パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

知識と感性 『日本語の古典』

2011-04-30 | book
『日本語の古典』という新書本を読んだ。今年の1月発刊。著者の山口仲美は、日本語学者で1943年生まれ。

今,なぜ,古典の紹介本を手にとったのか。中学校,高校のとき、授業が,よくわからなかったトラウマなのか。
あの時は,授業だから仕方なしだった。内容も一部のみで,古語辞典片手のものだった。ただ,祖先の人たちの当時の感性を知ることは,楽しかった。今になって思えば、あの頃知った感性は、年を取るに従って、じんわりとにじみ出てきたように思える。方丈記の虚空感、徒然草の距離感、枕草子の美意識、源氏物語のストーリー性などなど。

この本は,新書で,奈良時代から江戸時代にかけて作られた30の「古典」の名作を紹介した。それぞれの作品の気に入っているテーマをエッセイ風にあらわしたので,一口メモとして読める。入門編と思えば,どこから読んでもいい。

著者は,古典の必要性を「相対性」と「創造性」にあるという。今,私達の生活は,絶対的なものではなく,先人達の長い歴史が積み上げられたものである。昔の考えや慣習を知ることが今を絶対と思うことから脱却することなのだ。相対化するチャンスだ。今の価値観は絶対的なものではない。過去を学ぶ必要があるのだと。
また、古典を読むハラハラ、ドキドキ感は、創造性を育む養分となるという。

今回、取り上げれた古典の名作は、古事記、日本書紀、風土記、竹取物語、伊勢物語、うつほ物語、蜻蛉日記、大和物語、落窪物語、枕草子、源氏物語、堤中納言物語、大鏡、今昔物語集、方丈記、平家物語、とはすがたり、徒然草、太平記、風姿花伝、狂言、伊曾保物語、好色一代男、おくのほそ道、曽根崎心中、雨月物語、東海道中膝栗毛、蘭学事始、南総里見八剣伝、春色梅児誉美である。
巻末の参考文献がありがたい。また、読みたいと思う作品があれば触れることができる。しかし、著者の読書力には、驚く。千里の道も一歩からというが、すごい。



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ビートルズのすべて 3 世界を制覇(2)

2011-04-29 | ビートルズ
これらのスタイルにおいて参考にしたのは、バディ・ホリーであった。ビートルズというバンド名の由来もだが、バンドスタイル、そして、自ら作品を手がけ歌う、シンガーソングライターであったことなどである。
ビートルズは、自分たちのオリジナル作品を手がけ、自分たちで演奏するスタイルを貫いた。

そのバディ・ホリーの「ザットオール・ビー・ザ・ディ(That'll Be The Day)」を聞く。これは、1回目に聞いたザ・クォーリーメン時代にたった1枚、録音した「ザットオール・ビー・ザ・ディ」の原曲。
ほんとうにそっくりな曲風だ。
また、歌は50年代半ばにヒットした、R&Bやロックンロールを手本にスタイルやエッセンスを取り入れた。
また、野性味あふれるシャウトだ。ポールは、リトル・リチャードに心酔していた。もちろん、ジョン、ジョージの3人の個性持ち味。リンゴは素朴な人間味あふれたボーカルである。
ハーモニーでは、ドン・エヴァリーとフィル・エヴァリーの兄弟によるカントリーユニット、エバリーブラザーズのコーラス受け受け継いだ。
リードとコーラスの掛け合いでは、ユーモアあふれるドゥーワップグループのコースターズなどがあり、カバーしてきた。エバリーブラザーズ、コースターズともYouTube動画で見ることができる。
カバー曲の選曲のセンスはもちろんであるが、ビートルズのオリジナリティ作品のすばらしさがある。個性、持ち味、魅力がある。
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ビートルズのすべて 3 世界を制覇(1)

2011-04-24 | ビートルズ
カルチャーラジオ「芸術その魅力 ビートルズのすべて」
3回目は、「抱きしめたい 世界を制覇したビートルズ」

シングルとしては、63年4月には「フロム・ミー・トゥ・ユー」、8月には「シー・ラヴズ・ユー」が全英1位を獲得。そして10月には「抱きしめたい」は初登場で1位になった。
当時の人気の秘密、理由は。
初期の代表作から振り返ると、歌・演奏の独特のスタイル。歌ボーカルとしてメインのジョン、ポール、時々加わるジョージにそれぞれの個性と持ち味があった。また、コーラスにもデュエット、もしくは3人のコーラスが織り成すハーモニーにも個性と持ち味があった。
演奏もリードギターやリズムギターなどギター主体に、ベース・ドラムのリズムコンビを加味したギター中心のバンドアンサンブルが特徴。時々、ピアノ、パーカッションが加わるが、シンプルなギターバンドスタイルが基本にある。
さらに、演奏と歌コーラスが同等であり、一体化していた。それまでは、ボーカルが主で、伴奏はあくまでも伴奏だった。そして、この生演奏をそのままレコードに刻もうとしていた。
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ビートルズのすべて 2 イギリスを制覇(5)

2011-04-17 | ビートルズ
その後もレコード会社を回り、EMI系列のパーロフォン・レーベルとレコーディング契約を結ぶ。

そこで製作を担当していたのが、ジョージ・マーティンである。
歌、演奏、4人の個性的な人柄に惹かれたという。しかし、ドラムのピートの力量には難色をし、ピートは、解雇されることになる。ハンブルグ時代に競演したことのあるリンゴ・スターに参加を要請。4人の顔ぶれが出揃うことになる・
リンゴは1940年(昭和15年)7月7日にリバプールに生まれる。3歳のときに両親が離婚し、病弱であった。テディボーイ気取りのリンゴは、職場でスキッフルバンドを結成し、その後、ドラマーとして3人と交流を深めた。
しかし、マーティンはリンゴのドラムにも難色を示した。それゆえ、デビュー曲「ラヴ・ミー・ドゥ」はリンゴのドラムではなく、スタジオミュージシャンを起用した。
さらに「ラヴ・ミー・ドゥ」にも難色を示したが、彼らの意思を尊重した。「ラヴ・ミー・ドゥ」は、全英17位のヒットになった。
63年(昭和38年)に入り、1月に第2弾「プリーズ・プリーズ・ミー」を発表、2月には念願の全英1位を獲得した。
4月にデビューアルバムの『プリーズ・プリーズ・ミー』を発表、63年11月に2作目の『ウィズ・ザ・ビートルズ』が発表されるまで29週、1位を続ける。
「プリーズ・プリーズ・ミー」。ビートルズのすばらしいハーモニー。ジョンのブルースハープ。リンゴの小気味いいドラムス。ポールのストレートなリードボーカルとベースライン。変化に富んだメロディライン。

2回目に紹介された曲は、「マイ・ボニー」「いい娘じゃないか」「ハロー・リトルガール」「ライク・ドリーマーズ・ドゥー」「プリーズ・プリーズ・ミー」の5曲であった。
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迎春 キャベツのオイスターいため

2011-04-10 | food
寒い今年の冬も、ようやく終わりを告げようとしている。桜前線も北上し、ようやくこの地でも満開の兆しだ。平年より10日ぐらい遅いかな。
昨日、冬用タイヤを普通タイヤに替えた。今年の冬は本当に長く、あらためて、春の到来がうれしい。家の畑に点在して咲いているすみれを家人が集め、プランターに寄せた。紫と黄色のコントラストが、春風にかわいく揺れている。

日本経済新聞今年の4月2日土曜日の日経プラス1の何でもランキング「春に食べたい かんたん料理」の1位が、「キャベツのオイスターいため」だった。キャベツにオイスターソースがあれば、家の調味料でできる手軽さが興味を引き、早速作ってみた。オイスターソースは中国生まれ。牡蠣のゆで汁をベースにした調味料で、広東料理に使われる。近くのスーパーの中華料理コーナーで購入した。

これが簡単美味。キャベツをいためる香ばしさ。オイスターソースの風味がいい。キャベツがあればできる手軽さがたまらない。もやしやにんじん、たまねぎも加えてもと思ったが、やはりこのシンプルさがいいのだろう。新キャベツも出回る今日この頃、お試しあれ。

<材料4人分>1人当たり64㌔㌍
キャベツ400グラム、サラダ油大さじ1、A(オイスターソース大さじ2、酒大さじ1、塩少々、こしょう少々)
<手順>
①キャベツは軸を取り除いてから4~5㌢角程度に切る。軸も斜め薄切りにしておく。②Aを混ぜておく。③油を熱し、キャベツを中火でいためるキャベツがしんなりしたら、Aを加えて全体を混ぜ、止める。


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ビートルズのすべて 2 イギリスを制覇(4)

2011-04-10 | ビートルズ
61年の秋、リバプールの家具店のレコード部門を任されていたのが、ブライアン・エプスタインである。
1934年9月19日生まれ。俳優を志すも断念し、父の家業を手伝っていたが、キャバーンクラブに出入りしているうちに彼らの引かれ、ビートルズのマネイジメントを申し出た。これが、ロンドン進出、イギリス制覇、アメリカ進出、世界制覇へとの出会いとなる。

ブライアンは、出演料の交渉やレコード会社への売り込みを開始する。

62年1月1日に名門デッカレコードオーディションを受けさすが、不採用となる。その中には、ジョンの処女作である「ハロー・リトルガール」、ポールがソロをとる「ライク・ドリーマーズ・ドゥー」があった。
「ハロー・リトルガール」は、バックコーラスのすがすがしさ、曲の構成はさすがと思わせるが、インパクトに欠けるか。「ライク・ドリーマーズ・ドゥー」は、ポールにしては荒削りに聞こえる。
「ハロー・リトルガール」「ライク・ドリーマーズ・ドゥー」とも、「ビートルズ アンソロジー1」で聞くことができる。
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ビートルズのすべて 2 イギリスを制覇(3)

2011-04-03 | ビートルズ
そして、2度目のハンブルグ公演を行う。
しかし、その間、シュツアート・サトクリフが脱退し、ポールがベースを担当するようになる。また、
トニー・シェリダンのバックに起用され、「トニー・シェリダン&ザ・ビート・ブラザーズ」として始めて公式レコーディングを行った。それが、「マイ・ボニー」だ。
また、トニー抜きで、ザ・ビート・ブラザーズとして、ジョン・レノンのボーカルの「いい娘じゃないか(エイント・シー・スイート)」」、インストゥルメンタルナンバーのビートルズのオリジナル曲「クライ・フォー・ア・シャドウ」もレコーディングされた。

「マイ・ボニー」は、果敢なギターソロ、カッティングの小気味いいサイドギターなど、ビートルズサウンドがある。「いい娘じゃないか(エイント・シー・スイート)」は、しゃがれたジョンの声、小気味のいいポールのベースライン。ジョージの粋なソロが堪能できる。

「マイ・ボニー」「いい娘じゃないか(エイント・シー・スイート)」「クライ・フォー・ア・シャドウ」の3曲とも、「ビートルズ アンソロジー1」の1枚目に収録されている。
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