この「おくの細道」を俳人から考察したのが、1954年昭和29年生まれの俳人、長谷川櫂さんのNHK100分de名著ブックスの「松尾芭蕉 おくの細道」だ。保存版で2014年平成26年10月刊行。2016年平成28年3刷だ。
長谷川さんは、「おくの細道」の工程を4つに区分して、細道の構成を考察する興味深いもの。文学者の解説ではなく、俳人の観点からの考察だ。時代背景から、現代俳句につながる流れ、旅立ちの理由。「おくの細道」は、単なる紀行文ではなく、5か月の旅程を終えて、亡くなるまでの5年間、推敲を重ねて作り上げた文学作品だという。そして、この旅を通じて芭蕉さんが到達した境地が「不易流行」と「かるみ」だという。不易に立って流行を楽しみながら軽々と生きていきたいと。
長谷川さんは、「おくの細道」の工程を4つに区分して、細道の構成を考察する興味深いもの。文学者の解説ではなく、俳人の観点からの考察だ。時代背景から、現代俳句につながる流れ、旅立ちの理由。「おくの細道」は、単なる紀行文ではなく、5か月の旅程を終えて、亡くなるまでの5年間、推敲を重ねて作り上げた文学作品だという。そして、この旅を通じて芭蕉さんが到達した境地が「不易流行」と「かるみ」だという。不易に立って流行を楽しみながら軽々と生きていきたいと。