瀬尾まいこの「僕らのごはんは明日でまってる」を読んだ。2014年平成26年4月刊行。季刊文芸誌に2010年から2011年にかけて掲載された連作4篇からなる。11作目。
同級生の葉山亮太と上村小春が主人公。出会いは中学生の時。人気者だった葉山に恋心を抱く上村。しかし、葉山は3年のときに2つ上の高校2年の兄が病気で亡くなる。死というものを理解しようと務める葉山は内向的になる。そして高校3年生になる2人。
米袋が明日を開く
高校最後の体育祭。上村は葉山を、二人で米袋に入り、ジャンプしながら50メートル行き、バトンを渡すリレー競技に誘う。一位になった上村は葉山に告白する。進学しないと決めていた葉山は、保育士になるため短大へ進学する上村の近くの大学を受験する。
水をためれば何かがわかる
高校3年の冬から付き合いだした二人。葉山は、大学で、断らない性格から「イエス」と呼ばれていた。友人もでき、バイトもこなす。アパートも借りて一人暮らしも始めた。葉山は上村ことをもっと知りたいと、家を訪れる。上村は、生まれてまもなく、祖父祖母に育てられていた。自分のことを語りたがらない上村。二人の感情はすれ違いを始める。葉山は自分探しのたびにタイへ出かける。
僕が破れるいくつかのこと
二人が付き合って2年が過ぎた。上村は保育士として働き出す。上村は、葉山に別れを切り出す。失恋に感情をコントロールできない葉山。振られて三週間。葉山は、合コンで知り合った同じ大学の鈴原えみりと付き合い出す。しかし、いつも上村と比べていることに気づく葉山。上村の家の前でやり直したいと申し出る。
僕らのごはんは明日で待ってる
葉山は大学を卒業し2年も立たないうちに上村と結婚する。上村は、子どもを持ちたいと考え、家庭というものを大切に考えていた。しかし、その上村は貧血で訪れた病院で産婦人科で精密検査を受けるように言われる。子宮に腫瘍があるらしい。
自分のこともよくわからない者が、異性と付き合い、暮らす。違いがあるのはあたりまえのこと。理解しようにも理解できないこともある。そして、自分の力ではどうしようもないこともあるし、起きてくる。それでも、一緒にいたいと思う。その感情に素直に、前向きに、真剣に応えようとする若い二人の生き方。
同級生の葉山亮太と上村小春が主人公。出会いは中学生の時。人気者だった葉山に恋心を抱く上村。しかし、葉山は3年のときに2つ上の高校2年の兄が病気で亡くなる。死というものを理解しようと務める葉山は内向的になる。そして高校3年生になる2人。
米袋が明日を開く
高校最後の体育祭。上村は葉山を、二人で米袋に入り、ジャンプしながら50メートル行き、バトンを渡すリレー競技に誘う。一位になった上村は葉山に告白する。進学しないと決めていた葉山は、保育士になるため短大へ進学する上村の近くの大学を受験する。
水をためれば何かがわかる
高校3年の冬から付き合いだした二人。葉山は、大学で、断らない性格から「イエス」と呼ばれていた。友人もでき、バイトもこなす。アパートも借りて一人暮らしも始めた。葉山は上村ことをもっと知りたいと、家を訪れる。上村は、生まれてまもなく、祖父祖母に育てられていた。自分のことを語りたがらない上村。二人の感情はすれ違いを始める。葉山は自分探しのたびにタイへ出かける。
僕が破れるいくつかのこと
二人が付き合って2年が過ぎた。上村は保育士として働き出す。上村は、葉山に別れを切り出す。失恋に感情をコントロールできない葉山。振られて三週間。葉山は、合コンで知り合った同じ大学の鈴原えみりと付き合い出す。しかし、いつも上村と比べていることに気づく葉山。上村の家の前でやり直したいと申し出る。
僕らのごはんは明日で待ってる
葉山は大学を卒業し2年も立たないうちに上村と結婚する。上村は、子どもを持ちたいと考え、家庭というものを大切に考えていた。しかし、その上村は貧血で訪れた病院で産婦人科で精密検査を受けるように言われる。子宮に腫瘍があるらしい。
自分のこともよくわからない者が、異性と付き合い、暮らす。違いがあるのはあたりまえのこと。理解しようにも理解できないこともある。そして、自分の力ではどうしようもないこともあるし、起きてくる。それでも、一緒にいたいと思う。その感情に素直に、前向きに、真剣に応えようとする若い二人の生き方。