサートを行なう。
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キャロル・キング 「タペストリー」 2

2010-01-10 | music/pops
女心をストレートに。キングのハスキーボイスに乗せて。まずは、A面から。

1.アイ・フィール・ジ・アース・ムーヴ - "I Feel the Earth Move"「空が落ちてくる」 2:58
アルバムのA面。いきなり1曲目からアップテンポのポップスが飛び込んでくる。連打するキングのピアノ。「大地が振るえ、空が落ちてくる。あなたが大好きだから。ベイビー、ダーリン、抑えきれないの」。激しさとコケティシュさが入り混じる快作。キングのピアノとダニー・コーチマーのエレキギターの掛合いが聞きもの。

2.ソー・ファー・アウェイ - "So Far Away" 「去り行く恋人」 3:55
キャロルの力強いピアノの弾き語り。「はるかかなたにあなたは行ってしまった。尋ねてきてくれたらどんなにうれしいか」。せつないラブソング。せつせつと歌い込むキングのハスキーボーカル。ジェイムス・テーラーのアコギとカーティス・エイミーのフルートのエンディングが素敵だ。

3.イッツ・トゥー・レイト - "It's Too Late" (作詞はToni Stern) 「心の炎も消え」 3:53
「もう、遅いの。手遅れなの。2人の仲は・・・。冷めてしまった心」。ボサノバ風のダニー・コーチマーのエレキギター、カーティス・エイミーのソプラノサックスの間奏が曲をよりおしゃれに彩る。

4.ホーム・アゲイン - "Home Again" 「恋の旅路」 2:29
「家に帰りたい。心も体も冷え切ってしまった。あなたと暮らしたい」。一人きりの女心が一途。

5.ビューティフル - "Beautiful" ? 3:08
「朝起きて、笑顔を見せましょう。あなたの力で世界をやさしく包みましょう。そう、あなたは美しい」。キングの人間賛歌。アクション!。そう、やってみるしかないのだ。

6.ウェイ・オーヴァー・ヨンダー - "Way Over Yonder"「幸せな人生」 4:44
信じれば救われる。山の彼方にその場所はある。幸せがそこにある。メリー・クレイトンのバックコーラス、カーティス・エイミーのてテナー・サックスがいやがおうにこのブルースを盛り上げる。
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音楽との出会い 「タペストリー」 キャロル・キング

2010-01-03 | music/pops
新聞には、それぞれ楽しみな欄がある。たとえば、朝日新聞の土曜日の生活欄に、落合恵子さんの「積極的その日暮らし」がある。10月24日の「同世代」で、旅先のコーヒー店で流れるキャロル・キングの「君の友達」が紹介されていた。

この曲を含んだ「タペストリー(つづれおり)」を入手した。発売されたのは、1971年2月だ。いわゆるロックの名盤。もう40年前のアルバム。あの世代の不安定感、充実感を今、思う。

あの頃、ビートルズとシカゴに熱中し、朝も夜もアルバムに針を落としていた。限られた小遣とニューソースの中で、キャロルキングは範疇外であった。

キャロル・キングは、1942年アメリカ生まれの女性のロックシンガーソングライター。今年で68歳になる。16歳で歌手デビュー。1960年代前半に初めの夫ジェリー・ゴフィンとコンビで数々のヒットを生み出し、2人の子どもにも恵まれた。
たとえば、今、スマップのソフトバンクの携帯CMで流れている「ロコモーション」も、1962年の彼女の作曲(作詞はゴフィン)。アメリカのハードロックグループ「グランド・ファンク」がカバーし、1974年の全米№1ヒット。彼らの最大のヒットとなった。
その後、仕事はかげりを見せ、1970年にシンガーソングライターとして復活し、ファーストアルバムを発表。この「つづれおり」はキング30歳の時のセカンドアルバムとなる。

キングはジェリーと68年に離婚しているので、この「タペストリー」は、まさに新しい旅立ちのシーンの一枚である。

ポップス、バラード、ブルースありの万華鏡のような一枚。ストレートな詞と素敵な曲が、タペストリー(つづれ織)のように紡がれる。
アルバムの表紙は、ジーンズ姿のキングが、窓際でタペストリーを織りながら微笑む。前でたたずむ猫。

全編をキングの曲が彩る。
12曲のうち、ジェリーとの共作が3曲。2曲が作曲。キングはピアノを弾き語り、ギターやベース、ドラム、キーボード、フルート・サックス、コーラスなど、強力なバックアップ陣がキャロルを支える。
「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」は60年に、「ナチュラル・ウーマン」は67年に提供したセルフカバー。
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S&G

2009-05-03 | music/pops
サイモンとガーファンクル(S&G)が、今年7月に来日する。
ポール・サイモンとアート・ガーファンクルは、小学校の同級生同士。1941年生まれだから68歳になる。
1964年にレコードデビュー、70年には解散してしまう。ポールの作詞作曲・奏でるアコースティックギターとガーファンクルのクリアボイスがたまらない魅力だった。
『キャシーの歌』『アメリカ』『コンドルは飛んで行く』『ブックエンド』『早く家に帰りたい』『59番街橋の歌』『アイ・アム・ア・ロックアメリカ』『スカボロー・フェア』『ミセス・ロビンソン』『明日に架ける橋』『いとしのセシリア』など、タイトルだけでメロディが浮かんでくる。2人のすばらしいハーモニーは、日本を席巻した。

1981年9月にはニューヨーク・セントラルパークでライブを行った。53万人もの人が集まったこの伝説のコンサートは、映像にもなった。まだ、40代なりたてのエネルギッシュな2人が見られます。初来日も82年であった。93年にも来日し、今回3度目となる。

70年代、高校の頃に購入したアナログレコードが家にある。ジャケットには染みもでき、もう手に取ることもなくなった。その一方で、DVDで映像を見ることもできる。思えばメディアの変化もおそろしい。
変わらないものとえば、S&Gの歌にある都会的な香りと、青年の寂しさ、危うさ、ひたむきさなのです。
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夏の贈り物 シカゴ 5 「シカゴの23と誓い」

2008-08-16 | music/pops
アルバム名「シカゴと23の誓い」は、1971年、今から37年前、中学2年の夏に購入した2枚組みのLPである。
この作品は当時シカゴ出身のロックバンド「シカゴ」が、1969年に「シカゴ・トランジット・オーソリティ」という名前でデビューし、発表した2枚組みアルバム「シカゴの軌跡」に次ぐ第2弾のアルバムである。1969年に録音、リリースは1970年。
シカゴは1971年6月に初来日した。当時ブラスとジャズ、ロックの融合体として、音楽雑誌によく掲載されていた。71年は続く2枚組み「シカゴⅢ」、4枚組みの 「シカゴ・アット・カーネギー・ホール」発表の余波もあり、まさにシカゴ怒涛の時代の真っ只中であった。
そういう背景の中で田舎者の中学生は、ラジオで流れる「長い夜(25 Or 6 To 4)」(「シカゴ」収録)や、「クエスチョンズ67/68」(「シカゴの軌跡」収録)に衝撃を受け、本屋に並ぶ「ミュージックライフ」や「ステレオ」などの雑誌に触発された。当時2枚組みは4,000円近くしており、とてもコレクターとはなれず、まさにこの1セットを買うにも、大いなる決断が必要であった。


このころはロバート・ラム(Vo,Key)、テリー・キャス(Vo,G)、ジェームス・パンコウ(Tb)がメインで曲を提供していた。
1枚目のA面
1.ぼくらは何処へ - "Movin' In" (James Pankow) スインギーなジャズナンバー。キャスのパワフルヴォイスにウォルター・パラゼイダーのSx、リー・ロクネインのTp、パンコウのTbとソロが続く。
2.ぼくらの道 - "The Road" (Terry Kath) はハイトーンボイスのピーター・セテラ(Vo,Bass)
3.ぼくらの詩 - "Poem for the People" (Robert Lamm) はしっとりと甘いラムがボーカルを。
4.ぼくらの国 - "In the Country" (Kath) はキャスとセテラの掛け合い。

続くB面の
5.朝日よ輝け - "Wake Up Sunshine" (Lamm) はキャス、ラム、セテラで。
そしてパンコウ (Pankow) の組曲バレエ・フォー・ア・ガール・イン・バキャノン - "Ballet for a Girl in Buchannon"は以下の7曲からなる怒涛の作品群。最近のライブでも流れるメンバーの思い入れの作品群である。
6.ぼくらに微笑みを - "Make Me Smile"、
7.言いたいことが沢山 - "So Much to Say, So Much to Give"
8.不安の日々 - "Anxiety's Moment"
9. ウェスト・ヴァージニアの幻想 - "West Virginia Fantasies" (Pankow)
10.ぼくらの世界をバラ色に - "Colour My World"
11.今こそ自由を - "To Be Free" (Pankow) 、
12.愛は限りなく - "Now More Than Ever"
キャスの甘い "Colour My World"がなつかしい。

2枚目のA面はシカゴの初期の名曲「長い夜」を含む。
13.空想の色 - "Fancy Colours" (Lamm) ? 5:10 はパラゼイダーのFltがいい。
14.長い夜 - "25 or 6 to 4" (Lamm) ? 4:50
愛の記憶 - "Memories of Love" -はキャスの組曲
15.夜明けのプレリュード - "Prelude"、
16.朝の祈り - "A.M. Mourning"
17.午後の祈り - "P.M. Mourning"、
18.愛の記憶 - "Memories of Love"

そしてB面はラムの組曲の栄光への旅路 -"It Better End Soon"
19. -第1楽章 - "1st Movement"
20.第2楽章 - "2nd Movement" 、
21.第3楽章 - "3rd Movement"
22.第4楽章 - "4th Movement" 。
そして最後が今後ヒットメーカーとしてその名を馳せるピーター・セテラ(Vo,Bass)の
23.約束の地へ - "Where Do We Go From Here"Cetera) である。

シカゴの軌跡ほどの政治メッセージは影を潜め、メンバーの自由な創造性をたぶんにバランスよく盛り込んだ作品群である。
アルバムタイトルもその曲数から「シカゴと23の誓い」であった。
1枚のレコードが人生を豊かにしてくれた。

いわゆる「シカゴⅡ」。夏になるとなぜかレコードで聞きたくなる1枚なのだ。
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プレスリー狂

2008-06-28 | music/pops
エルビスプレスリー(1935~1977)は、アメリカのロックの帝王である。8月16日が命日。42歳であった。

中学3年生のとき、第二次プレスリーブームがあった。1950年代から60年代にかけて、ロックンロールの王者、銀幕のスタートして君臨。そして70年に入ると、コンサートツアーのドキュメンタリー映画が封切られ、地方でも上映された。
中学1年生のとき、友人から兄さんのシングル「監獄ロック」を買ったのを契機に、1970年8月のラスベガス公演やリハーサル風景を収めたドキュメンタリー映画『Elvis: That's the Way It Is(エルヴィス・オン・ステージ)』がレコードにもなり、1971年2月、中1の冬に購入した。

ブルースからロックンロール、ポップス、カントリーなど幅広いジャンルを巧みにこなしながら、甘い声と、あのアクション、キスの嵐で、ステージパフォーマンスを繰り広げるエルビスは、まさに、超人、スーパースターであった。中学校の教室の後ろで、その格好を真似し、クラスメイトから冷ややかな目でみられていたことを思い出す。ズボンも親に頼んで裾をラッパ風に広げ、襟も立ててもらった。汗を拭く布も作り、一人で物まねをし、悦に入っていた。当時はイギリスのトム・ジョーンズやエンゲルベルト・フンパーディンクなど、実力のある男性歌手がヒットを飛ばし、もてはやされた。
1973年1月14日、ハワイのホノルルでの公演が世界15ヶ国に衛星生中継された「アロハ・フロム・ハワイ」は、それこそ炬燵にはまりながら見た。高校入試の冬であった。ステージと客席が離れすぎてやや、希薄な感じがしたのを今でも覚えている。
『エルヴィス・オン・ステージ』はDVDでも手に入れたので、今でも、時々掃除の友としている。
77年にエルビスは亡くなった。でも、今でも心の中に生きている。
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高校1年生 シカゴ 4

2008-04-20 | music/pops
この「CHICAGO」、いわゆる「Ⅴ」は、1972年にリリースされた。これまでシカゴが、ブラスロックとして、ホーンを前面に出し、政治的メッセージも込めながら、熱くドライブしてきた音楽性が、ポップ路線へ変換しはじめた作品である。10曲中、8曲をロバート・ラムが作り、あと2曲をキャスとバンコウが作った。
有名な「サタデイ・イン・ザ・パーク」、「ダイアログ」など緩急織り交ぜた、シカゴ初の全米№1アルバムである。
高校へ入り、新しい環境に不安定であった自分が、他中学校出の友人ができた。その1人がこのアルバムを買った。
当時、LPレコードはシングルで2,500円ぐらいしていたので、シカゴ2を買った自分もその後、購入は続かない。
さまざまなレコードの貸し借りが校内で盛んに行われていた。レノン、マッカートニー、パープル、ユーライア・ヒープ、Tレックスなどなど、皆、自分のロックワールドを持っていた。チャリで高校まで持参し、受け渡ししていた。
中学の時は自分だけがシカゴを知っていたと思い込んでいた自分にとって、同じ嗜好の人がいるのだという、まさに、井の中の蛙を自覚したと同時に、せちがない学生生活において、一筋の光明を見た。この木目調の鮮やかなジャケットデザイン。あたたかさ。大好きなシカゴのロゴ。アメリカへの畏敬の念が強くなった。
73年の来日の時、近くに来たのでコンサートに行こうと話していたことなど、思いだす。
このCDは88年に購入した。
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