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日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 






昨日の日経朝刊のトップ記事に少なからずショックを覚えた。
総務省が「石炭」火力発電所のシェアを規制し、5割までとする、と。

石炭火力発電所がないとは言わないが、そのシェアはそれほど高くない、と思い込んでいた。
基本は、311以降 石油の輸入による火力発電が大幅に増加している、という認識(甘い!!!)
だったので新聞でふれた、5割、の数字のインパクトは強力...

実は火力、の中にはCO2を大量に発生させる「石炭」発電がかなり含まれていたわけだ。
火力のうちのシェアを高いところからいくと、北陸で89%、四国68%、北海道で64% etc…
これじゃ、中国と変わらないではないか!


そこでこの本となる。
<「これまでのやり方」に固執する日本にこそ、勇気ある大転換が求められている。
(作者:レスター・ブラウンのコメント)

この本では、バラ色とは言わないが、進歩しつつある 世界のエネルギー事情をみせる。
それらは章ごとでいうと、

第1章 方向転換
第2章 石油の興隆と衰退
第3章 石炭火力発電所を閉鎖する
第4章 衰退する原子力
第5章 ソーラー革命
第6章 風力の時代
第7章 地熱を開発する
第8章 水力発電―過去と未来
第9章 加速する転換

世界、がやはりこの本のポイントで、中国、インド、ブラジルと、BRICSが各章で頻繁に登場。
中国は2010年にアメリカを抜いて世界一の風力発電大国になり、原子力発電を既に上回っている。
また大気汚染問題を抱えるため、今後石炭火力発電を減らしていくだろうと予想されている。
デンマークは、2014年で電力の39%風力発電から得ており、長期的には全て=再生可能を目指している。

その中、石炭を 5割までとする、とする日本。
その日本に対し、あとがきで作者:レスター・ブラウンはこう語る。

「高齢化する社会の社会の特徴かもしれないけど、日本の考え方を支配しているのは、
 年配の、しかもほぼ男性だろう? ”これまでのやり方” しか考えられないんだよね。
 未来思考の考え方、ではない」

「いま世界では、ワクワクするような状況が展開し始めているんだよ」
 
この本は今年4/20にアメリカで出版、非常にスピーディに日本語化された。
なぜスピーディなのか、はこの本を読めば、容易にわかる!




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タイトル通り、確かに「ヤバい」内容。

第一章で、LINEの「稼ぐ」力、を示す一方で・・・

第二章= LINEで苦しむ子どもたち
LINE といじめの相関関係がはっきり「世の中化」している現状。

第三章/イ・ヘジンという男
日本生まれとされてきたLINE が、やはり韓国本社のコントロール下にあった。

第四章/韓国”NAVER”の冷徹な顔
その本社の韓国での評判。

という具合に、
個人的にあまりLINE に積極的でないこともあり、冷静に読んだ(笑)
熱心なファンにはちょっときついかもしれない。
突然の上場廃止の目論見を、日・韓別に読み説こうとするくだりなどが面白い。

実は最近、どのアプリでメッセージが届いていたかを迷うことが多くなっている。
「まとめサイト」ならぬ、「メッセンジャーまとめアプリ」の登場を期待しているところ。
早々に出てこないかな?

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とても刺激的なタイトル。
だが読んでみると、ドルにフォーカスした内容ではなく、英語サブタイトルのような内容。
それは、The Coming Collapse of the International Monetary System。


とはいえ、結果的には、ドルに落ちる。
最終章 金融崩壊 の後半、初めてドル崩壊にふれ、それは三つの道があるとする。

それらは、
ひとつは、世界貨幣SDR(IMF発行)に進む道
ふたつめは、金本位制に復帰する道。
最後は、社会的混乱に至る道。


しかも、どんな予兆サインがあるかを ×7つ明記。

1.金の価格
2.中央銀行による金の継続的な取得(とりわけ中国)
3.IMFのガバナンス(統治)改革
4.規制改革の失敗
5.システムの崩壊
6.量的緩和(QE)とアベノミクスの終了(!)
7.中国の崩壊

やはり、この予兆サインに中国が 1.、7 と登場してくるわけね(汗)

また アベノミクス が登場する 6 にもドキッとさせられる。
第10章でこのアベノミクスに対する見解が示されるが、以下のフレーズがその内容を代表できるだろう。
「日本は炭坑の大きなカナリア」


その他にも読みどころは多い。
当ブログ的には、中国の経済問題をズバリ指摘する 第4章、IMFの実態に迫る 第8章 などが印象的だった。
上記の7つの予兆サインも、列挙だけされてもピンとこないかもしれない、が1冊読み通す事で理解できる。

なかなかタフな読書だったが、確実に身につくものも多いと感じれた、そんな1冊。

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本来「個別インタビューはうけない」とされ続けた人物に、1年間帯同した貴重な本。
作者はパラルナウ、昔から懇意にしてきた人物。

現チームはバイエルン
年は、2013-2014年
そして人物は、ペップ・グアルディオラ!



バルサ退団後、NYで家族と過ごしていたペップにバイエルンから誘いがかかる。

バイエルントップの言葉
「ペップ以外の誰も考えられなかった。
私たちバイエルンは「どうやったらペップが来てくれるか」だけを計画していた。
それが私たちの未来への、唯一の可能性だったからだ」


ペップは監督になると、まずはまる2日かけて相手を分析し、助手の選んだシーンを検討。
そして試合の1日前に試合の解決策を決定。
その次の試合のための戦術が用意されると、常に100%の力で臨むトレーニング。

食事に関するルールも日を追って厳しく。
試合後、2時間以内にスタジアム内で用意された食事を食べなければならない。
身体の回復を早めるための重要な施策として。


・・・というだけで、アリアンツ・アレーナにいるような気分になれる(笑)
なのだが、やっぱり惹き付けられてしまうのは、時々触れられるバルサ時代。

バルサ時代に、メッシ+ペップで生み出された、フォルソ9。

2011年C L決勝 vs マンUにて。
圧倒的に(3 vs 1)に優勝したペップ率いるバルセロナ。
ペップがあと1年しか契約更改しないと聞いたフアーガソンがインタビューで。
「バルサで続けた方が良い。今より良い結果を出せるチームなど、どこにもないのだから」
ペツプの返答は・・・
「他のクラブに行って、どんなことが起こるかはわからない。
しかし、それは私にとっての挑戦になる」

2011年4月、モラリーニョとの舌戦。
反撃を選手たちも期待する中、当のヘップはたった一言。
「その日がきた」

加齢による影響はあるが、改善できる面もある。
テクニックは、時に伸ばすことができる側面だ。
(事例:バルサのビジャ)
コレクティブな動きにおける良いフィジカルを身につけることもできる。


結論:これまで知りえなかったペップ・グアルディオラの練習法から生き様まで。
    サブタイトル=キミにすべてを語ろう、にナットク!

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タイトル=「シェアリング・エコノミー」とは何か?
テクノロジーの進歩が可能にした「新しい取引」のこと。 


具体例でいうと例えば、

Uberは未上場ながら企業価値評価額が5兆円弱(400億ドル) 

Airbnbは1兆円強(100億ドル)

このように、この「新しい取引」が「新しい市場」を創出している。
この動きをまとめてみようというのが、本書。



まず第1章で、大きく×3つの流れがこのウネリを生み出した事の説明が。
その3つは、インターネットの普及 → スマホ → その上で動く決済システム
(矢印 → は当ブログ)
このウネリを活用し、労働・所有物 等の稼働率を上げることで、社会全体の生産力を上げるわけだ!

この動きは当然のこと、反動も産む。
第2章は、この新しい市場への規制の動きと、その均衡点を探る。
第3章は先のAirbnbが創り出した市場、P2P 宿泊サービスに1章を、
第4章は先のUberが創り出した市場、ライドシェアサービスに1章を割く。
次の第5章以降は、その他のサービス、カーシェア、クラウドファンディング、クラウドソーシングなどに触れる、という構成。


そして最終章の結びでふれられるのが、意外にも東京オリンピック2020!
過密都市TOKYO に起こる一時的な巨大需要をクリアーするために「シェアリング・エコノミー」を活用せよ、と。

メインスタジアムじゃないが、確かに一時的な巨大需要のために新しくホテルや交通網を設けるのは効率が悪い。
やみくもにこのウネリに抵抗するのではではなく、アメリカやヨーロッパが挑戦しているように果敢に挑戦すべき、という主張にはうなづけるものがある。
当ブログの考えでは、規制を越えて挑戦するためには「ボランティア」ベース、がキーワードなのではと考えている。

さらに東京オリンピックだけでなく、日本が将来に向かって抱える問題、高齢化・人材不足にも「シェアリング・エコノミー」が活用できる、という指摘も!
こうして「シェアリング・エコノミー」のさらに先の新しい可能性を 垣間見たところで、読書が終了。


この最後の部分をもっと掘り下げ、章レベルにして欲しかったというのは酷なのだろう。
このテーマをこの時点で 1冊にコンパクトにまとめた、という点にこの本の価値がある、と考えることにする!

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昨日 日曜の日経新聞、朝日新聞の書評欄で紹介されたタイミングで、こちらも。


スティグリッツは、言わずと知れたノーベル経済学賞受賞の論客。
教授のここ数年の新聞コラムや小論文をまとめたベースとして、各章アタマに解説がつく。

各章は以下の通り。
Prelude 亀裂の予兆
第1部 アメリカの“偽りの資本主義”
第2部 成長の黄金期をふり返る(個人的回想)
第3部 巨大格差社会の深い闇
第4部 アメリカを最悪の不平等国にしたもの
第5部 信頼の失われた社会

Preludeにはリーマンショック前後の論文が集まっており、なかなかいいアペタイザー(笑)


そして各章に突入するわけだが、まず第1部で、おっ!となるのはスティグリッツによるピケティ解説。
彼の業績を評価しつつ、ピケティの「システム批判」とは違う角度、「政策・税制」を提示し、貧富の差の拡大の理由とする。


続いて登場するのが、この本に何度も登場するキーワード「レントシーキング」

通常、レントとは地代のことだが、最上層が特権を駆使し尽くそうとすること、を言う。
このレントシーキングがなぜ問題か?!
それはアメリカの原稿の政治手法において、国民全体の犠牲のもと、様々な方法で富裕層に支援がなされているのは、このレントシーキングの結果だから!



解りやすい例でいうと、第4部「アメリカを最悪の不平等国にしたもの」のトップにくる論文がその具体例。
(論文=99%に不利な税制)

「ファンドの試算管理担当者の所得は、成功報酬とみなされるため、低税率が適用される」

何だって?!



その他にも、読ませる論文が多く収録されている。
例えば、

・タダでさえ沈む環境にあったデトロイト市が、デリパディブに手を出しさらに崩壊に進んだケース
(第5部 論文=デトロイト破綻からの間違った教訓)

・CEOへのストップオプションなど、インセンティブ第一の文化?批判
(論文=我ら誰も信じざる)

・ジェネリック医薬品を閉め出し、医療費を高騰させる法律

また、日本も ×2度 登場。
第7部の書き下ろし部分と、論文=日本を反面教師ではなく手本とすべし
この日本の部分だけでも 読む価値があると思うので、興味ある向きはまずはそこだけでもトライしてみたらいかがだろうか。



結論:同じ資本主義批判でも、ピケティの「システム批判」とは違う角度、「政策・税制」から一貫して切り込む1冊。
この切れ味、今のクソ熱い盛夏にもってこいの一撃では?(笑)



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先日、ハイライフ(ナイジェリア)2牧組を購入したばかりの当プログ。

この特集、イヤー久々にツボにぐっさリキタ―!


カリブ、南米、ハワイ、アジア、アフリカ他、ココロ踊り カラダ揺れる音楽たちを特集。


特筆すべきは、エリア別に音楽通たちによる熱帯音楽レコメンド、135枚。
しかもそれらは30日無料で試聴可能!
マジ?!



だけでなく、さらに「血の騒ぐ音楽」特集もついている。
28人×基本3曲ずつの、計 90曲!

正直それらの選曲は、玉石混交ぎみではあったが(笑)


さらに2015夏イベントカレンダ―までついている。


改めて言いたい。
今号のブルータス、久々にキタ~! (笑)




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2015年1月~3月放送されたNHKスペシャルのBOOK化。

テレビというメディアの特性的に未来のものを表現するのに、CGを使わざるえない。
だが、そうすればそうするほど、チープにならざるえない(汗)
残念...

さらにディレクター選出の、サカナクション(音楽)、真鍋大度(テクニカル演出)、森永邦彦(衣装デザイン)
これにイマイチついていけない、当ブログがあるので(笑)



ところが「本」にしてみると、企画として意識的に「ポジティブ」にふっているところに、実に好感が持てる。

番組から46の重要なキーワードを抽出し、

 第1章 命と体
 第2章 生活とフロンティア
 第3章 人工知能と未来予測

  の3つに振り分け、各々×2ページずつ解説する基本構造。



そして各章の間の特別寄稿。
これらが、この本の芯となっている。

キックオフ :ニューヨーク市立大学教授、ミチオ・カク(Good!)

第1章ー第2章 :デイビッド・シンク 人類が種として生き延びるために(メガ面白い)

第2章ー第3章:レイ・カーツワイル シンギュラリティとは何か(メガ説得力。笑)



まずは立ち読みで、この3つのパートをお読みいただくといいと思う!
(あるいは最低、この本の中核、カーツワイルの文章)

それでこの本が目指す全体像が容易に理解できる。
ということは、買わざるえない確率大幅アップ?!(笑)

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「明日(あした)の広告」(読後評2008年01月18日)、「明日のコミュニケーション」(読後評 2011年10月08日)の作者、さとなお氏の新作を記念した、発売日当日の勉強会に参加したことを先日アップした。
そこで入手した最新本「明日のプランニング」を読み込んだ結果のご報告。

会場での感想はぶっちゃけ、僅か1時間半に 300ページの内容を詰め込んだだけに、納得し切るところまではいかず。
終了後のトークQ&A で、さとなお氏意図する概略がやっと見えてきた。


理解のピークは、後半200ぺージを越えた頃、降ってきた。
当ブログでもご紹介している「グレイトフル・デット・にマ―ケテイングを学ぶ」が登場したのだ。

当ブログはデッドヘッズのため、「即買い!」「即読破!」し、読後評:グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ 業界ロックに覆い尽くされた「現在」を改めて悟るを2011年12月13日にアップしているくらいだから、一気にきた!(笑)


彼が主張する、「ファンベース」= ファンから引き出す× 7つの方法。
「最強のファン」の共感を作る
オーガニックな言葉を生みやすい
ファンとの接点を見直す
アンバサダー・マ―ケティング
などのワーディングが、するするとアタマに入ってきた。

なんだあ~ 講演でもこの例えを出してくれれば一発で理解出来たのに!
でも客層からしてひかれてしまうだろう事もわかる(笑)


結論:「共感」が今のドライビング・フォースだという主張の先、を垣間見せようと深掘った今作は、やはり必読か!

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これは今年有数に面白い1冊。
(写真は原語版。こっちの方がカッコいいので)

ノンフィクションにもかかわらず、小説のように読めるところが凄い。


2人の人物にフォーカスする構成。

まず一人目は、八百長試合の全貌解明に挑む人物(オーストラリア人)
元々は警官だったが、インターポールに移り、初代 FIFA保安部長を務めた男の生き様。

もう一人も凄い(インド系シンガポール人)
アジアで八百長試合のノウハウを蓄積させ、それを世界展開しようとする、八百長“仕掛け人(フィクサー)

この本人2人に徹底取材を行ったことで、小説のように読めるノンフィクションに仕上がった。



さて、八百長試合のノウハウは、どのように蓄積されたのだろうか?

スタートはまず、選手に巧みに近寄り、金・女を与え、自分のコントロール下に置く。
だけでなく、審判も巻き込む。
そして自ら試合をでっち上げ、適当なメンバーたちと買収した審判で試合を開催する。
儲かってくると、チームごと託ってしまうことも可能になる。
面白いのは、そのチームは別に強くなくてもOK(笑)で、2部でも3部でも良い。


なぜか?
それをOKにしたのが、以下の3つの潮流。

(1)アジア、特に中国の経済成長
(2)そしてここで急成長する賭博ビジネス
(3)ここに連動したのが、インターネット!

オンライン賭博サイトが次々と登場し、直前までのベットのみ → 「何でもあり化」した。
オッズが試合の進行で刻々と変化し、ギャンブル性が飛躍的にアップ(まるで株式市場 笑)
ネット上でベットの対象になりさえすれば、金が流れ込んでくるので、八百長し放題なのだ!

こうして、中国の総元締め犯罪組織 三合会などを中心に、アジアの巨大賭博市場が形成された。
特に賭博を公認する国= フィリピンの 最大手 IBCは凄く、フィリピン経済の30%の売り上げ(笑)


このノウハウをグローバル展開しはじめたことで、サッカー界全体に腐敗が拡大。
その拡大ぶりは激しいもので、例えるだけで恐ろしい…

2004年 ドイツカップ パーダーボルン vs ハンブルガーSV
2009年 チャンピオンズ・リーグ(!) リバプール vs デブレツエン
2010年 ワールドカップ予選(!) フィンランド vs リヒテンシュタイン
2011年 国際親善試合 エストニア vs ブルガリア
(インターナショナル・ウィークに開催される 国際親善試合も餌食に!)
オーストリア、ドイツ、ハンガリー、スイス他、ヨーロッパ広域のクラブ・チーム etc…


この腐敗を把握しながら、初代 FIFA保安部長はじりじりと、八百長“仕掛け人を追いつめていく。
2012年 1月10日 FIFA本部で行われた記者会見での初代 FIFA保安部長を引用しよう。

「もはや、どんな楽観的なひとであろうと、
 我々の相手が世界に暗躍する犯罪組織であることは理解しているでしょう。
 彼らは国境を越え、あらゆるレベルにおいて多くのスポーツ種目に悪しき影響を及ぼしています。
 金儲けさえできれば相手を選ばない集団であることは、言うまでもありません」

この場でプレスに発表されたのは、FIFA初の八百長対策のホットラインによる改革案。


ところが!
翌日の1月11日、ブラッターにより、この改革案は「延期」と決定。

?!?




最後にこの「ブックメーカー市場」のメイン・プレーヤーを紹介しておこう。
最強リーグの英プレミアを中心に、胸ゼッケン・スポンサーが多かったので、それも付記しておきます。


IBC
ニューキャッスル、ウィガンの胸スポンサー

SBOBET
ウエストハムの胸スポンサー
カーディフの胸スポンサー
スウォンジー、ハル、サウザンプトン、ノーウィッチ他のベッティング・パートナー?

188Bets
ボルトンの胸スポンサー
チェルシー、リバプール、マンチェスター・シティ他のベッティング・パートナー?

12BET
ウィガンの胸スポンサー

FxPro
アストン・ビラ、フラムの胸スポンサー

Tombola
サンダランドのの胸スポンサー

SKS365=プラネットウィン365(ヨーロッパ)
インスブルグ・カップ

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ベストセラー作家であり続ける著者が、全ての創作に役立つ?!実践的技術を初公開。

当ブログ的には、サイコダイバーシリーズくらいしか読んだ事が。
とはいえ、日本有数の手練れ文章術の作家であることに間違いはない!

 

読み始めてみれば 予想通り、確かに面白いフレーズが次々と登場。


ある日、事故のようにテーマに遭遇する

出会うためには「カオス」が必要

タイトルリストは御品書きのようなもの

わかってることと、わかってないことの間に線を引くことはとても重要

考えに考えて、そのときのぼくの感覚を言葉にするならば「脳が鼻から垂れるまで」考える
(効く~!!!)

(上記は全て、第1章 創作の現場―一つの小説ができるまで 、から)



続く、第2、3章はやや、彼の本を読み込んでいる読者向けか。

第2章 創作の技術―面白い物語をつくるポイント
第3章 創作の継続―どうやれば続けられるか

実際の本の内容を例にとっているので、わかるっちゃーわかるんだけど的世界(笑)


結論:「脳が鼻から垂れるまで」考えてみたくなる、良著!


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本日の朝刊に、注目すべき記事が。
今月、ICPO=インターポール(国際刑事警察機構)が、サイバー犯罪捜査を中心とする機関をシンガポールに設立。
しかもトップは日本人 中谷 昇氏。

なぜ? に答えを与えるのが本書。
各章のタイトルを並べていくだけで「ヤバい」を実感いただけるだろう!
(!)は当ブログが特に注目する章


第1部「見えない戦争」の最前線―日常のなかの戦争
・ダイ・ハード4・0は絵空事でなかった(!)
・ハッカーに狙われたトヨタのプリウス(!)
・二年に一度、韓国はサイバー攻撃に襲われている(!) 
・世界で最も危険な検索ツール
・複合機の機密情報がダダ漏れになっている(!!!)
 初期パスワードに設定されたままの最新コピー機は、情報盗み放題!ってマジ?

第2部 大国の暗闘、テロリストの陰謀 ~米中のパワーゲームと貧者の核兵器~
・アメリカ軍の“リアル”スパイ大作戦
・スノーデンが暴露したNSAの“深い闇”
・アメリカも制御不能?史上最悪のウィルス 
・国家予算を搾り取るアメリカのサイバー軍
・アメリカの最新兵器が中国の偽部品に冒されていた(!!!)
・通信機器に忍び込んだ中国と同じ穴のアメリカ(!)
・アメリカをハッキングする中国の人民解放軍(!!!)
・ネットの国家遮断と国民全員監視に踏み出した中国
・中国のサイバー攻撃が情報網を焼き尽くす(!!!)
・諜報で結束するアングロサクソン五カ国
・政治結社、過激派を巻き込むロシアの竿サイバー攻撃(!!!)
・ミニバンが街中を監視する大都市ロンドン
・サイバー・ジハードでNY株を暴落させたシリア電子軍(!!!)

続く第3部では「日本の生存戦略」を明示している点で、必読と言える。
・アメリカの新戦略ホワイトリスティング
・ロシアのサイバー攻撃を分析するNATOの戦略
・テロ無防備都市TOKYO(!!!)
・サイバー犯罪の餌食にされる穴だらけな日本企業
・日本の大学のパスワードが売られている中国の学生交流サイト(!!!)
・エストニアはこうしてサイバー先進国になった

ここまでだけで、いかにサイバーの脅威にさらされており、しかも日本は遅れていることを実感いただけたと思う。
そしてこのあと「対策」方向に結論が向いていく。

~第3部の続き~
・ビジネスマンの「サイバー対策7か条」
・サイバーテロに強い組織を作る「企業改造三つのススメ」
・サイバー大戦を生き抜くための「二十一世紀の船中八策」

こうして自己防衛・企業防衛を行うとともに、政府・国レベルの対応が必要になる。
そこで、ICPOサイバー犯罪対策拠点の登場となるわけだ。

結論:今、タイムリーという点で「必読」の1冊


オマケ:自己反省=やたらパスワード変更を請求されても、今後は素直に従います...(笑)

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ピクサーを創り上げた、有名なジョン・ラセターのもう1人の人物が作者。

ジョン・ラセターはアニメータ―でストーリーテラ―。
対し著者エド・キャットムルは、どちらかというとテクノクラート。
ただ両名とも、初の長編デジタル・アニメーション映画を創ろう!という意思は共通。


読み進むうちに、著者自身の失敗を 謙虚な姿勢でオープンに明かすなど、なかなかの人格者らしいことが理解できる。
とともに、この本が単なる事実関係の紹介ではなく、ビジネス書に近いことがわかる。

メイン・テーマは、アイデアの育て方、創造的組織づくりの方法論。
「良いアイデアより、良い人材」
「いいアイデアを二流のチームに与えたら台無しにされる。
    二流のアイデアを優秀なチームに与えたらそれを修正するか、
    捨ててもっといいものを思いついてくれる」
「独創的なアイデアは天才的な ひらめきだけでは成り立たない」
「プロセスを信じよ」
「ひとりの天才に頼るのではなく、チーム/組織としてクリエイティブになる」
「批評と建設的な批評の違い」etc・・・

そのすぐれたマネジメント手腕を発揮したことで、ピクサーのみならず、巨大なディズニーさえをも変えていくことに....
そう、ディズニー・アニメーション・スタジオの再建が、2人に託されたのだ
「アナ雪」の世界的ヒットも、この延長上にある!
(カ―ズ2とか、反省材料もあるけどね・・・)



とはいえ。ハイライトはそこじゃなく(笑)、

ジョン・ラセターとの「偶然」が引き起こした運命の 出逢い。
首になった直後に、手伝って欲しいとたまたま偶然に!
(どっちがどっちって、それは読んで頂きたく)


と当然のように、
スティーブ・ジョブズ!

彼のファースト・インプレッション、その後の彼とのせめぎあい、そして信頼・尊敬の関係へと...
ちょっとだけ引用以下。

「スティーブは正しかった。
 ピクサー初の映画が興行収入成績を打ち立て、我々の夢が実現しようとしていたとき、IPOによって1億4000万ドル近い金額が調達できた。
 1995年で最大のIPOだった。
 それから数カ月後、まるでキューの合図とともにアイズナーから電話があり、契約を見直してピクサーとの提携関係を結びたいと言ってきた。
 そしてスティーブの折半という条件を飲んだ。
 スティーブの言ったとおりになり、私は感嘆した。その確信と遂行力は見事としか言いようがない」

というような記述が登場し、そのたびにスティーブンが苦悩の末に勝ち得た「才能」に驚嘆する。


そして特に!巻末が涙もの。
それは、最終章「私の知っているスティーブ」

ここだけでも必読、と判断する!

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第1章 パーソナルデータは「新しい石油」というフレーズだけで、タイトル通り、はっ!とする。
続くエピソードがまた驚愕の内容。
アメリカの流通で、女子高校生向けにダイレクト配信されていた「ある広告」にクレームをつけにきた親。
ところが数日後、その親がお詫びに現れた。
なぜか? 

その後、実際に娘が妊娠した!
買った化粧品の香りの嗜好の変化だけで、それを予測したのだ....
それを知ると確かに、「パーソナルデータは新たな資産」なのかもというフレーズが確信に近づく。


そして章が移り、21世紀の名簿屋「データブローカー」の存在 および実態を。
そしてその流れで、ベネッセ個人情報漏えい事件につながる。
このへんは流石、作者が日本人だけあり、リアリティを持って理解させてくれる。

さらに、データで身代金を取る?とか、個人情報のダダ漏れを避けるための方策が紹介される。
パーソナルデータ取引市場ができてしまった中、個人がどうディフェンスするかは重要なのだ。

このへんの手法論が、第3章 第4章 第5章 と続く。
マーケッター向きというよりは、システム開発者向きな傾向があり、このへんは読み飛ばした。


だが、第6章 で再び目を見開く。
タイトルは、常識を覆す究極の個人情報QS(クォンティファイド・セルフ)

クォンティファイド・セルフとは何か。
一言でいうと、それは「ウエアラブル端末」
間もなく発売のApple Watchじゃないが、ナイキプラスとか、スマホ連動が加速させている世界。

損保、妊娠支援アプリ、患者の情報交換ソフト他の議論の末、果ては予想外の「遺伝子検査」に行きつく!
究極のプライバシーとも言えそうな、この領域まで浸食されてしまうのか?
興味が尽き無い...

という点で、タイトルの「衝撃」のみならず、「丸裸」までもが、真に迫ってきた。
結論:タイトルに偽りはなく、示唆に富む、痺れる一冊!


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ここ数年、英語の仕事を増やした(自分の意思でそうした)せいだろうか、交渉するのが楽しくて仕方ない。
ただし英語の場合、あくまでもメールベースではあるが(笑)


英語だと ストレートな物言いができるし、ロジック建てをしっかりすることで文章が締まってくるのが実感できる。
このへんのぐっとくる感覚がいいのだ!

そして、どんな返答が戻ってくるかを待つのが楽しい。
返事がすぐに届く場合、それがどんな返答だろうと、すぐ切り返すようにしている。
即答に感謝しつつ、できるだけ気の利いた形にして。



そんな気分の昨日今日、出会ったのがこの本。
元々英語の本なので、参考になる部分が多そうだな、と。

以下、刺さった部分をメモ。
(量が多いので、特にいい部分は太字)


あらゆる場面に使える5つのポイントからなるメソッド
1.条件ではなく、利益に注目する
2.「人」と「問題」を切り離す
3.双方の利益に配慮した複数の選択枝を考える
4.客観的基準にもとづく解決にこだわる
5.「BANTA(best alternative to negotiated agreement)、交渉が決裂した場合にとれるベストな行動を用意する

不確実性に対処することを交渉戦略の中核に据えるのだ

「交渉においては自分の目的を正確に理解しておくことが不可欠だが、それが出来てない人は驚くほど多い。
その上で目的地にたどりつくための2000通りもの方法を考えなくてはならない。
相手はどんな条件を持ちかけ、何を主張し、どんな手を打つのか、じっくり観察し、じっくり話を聞き、
自分が話すのは控え、粘り強く交渉するのだ」
元USTR代表、シャーリーン・パルチュフスキー

合意内容について多様な調整方法を考えておくほど、交渉の途中で機敏かつ創造的になれる

一流の交渉人になるには、以下の性質を兼ね備えていることが必要
・穏やかでありながら警戒を怠らない
・辛抱強い一方、主体的
・現実的でありながら創造的

相手の動きに集中すれば、心は落ち着く

交渉でもジャズでも、相手に耳を傾け、反応するなかで「学ぶ、変わる、変える」のプロセスが刻々と進んでいく

1.相手に注意を払う
アクティブ・リスニング(積極的傾聴)の上を行く、優れた注意力がある
2.相手を変えるべきタイミング、自分が変わるべきタイミングを心得ている
ジャズではこれを「ソロ」と「コンピング」と言う。
3.主体的、ときには挑発的である
事態を進展させるため、計算されたリスクを取る

アメリカ海兵隊の戦闘の手引きには、こう書かれている。
「戦闘は本質的に流動的であり、隙間が恒久的であることはめったになく、すぐに消えてしまう。
 隙間を突くには柔軟性とスピードが必要だ」


行動重視の姿勢を貫くべきかは、どのように行動することが「軽率」あるいは「時期尚早」になるかを確認するとわかる。
それまでの主張を維持する、すなわち行動しないことが正しいのは、以下の状況だ。

・交渉を先延ばしになるかをしても、コストがかからないケ―ス。すなわち全ての選択肢が残され、相手の信頼も失わない状況
・時間は自分に味方しており、時間がたつほど選択肢がさらに好ましくなるケース
・もっと学習することで、より賢明な選をできるようになるケース
・決断についてじっくり考えることで、自分の選択に自信が持てるようになるケース

一方で…
逆説的なようだが、ある事態を「交渉」と見てしまうことで、合意形成が難しくなる場合もある

「ジャドー・ネゴシエーション」

「イエス」の言い方は一つじゃない

優れた交渉は、小さな合意の積み重ねである or, 合意とは、交渉中になされた、小さな理解の積み重ね

交渉の分かれ目= 価値観の違い、スクールメリット、時間軸、期待の違い、リスク許容度

ボスニア政府が閃いた、自動車狙撃を絶滅する方法(これは凄い!)

当事者同士が解決策を潰すのではなく、ともに産み出そうと対話しているときには、
「ちょっとした思いつきなんだが・・・」
「他の人がまとめてくれたことをベースに,どうすれば先に進めるかな」
「ちょっと突拍子もないことかもしれないけど・・・」
「・・・のようなことが出来たら最高じゃないかな?」


すばらしい解決策を出すタイミングも重要
・すでに相手の信頼を獲得したか
・相手の提案を聞くとき、自分の提案に示してほしいような敬意を払ったか
・相手の期待は現実的か
・駆引きや組織的制約など、合意の障害になりそうな他の要素には対処したか
・提案内容を受け入れてもらえる確率を高めるために、他にできることはないか

全ての取引を記録する → 我々はどのような結果を出したのか、どのようにそこに到達したのか

問題 →理由づけ→判断、ではなく、問題 →感情→判断→理由づけ



このように、やたら沢山の気づきがあり、実に有意義な読書だった。
NYのシティバンクビル買収をはじめとする事例も聞いたことのない話ばかりで面白い。

最後に、ついている付録? なのか、まとめがいい。
「交渉でカオスをうけいれるべき25の理由」

それは、この本を手に取っていただき、ご覧頂きたく!

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