昨日の日経朝刊のトップ記事に少なからずショックを覚えた。
総務省が「石炭」火力発電所のシェアを規制し、5割までとする、と。
石炭火力発電所がないとは言わないが、そのシェアはそれほど高くない、と思い込んでいた。
基本は、311以降 石油の輸入による火力発電が大幅に増加している、という認識(甘い!!!)
だったので新聞でふれた、5割、の数字のインパクトは強力...
実は火力、の中にはCO2を大量に発生させる「石炭」発電がかなり含まれていたわけだ。
火力のうちのシェアを高いところからいくと、北陸で89%、四国68%、北海道で64% etc…
これじゃ、中国と変わらないではないか!
そこでこの本となる。
<「これまでのやり方」に固執する日本にこそ、勇気ある大転換が求められている。
(作者:レスター・ブラウンのコメント)
この本では、バラ色とは言わないが、進歩しつつある 世界のエネルギー事情をみせる。
それらは章ごとでいうと、
第1章 方向転換
第2章 石油の興隆と衰退
第3章 石炭火力発電所を閉鎖する
第4章 衰退する原子力
第5章 ソーラー革命
第6章 風力の時代
第7章 地熱を開発する
第8章 水力発電―過去と未来
第9章 加速する転換
世界、がやはりこの本のポイントで、中国、インド、ブラジルと、BRICSが各章で頻繁に登場。
中国は2010年にアメリカを抜いて世界一の風力発電大国になり、原子力発電を既に上回っている。
また大気汚染問題を抱えるため、今後石炭火力発電を減らしていくだろうと予想されている。
デンマークは、2014年で電力の39%風力発電から得ており、長期的には全て=再生可能を目指している。
その中、石炭を 5割までとする、とする日本。
その日本に対し、あとがきで作者:レスター・ブラウンはこう語る。
「高齢化する社会の社会の特徴かもしれないけど、日本の考え方を支配しているのは、
年配の、しかもほぼ男性だろう? ”これまでのやり方” しか考えられないんだよね。
未来思考の考え方、ではない」
「いま世界では、ワクワクするような状況が展開し始めているんだよ」
この本は今年4/20にアメリカで出版、非常にスピーディに日本語化された。
なぜスピーディなのか、はこの本を読めば、容易にわかる!
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