パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

寺島プレゼンツ「For Jazz Audio Fans Only」

2013-05-26 | music/jazz
1938年生まれのジャズ評論家、オーディオにも詳しい寺島靖国。軟派といわれるが、その心地よさを探求する心は私には合う。2007年には自身のレーベル「寺島レーベル」を立ち上げた。
2001年から寺島靖国プレゼンツ「Jazz Bar 2001」を出し、1年に1回の楽しみを提供してくれている。ジャズ・バーシリーズは、その名も夜のお酒とともに聞く、ジャズ・コンピレイション・アルバムだ。さまざまなレーベル&レコードから集まった寺島の独断と偏見?の音源たち。でもあくまでも気持ちよく聞くというコンセプトが私には合う。

その彼が、オーディオファンに提供するジャズのディスクが「For Jazz Audio Fans Only」シリーズだ。2008年に第1作。毎年1枚をリリース。2012年までの5作出ている。

2作目のVol.2を買った。毎年、どれほどの新譜が出るのだろう。本と同じように、過去や新刊をその都度、読んだり聞いたりすることはとても不可能。書評はストーリーで把握もできるが、音はそうはいかない。彼が愚痴っていた、曲のよさと音質のアンバランスさをつかれた1作の評価に悩みながらも、自分は自分とエイヤッと出した2作目は、2009年に出された。ジャケ買い(ジャケットのよさでディスクを買うこと)の寺島を真似、今から踊りだしそうな2人の楽しさで、購入を決めた。

基本はトリオ。ピアノとベース、ドラムの3つの配置が、スピーカーという無機質な電気の再生機をまるでそこにスピーカーは存在しないような空間を作り出す。とりあえず聞いてみたのは、2012年1月号『ステレオ』の付録、ラックスマンのデジタルアンプ「LXA-OT1」で10センチのフルレンジのスピーカーを鳴らす。

このディスクは、オーディアファンズオンリーというからに、選曲の基本はトリオ演奏だ。フルレンジのため、ピアノは中音域で聞きやすく、低音域のベースはどこまで、このスピーカーを鳴らし、引っ張っりきれるのか。ドラムはスネアドラムの心地よさ、ハイハットの切れ味など興味津々で聞き入る。

紹介される14曲は、ピアノトリオの合間に、寺島の好きな女性ボーカル、そして、自ら習っていると言う男性の肉声に近いと言うトロンボーンの曲などを乗せる。前衛・フリージャズ、ビッグバンドはない。寺島らしいソフトで聞きやすい選曲にあふれている。

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ブルーノートでミッドナイト

2008-03-08 | music/jazz
少し春めいてきました。夜長も楽しくなる頃、ジャズもなかなかよい季節。
ケニー・バレルというギタリストで、ブルージーな気分はいかがですか。
アルバムも「ミッドナイト・ブルー」(63年ニューヨーク)。
ピアノレスのカルテットですが、テナーサックスにはこれもまた、しびれるハードな大人の低音・泣きのスタンレー・タレンタインです。
ラストの曲は「Saturday Night blues」。土曜の夜はブルースで。

このアルバムジャケットもいけます。
なにせブルーノート(4123)です。
ブルーノートはモダンジャズの名門レーベルです。ドイツ出身のアルフレッド・ライオンが1939年(昭和14年)にニューヨークで設立。レコード番号の1500番台、4000番台が有名。1500番代は1956年(昭和31年)から、4000番代は58年から。
また、フォトグラファーでもあるフランシス・ウルフ、レコーディング・エンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダー、デザイナーのリード・マイルスによる分担制により、アート、サウンド、ジャケットデザインなど、単に聴くだけではなく、見ているだけでも楽しくなります。
関連本も手軽にありますよ。
『超ブルーノート入門』 著:中山康樹
『超ブルーノート入門完結編』 著:中山康樹
『ブルーノート再入門』 著:行方均
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夜中にジャズ。テナーを召しませ

2008-03-07 | music/jazz
ピアノのエディ・ヒギンズ・トリオがワンホーン・テナーサックスのスコット・ハミルトンと組んだ。
それも音のいいビーナスレコードだ。2001年ニューヨーク。
アルバム名も「Smoke Gets In Your Eyes」。オールデイズ。煙が目にしみるだ。

スインギーなハミルトンとゴージャスなヒギンズとくれば聞かざるを得まい。

少しボリュームを上げる。アキュフェーズのパワーアンプP-5000がヤマハのスピーカーNS-2000をドライブさせる。たまらなくテナーの息使いを伝える。

ほっと一息。たまらない瞬間。週末の至福の時。
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2人のジャズピアニスト

2008-02-11 | music/jazz
ビル・エバンス(1929年8月16日 - 1980年9月15日)とハンク・ジョーンズ(1918年~)。
ジョーンズは、1958年にマイルス・デイビスとキャノンボール・アダレイの名盤「サムシン・エルズ」(「枯葉」で有名)を競演。

エバンスは、翌59年、マイルス・デイビスとジャズの金字塔「カインド・オブ・ブルー」で競演する。

エバンスはクラシカルな音彩としなやかなピアノタッチ。
1960年代、ドラマーのポール・モチアンとベーシストのスコット・ラファロをメンバーに迎え、歴史に残るピアノトリオを結成する。
ピアノ・ベース・ドラムが独特な演奏空間を演出した。
いわゆる「ポートレイト・イン・ジャズ」・「エクスプロレイションズ」・「ワルツ・フォー・デビイ」および同日収録の「サンディ・アット・ザ・ビレッジ・バンガード」の4作は、「リバーサイド四部作」である。

このアルバムは、エバンスが死去する3年前の77年、ファンタジーレコードの「アイ・ウィル・セイ・グッドバイ」(I Will Say Goodbye)。ベース:エディ・ゴメス、ドラム:エリオット・ジグモンド。
51歳での死。麻薬との戦いの日々。

ハンク・ジョーンズは、グレイト・ジャズ・トリオ(GJT)で有名。
ジャズ界最長老でもある彼は、酒やドラッグに彩られたジャズメンと一線を画す。日経1月23日のインタビューで「役割は子どもたちの模範になることと」言い切る。

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気分はプラハ

2008-01-30 | music/jazz
木住野佳子さんの2004年アルバム「プラハ」。
プラハといえば、チェコの首都。ドナウ川、ドボォルザーク、プラハの春などなど、古い建物や町並みが残るヨーロッパテイストあふれる場所。
そのプラハで録音した、凛とした木住野さんらしい、ピュアな演奏が聞けます。
ストリングス・弦との組み合わせが、ほっと安心できる、いい雰囲気を醸し出しています。
ましてやハイブリッドSACDです。よりクリア音質で奏でてくれます。

CDにある木住野さんのライナーノーツも楽しみですが、ホームページのフォトギャラリー「プラハ・レコーディング日記」も楽しめます。http://www.kishino.net/html/all.html

また、ブログもありますよ。http://kishino.exblog.jp/
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癒し系

2008-01-08 | music/jazz
エディ・ヒギンズ。1932年生まれ。ジャズピアニスト。

ディキシーランド、ビッグバンド、ビバップ、クール、ハードバップ、クロスオーバー、フュージョンなどなど。ジャズは時代とともにそのスタイルは変遷を重ねる。もちろんそれぞれの時代でファンがある。その記録も膨大です。チョイスするのも大変。資金にも限度があります。そんな時、紹介本が便利。
エディ・ヒギンズもそれで知った一人。これがまた、クリアでソフト。癒し系です。その一枚、この「懐かしのストックホルム」はピアノトリオ。
レーベルのビーナスは録音がよいので有名。クリアなサウンドが楽しめます。
さらには、このジャケットのモノクロ写真がよい。左男性の足に添えられた女性の手、男性のタバコの煙、焦点の定まらない女性の視線、チェックのワンピース(と思われる)もグッド。アンニュイな雰囲気がなんともいえません。また、右の男性もいい味出してます。総合評価でAランクです。
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ジャネット・サイデル

2007-12-21 | music/jazz
キュートでコケティッシュ。寺島靖国氏推薦のオーストラリアの女性ボーカリストです。癒し系ともいわれる。ピアノもなかなか雰囲気がありますよ。97年、99年作品。04年に国内盤が出ました。「アート・オブ・ラウンジvol.1と2」
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サイレントモーニング

2007-12-18 | music/jazz
休日の朝、ふと目が覚める。ああ3時か。ふとブログが気になる。
えいやっ。起きてしまうとパソコンに向かう自分がいる。

そんな時、BGMとして聞きたくなるのが、2000年発売の木住野(きしの)佳子さんのジャズピアノアルバム「テンダネス~マイ・バラード」
アキュのアンプ群はNS-2000の音を絞ってもクリアに鳴ってくれる力強い味方です。


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