パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

おくの細道 4/4

2021-07-25 | book
この「おくの細道」を俳人から考察したのが、1954年昭和29年生まれの俳人、長谷川櫂さんのNHK100分de名著ブックスの「松尾芭蕉 おくの細道」だ。保存版で2014年平成26年10月刊行。2016年平成28年3刷だ。

長谷川さんは、「おくの細道」の工程を4つに区分して、細道の構成を考察する興味深いもの。文学者の解説ではなく、俳人の観点からの考察だ。時代背景から、現代俳句につながる流れ、旅立ちの理由。「おくの細道」は、単なる紀行文ではなく、5か月の旅程を終えて、亡くなるまでの5年間、推敲を重ねて作り上げた文学作品だという。そして、この旅を通じて芭蕉さんが到達した境地が「不易流行」と「かるみ」だという。不易に立って流行を楽しみながら軽々と生きていきたいと。
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おくの細道 3/4

2021-07-22 | book
岩波と角川を交互に読み進めた。

1603年江戸幕府開府。芭蕉は寛永21年1644年生まれ。おくの細道に旅立つのは元禄2年1689年芭蕉46歳のときだ。芭蕉は51歳、元禄7年1694年に亡くなるので、飯田龍太さんは、芭蕉を、晩年の貞享(1684年から1688)から元禄(1688年から1704年)の10年間に秀作を次々と生み出したとし、「ひたすら努力に努力を重ねて前人未到の高度を極めた」「才智の甘えを捨てて、真の才能をつかみ取った人だ」という。
工程は、東京深川から千住、栃木、福島、宮城、岩手、宮城、山形、秋田、新潟、富山、石川、福井、岐阜の大垣。季節は旧暦3月27日、太陽暦で5月6日に旅立つ。そして、旧暦の9月6日、新暦の10月18日に大垣で伊勢へと旅立つところで終わる。5か月余りの旅。その間、芭蕉は50句を搭載する。
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おくの細道 2/4

2021-07-18 | book
「おくの細道」の解説本として角川ソフィア文庫のビギナーズ・クラシックス「日本の古典 おくの細道(全)」を購入した。平成13年2001年7月刊行。令和2年2020年、20年で46刷だ。こちらは53の地点を選定し、現代語訳、そして、原文をすべてルビ付きで。巻末には、付録として、本や雑誌、旅行案内、視聴覚教材、インターネットなどの探求情報。また、最寄り駅一覧、地図、芭蕉年譜、俳句索引などの参考資料が盛りだくさんだ。

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おくの細道 1/4

2021-07-11 | book
還暦を過ぎて、「おくの細道」を読んだ。

購入した岩波文庫は、「芭蕉 おくの細道」で1979年昭和58年1月第1刷で、2020年令和2年4月には67刷だ。20年余りで67刷。原文と脚注、補注、地図、発句索引、地名・人名索引。岩波らしいシンプルな内容。俳句解説は、脚注にある。
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森澄雄 俳句燦燦

2021-07-04 | book
俳人の森澄雄さんが、昭和17年1942年9月、23歳で戦地に赴く時に持参した2冊の本。その中の1刷が岩波文庫の芭蕉の「おくの細道」だった。森澄雄著「俳句燦々」(平成21年6月)の「私の履歴書」(平成19年2007年8月)にある。
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