アシューラ・K・ル・グウィン。アメリカの女性作家、SF作家。1929年生まれ。2018年、今年の1月22日に亡くなった。代表作はゲド戦記。我が家にも全6巻が揃っている。
そのグウィンが、絵本を書いていると知り、図書館で借りた。訳は村上春樹。1993年に第1刷。「空飛び猫」。Catwingsだ。1988年に刊行された。今から30年前、グウィンが60歳の時の作品。村上はこの表紙を見て、これを訳さずにいられようかと向かったという。
都会の薄汚れた危険極まりない喧騒の街。人、犬、ネズミ、自動車、トラック。そこに生まれた4匹の猫。なぜか4匹には羽が生えていた。ジェーン・ダビー母さんは皆を一人立ちさせる時が来たと、セルマ、ロジャー、ジェームズ、ハリエットを旅立たせる。そして、新しい夫、トム・ジョーンズさんと暮らすことを決意していた。
4匹は町を抜け、工場地帯を抜け、森にたどり着く。初めて降り立つ土や草の地面。そこにはさまざまな鳥たちや魚、怖いフクロウ、やかましいアライグマなどの動物たちがいた。危険がない場所などどこにもない。楡の木の洞に住む4匹の猫たち。そして、ある日、ハリエットが人間の子供を見かける。8歳の女の子スーザン。そして、12歳の兄のハンク。近くの農場の子供たちだった。子猫たちは母さんから、人間の良い手、悪い手を教わっていた。
翼を持った子猫たちが旅を通して成長していく姿。50ページほどの絵本。思わず繰り返し5回読んだ。読むたびに発見がある。味わい深い。
そのグウィンが、絵本を書いていると知り、図書館で借りた。訳は村上春樹。1993年に第1刷。「空飛び猫」。Catwingsだ。1988年に刊行された。今から30年前、グウィンが60歳の時の作品。村上はこの表紙を見て、これを訳さずにいられようかと向かったという。
都会の薄汚れた危険極まりない喧騒の街。人、犬、ネズミ、自動車、トラック。そこに生まれた4匹の猫。なぜか4匹には羽が生えていた。ジェーン・ダビー母さんは皆を一人立ちさせる時が来たと、セルマ、ロジャー、ジェームズ、ハリエットを旅立たせる。そして、新しい夫、トム・ジョーンズさんと暮らすことを決意していた。
4匹は町を抜け、工場地帯を抜け、森にたどり着く。初めて降り立つ土や草の地面。そこにはさまざまな鳥たちや魚、怖いフクロウ、やかましいアライグマなどの動物たちがいた。危険がない場所などどこにもない。楡の木の洞に住む4匹の猫たち。そして、ある日、ハリエットが人間の子供を見かける。8歳の女の子スーザン。そして、12歳の兄のハンク。近くの農場の子供たちだった。子猫たちは母さんから、人間の良い手、悪い手を教わっていた。
翼を持った子猫たちが旅を通して成長していく姿。50ページほどの絵本。思わず繰り返し5回読んだ。読むたびに発見がある。味わい深い。