パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

ビートルズのすべて 5 4人はアイドル(1)

2011-06-26 | ビートルズ
5回目は、「4人はアイドル ヘルプ アイドルとしての苦悩と音楽制作への意欲」であった。

ビートルズのアルバム『4人はアイドル (Help!) 』が発表されたのは、65年の8月である。

5枚目のアルバムであり、2作目の主演映画のサウンドトラックアルバムでもある。映画で使われたのは、アナログディスクのA面に収録されていた7曲。とはいえ、他の作品もこの映画のために作られたものである。
その中でも「涙の乗車券( Ticket To Ride)」は、映画の公開に先駆けて1965年4月に売り出されたビートルズ7枚目のシングルだ。

映画『4人はアイドル (Help!) 』は、前作と異なり、カラー作品で、冒険活劇的な娯楽的な作品であった。主役はリンゴで、指輪をめぐり、カルト的な集団がリンゴを追い回すという展開だった。
ジョンは、この作品については不満だったという。最大の魅力は、その演奏が見られるということであろう。

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梅雨の楽しみ

2011-06-19 | life
うっとうしい梅雨だ。
6月18日の朝日新聞の天声人語に梅雨の花は白い花が多いとあった。その季節は盛んな命の営みを感じる季節だと。ただ、今年は東北大震災から100日。心なしか、色あせるとも。
我が家は、紫陽花にはまだ、早いが、栗の木がふさふさの花を咲かせた。

それに、キウイの花から実がのぞかせている。まだ、3センチほどだが、夏の暑さを耐え、秋には甘酢っぱいざらざらした種を含んだ緑色の果肉が楽しみだ。しかし、この平凡さに、今の平和とこの国の不安定さを感ぜざるを得ないのがつらい。


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ビートルズのすべて 4 動くビートルズ(5)

2011-06-19 | ビートルズ
『ハード・デイズ・ナイト(A Hard Day's Night)(ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!)』の次に、64年12月に出した『ビートルズ・フォー・セール(Beatles For Sale)』では、再びカバー作品が多くなった。『ハード・デイズ・ナイト(A Hard Day's Night)』は、全曲レノン=マッカートニー作品であったので、ファンは疑問に思った。

この64年は、非常に多忙なスケジュールであり、作曲活動ができなかった。しかし、このアルバムは、カバー曲も前作と比べ、演奏力、ボーカル力量、解釈表現力格段に進歩している。愛着とともに成長の跡が伺える。ミュージシャンの黒っぽさ、ソウルフル、味わい深い表現がある。また、オリジナルも物悲しく、メランコリックだ。オリジナルの味わい深いものと、リトル・リチャードなどを取り上げ、なつかしいリズミカルなのようなものと対比を見せている興味深いアルバムだ。
それは、これまでのビートルズの足跡、アメリカの黒人音楽のロックンロール、リズム&ブルースをよりどころに、お手本により演奏スタイルを確立し、オリジナルを作ってきた足跡に区切りをつけたアルバムだ。
これ以降、しばらくカバー曲から離れ、自分たち独自の非常に斬新な作品、演奏、編曲サウンドによる作品アルバムを相次いで発表していく。

『ハード・デイズ・ナイト(A Hard Day's Night)』『ビートルズ・フォー・セール(Beatles For Sale)』の64年の2枚は、コアなビートルズファンから高い評価を得ている。

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隣のミニ菖蒲園

2011-06-18 | life
今日の朝、小雨が降り、昼には止んだが、曇天のままだ。
そんな梅雨の合間に、2回への階段の踊り場から、目を楽しませてくれるのが、隣の畑のミニ菖蒲園だ。近くのご夫婦が、今年、株を植えられた成果だ。

ちょっぴり盗み見ているようでばつが悪いのだが、でも、紫と緑のコントラストが、梅雨の不安定なイライラに、安定感をもたらしてくれる。
よいですな。ご夫婦に感謝である。
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県庁おもてなし課

2011-06-12 | book
恋愛小説の女王といわれる有川浩(ありかわ ひろ)の「県庁おもてなし課」を読んだ。平成21年9月から翌22年5月までの1年弱にわたり地方紙に連載されていた。今年の3月に単行本として刊行。自身で、観光面から出身地である高知県を応援した新聞小説。そういう意味では画期的な作品といえる。今回、図書館に予約をお願いし、手に入れた際の予約待ち人数が56人。超人気小説だ。
実は順番が回ってきた5月28日の土曜日に、ぎっくり腰になった。昨年も5月にやったが、多忙を理由にほっておいたが原因で、治癒に時間がかかり、ほんとうに痛い目にあった。それに懲りて、今回は即病院に行く。安静が一番ということもあり、週末は夜と午後に用務をこなし、他は完全休養状態で読んだ。さすがに人気の作家だけあって、スピーディーでテンポもよく、映像化も可能なシチュエーションで、読みやすく、461ページを1日もあれば読める手軽さも魅力だ。

行政と恋愛を縦横軸に、ジェットコースター感覚で、気持ちよい読後感をもたらす。有川と県庁のミスマッチ、恋愛小説から経済小説への転進かというわけではなく、観光に興味のない人でも十分に楽しめる。ボーイ・ミーツ・ガール系のエッセンスがてんこ盛りだ。

観光大使のドタバタから、始まり、県内を網羅した公式ガイドの作成にいたる。その間、会議のシーンを軸に展開する。
トイレ、食事、看板、道の駅、宿泊、ホームページといった観光のキーワードは、今、観光立国を目指す、日本において、各自治体が少子高齢社会における、地方再生の切り札として、切磋琢磨する観光の共通するものだ。
そして、有川が指摘する「お役所仕事」といわれる、スピード感のなさ、縦割りセクト主義、責任の所在のない馴れ合い所帯、足を引っ張る密室性といった現実も随所に盛られる。県庁の常識は民間の非常識とまで言わしめる。
さらに、数年で転属する輩には、責任感やスピード感、市民感覚は育ちにくい。有川が、巻頭に「おもてなし課に配属された職員は、よくも悪くも公務員であった。悲しいほどに。」というフレーズがそれを物語る。
このような行政の現実に、民間の発想、若い女性の感覚がどのようにして風穴をあけていくのか。会議模様を軸に展開していく、このギャップの痛快さが、気持ちいいのである。
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初夏の花 孔雀サボテンとやまぼうし

2011-06-11 | life
鮮烈なアメリカ熱帯雨林の花、孔雀サボテン。赤と黄色の原色が陽気な空気を部屋中に満たす。それに比して、白い清楚なやまぼうしの花。日本的な和の代表選手だ。





6月初頭の花たちが鮮やかだ。

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吉川「親鸞」

2011-06-05 | book
今年の連休は、仕事が飛び飛びに入った。4月の人事異動もあり、体を休めながら夏野菜の準備をし、長編の読書に挑んだ。

吉川英治が、戦前の昭和10年(1935)に発刊した『親鸞』を図書館で借りた。文庫で3冊だが、借りたのは2段書きで535ページにもわたる分厚い単行本だった。こりゃ途中で断念かと思いきや、さすがに大衆小説の王、国民文学作家といわれる吉川英治の吉川親鸞だけあって、ロマンあふれる作品に仕上げている。その時代を背景に、恋愛も持ち込み、人間味溢れる親鸞と、次々に現れる登場人物との関わりがいきいきと描かれ、絡まった糸がどんどんほぐれていくおもしろさに引き込まれ、寝食を忘れさせてくれた。

吉川は、戦前の『鳴門秘帖』、『親鸞』発表後の1935年(昭和10年)から連載が始まった有名な『宮本武蔵』。そして、戦後は『新・平家物語』(昭和25年1950から週刊朝日に連載7年)、『私本太平記』(昭和33年1958から新聞連載開始)などの大作を執筆。幅広い読者層を獲得し、昭和の戦前戦後を風靡した「国民文学作家」だ。『親鸞』は、なんとこの吉川英治が初めて書いた小説の題材だったという、そして、3年近くにも及んだ新聞連載ののち、昭和13年に刊行された。

いわゆる親鸞を描いた「親鸞本」は、大正時代(大正6年1917)、親鸞とその弟子唯円を描いた戯曲である、倉田百三の『出家とその弟子』。戦前となる昭和13年(1938)の吉川英治の『親鸞』。そして、戦後、昭和44年1969)に丹羽文雄が書いた『親鸞』が有名である。近年はつい最近、平成21年(2009)年に越後配流までを描いた五木寛之の『親鸞』がある。五木親鸞は今も『親鸞』(激動編)を新聞掲載中で、毎日楽しみにしている。

激動の時代に民衆の中に飛び込み、念仏で人の生き様を説いた親鸞の行き方は、いつの時代にも共感を呼ぶのだろう。
本との出会いは、相性があるので、読みきれず、あきらめる作品もあるが、一方で、このような読後の充実感との出会いがあるから、やめられない。未知との遭遇だ。




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梅雨入りと布袋草

2011-06-04 | life
先週の入梅は平年より、18日も早いという。先週土曜日に家人が布袋草を買ってきた。
おりしも、雨が降りしきり、ぎっくり腰で安静中のわが身を慰めてくれた。



曇天でも、その緑は鮮やかだ。
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