若き女性検事、竹村凛々子(りりこ)の成長を描く『正義のセ 1』。エッセイシスト、小説家の阿川佐和子の作品。今年2月刊行。2011年に月刊誌に連載されていた。
タレント業もこなす阿川は、1953年生まれで、父親は作家の阿川弘之である。実は、阿川の作品は初めて読んだ。ほんとうに見知らぬ作家がまだまだいる。未知の世界は、怖くもあり、楽しみでもある。
新聞書評で、事件性を強く感じたのだが、ほのぼのとした家族愛、男性社会の中で、たくましく生きる凛々子。見守る上司や同僚、そして、とにかく温かい家族。まさにホームドラマだ。読んでいて、ほっとする。そういえば、キムタク主演で、検事ドラマがあったな。少し見ていたので、検事の世界には違和感なく入れた。
50年も続く、東京月島の竹村豆腐店。小学生の凛々子が、近所の強盗殺人事件と遭遇する。転校生を巡り孤立する凛々子。世の中の理不尽さと出会う。検事を目指すきっかけになるエピソード「妹の散歩」。6つ下の妹、温(ハル)子。父の浩市、母芳子、おばあさんの菊江と家族も揃う。いよいよはじまりはじまり。冒頭の豆腐屋の描写は、早朝の締まった空気、蒸気や水の透明さなど、豆腐のできあがりがうまい具合に描かれる。全編を通し、この温かさがなんともいえない。
検事として登場する凛々子。25歳の春。さいたま地検に配属され、交通事故の事案を任される。「夜明けの家族会議」。遺族が、犯人の若き社会人をかばう。
最後の3章は「どうせ私はダメダメの、ダメ女ですよ」。検事4年目を迎えた横浜地検で暴力団の若き組員を取り調べる。辣油が凛々子を救う。どれも人情あふれる一品。
若者だから、恋愛や仕事、友人関係、家族の悩みも登場。まだ、続編も出ている。家族を含め、皆の成長が楽しみ。
タレント業もこなす阿川は、1953年生まれで、父親は作家の阿川弘之である。実は、阿川の作品は初めて読んだ。ほんとうに見知らぬ作家がまだまだいる。未知の世界は、怖くもあり、楽しみでもある。
新聞書評で、事件性を強く感じたのだが、ほのぼのとした家族愛、男性社会の中で、たくましく生きる凛々子。見守る上司や同僚、そして、とにかく温かい家族。まさにホームドラマだ。読んでいて、ほっとする。そういえば、キムタク主演で、検事ドラマがあったな。少し見ていたので、検事の世界には違和感なく入れた。
50年も続く、東京月島の竹村豆腐店。小学生の凛々子が、近所の強盗殺人事件と遭遇する。転校生を巡り孤立する凛々子。世の中の理不尽さと出会う。検事を目指すきっかけになるエピソード「妹の散歩」。6つ下の妹、温(ハル)子。父の浩市、母芳子、おばあさんの菊江と家族も揃う。いよいよはじまりはじまり。冒頭の豆腐屋の描写は、早朝の締まった空気、蒸気や水の透明さなど、豆腐のできあがりがうまい具合に描かれる。全編を通し、この温かさがなんともいえない。
検事として登場する凛々子。25歳の春。さいたま地検に配属され、交通事故の事案を任される。「夜明けの家族会議」。遺族が、犯人の若き社会人をかばう。
最後の3章は「どうせ私はダメダメの、ダメ女ですよ」。検事4年目を迎えた横浜地検で暴力団の若き組員を取り調べる。辣油が凛々子を救う。どれも人情あふれる一品。
若者だから、恋愛や仕事、友人関係、家族の悩みも登場。まだ、続編も出ている。家族を含め、皆の成長が楽しみ。