タイトル=「シェアリング・エコノミー」とは何か?
テクノロジーの進歩が可能にした「新しい取引」のこと。
具体例でいうと例えば、
Uberは未上場ながら企業価値評価額が5兆円弱(400億ドル)
Airbnbは1兆円強(100億ドル)
このように、この「新しい取引」が「新しい市場」を創出している。
この動きをまとめてみようというのが、本書。
まず第1章で、大きく×3つの流れがこのウネリを生み出した事の説明が。
その3つは、インターネットの普及 → スマホ → その上で動く決済システム
(矢印 → は当ブログ)
このウネリを活用し、労働・所有物 等の稼働率を上げることで、社会全体の生産力を上げるわけだ!
この動きは当然のこと、反動も産む。
第2章は、この新しい市場への規制の動きと、その均衡点を探る。
第3章は先のAirbnbが創り出した市場、P2P 宿泊サービスに1章を、
第4章は先のUberが創り出した市場、ライドシェアサービスに1章を割く。
次の第5章以降は、その他のサービス、カーシェア、クラウドファンディング、クラウドソーシングなどに触れる、という構成。
そして最終章の結びでふれられるのが、意外にも東京オリンピック2020!
過密都市TOKYO に起こる一時的な巨大需要をクリアーするために「シェアリング・エコノミー」を活用せよ、と。
メインスタジアムじゃないが、確かに一時的な巨大需要のために新しくホテルや交通網を設けるのは効率が悪い。
やみくもにこのウネリに抵抗するのではではなく、アメリカやヨーロッパが挑戦しているように果敢に挑戦すべき、という主張にはうなづけるものがある。
当ブログの考えでは、規制を越えて挑戦するためには「ボランティア」ベース、がキーワードなのではと考えている。
さらに東京オリンピックだけでなく、日本が将来に向かって抱える問題、高齢化・人材不足にも「シェアリング・エコノミー」が活用できる、という指摘も!
こうして「シェアリング・エコノミー」のさらに先の新しい可能性を 垣間見たところで、読書が終了。
この最後の部分をもっと掘り下げ、章レベルにして欲しかったというのは酷なのだろう。
このテーマをこの時点で 1冊にコンパクトにまとめた、という点にこの本の価値がある、と考えることにする!
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