百田尚樹氏著「海賊とよばれた男」(平成24年 講談社刊)、上下二冊を読んだ。
昨年の3月に申し込み、希望者が500人いるから待って下さいと言われ、なんと年末の図書館最後の日に連絡があった。
「ご希望の本が返却されましたので、受け取りに来て下さい。」ほとんど諦めていたから、すぐに車を飛ばして、図書館へ行った。
9か月も待たされた本だけあって、面白かった。中学生の頃に読んだ、佐藤紅緑の熱血小説を思い出した。正義感に燃える少年が、たちはだかる悪人どもに怯むことなく、敢然として闘っていく・・・・・。胸のすくような痛快な小説だった。
きっと芸術的には、優れていないのだろうと思うが、読者が、日本人の誇りと自信を取戻せば良いと、百田氏はそこだけ念じて書いたに違いない。
この分厚い本を、三日で読んでしまった自分を思うと、氏の目的は、日本中で十分に達せられているはずと、確信する。
途中から出光佐三の話だと分かったけれど、知らないことを沢山教えてもらった。
「石油の一滴は、血の一滴」という言葉は、戦前の軍人が言い出したとばかり思っていたが、フランスの首相クレマンソーが、米国大統領ウイルソンに宛てた電報に使ったものだった。
1917年の第一次世界大戦時に、石油大国のアメリカに、クレマンソーが救援を依頼した時のものだ。まだ中東の大油田が発見されておらず、アメリカが国際社会に台頭しつつある時だった。
それなのに石油は、既に欧米諸国で、戦略物資として広く認識されていた。だからこそアメリカは、石油輸出を全面禁止し、日本を対米戦争へと突っ走しらせた。当時の欧米諸国は、確信を持って、日本を追いつめ滅亡の渕へ追いやったのだと、しっかり理解ができた。
出光佐三氏が、「日本は石油に翻弄され、石油に負けた。」と語ったのは、核心を突く名言だった。
石炭から石油へと、日本のエネルギー構造が大転換し、大量の炭坑離職者が社会問題になったのは、私が高校生の頃だった。アメリカ・イギリス・オランダの石油メジャーが、世界を牛耳っていると、本で読んでも、何のことか分からず過ごしていたが、百田氏の本が目を開かせてくれた。
彼らこそが、第二次大戦後の、世界の政治と経済の首根っこを握り、己の利益のため、わが世の春を謳歌していたのだ。
その後0PECが力をつけ、有無を言わせぬ石油戦略を押し進め、世界が震撼させられた、オイルショックがくる。石油の重要性は、今でも変わらないが、省エネとその技術が格段の進歩を遂げ、石油に変わるエネルギーとして様々なものが生まれつつある。
その全てが、膨大な資金を要する、巨大プロジェクトの産物である。こうなると次に力を持つのは、石油メジャーでなく、国際金融資本ということになる。だから現在は、ウォール街と、ロンドンの金融資本が世界を掻き回している。
小説と言うより、日本史の参考文献として読んでいるような印象だった。
百田氏が賞賛して止まない出光佐三氏は、戦前戦後を通じて、わが国の産業界のみならず、国そのものを守り抜いた、唯一の傑物という話になる。小説に感動させられているのに、私は根性が曲がっているせいか、氏がこれほどの超人だったかについては、素直に信じていない。
私利に走らず、常に国の行く末と国民を考えた人物は、出光氏以外にも、日本には沢山いた。いわば「天下国家」を大切にした、気骨のある人間が無数にいたからこそ、今の日本があるとも言える。
「海賊とよばれるような男」が、次々と生まれ、人々を魅了するところにこそ、日本の特質があると、これが私の独断の主張だ。
かって百田氏が、NHKの経営委員の一人に選ばれたとき、あまりに正論を遠慮なく主張するので「安倍総理の足を引っ張るな。」と、ブログで苦言を呈したことがあった。しかし、本を読み終えた今は違う。
出光氏のような人物を尊敬しているのなら、百田氏も、「海賊とよばれる男」の一人となり、どんどんやるがいい。大事なNHKに巣食う「獅子身中の虫ども」、つまり一握りの「反日・売国の徒」どもを、大いに蹴散らしてもらいたいものだ。
だからこの本は、いつものように「有価物のゴミ」として出すなど、決してできない。
というより、これは図書館の本だから、そんなことをしたら犯罪になる。一日も早く返却し、待っている読者へ回すこと。これが千葉県民としての義務であり、国民としての使命であると・・。
百田氏に影響されたのか、新年早々、少し風呂敷を広げてしまった。歌の文句ではないけれど、「それもまた、人生。」か。
国民から強制的に受信料を徴収しておきながら反日報道を繰り替えすNHKには多くの国民が義憤を感じるようになりました。
かの捏造記者植村なにがしについての報道でも、学問の自由に振り替えての報道でした。
わが国は近隣諸国に恵まれておりませんのが残念ですが、一方国内では反日日本人・なりすまし日本人がなんと多い事か、それもこれも戦後の政治家と国民の不甲斐なさが招いたものと思われます。
ここにきて中国からの軍事圧力、韓国からの執拗な嫌がらせを受けやっと温厚な日本人もさすがに目が覚めたようです。
願わくばこれを日本国再生と結び付けたいものです。
最近は、ちと別方向から考えております。
中国と韓国が独りよがりのへ理屈で、わが国を追いつめ、貶めてくれたから、
だからこそ、私たち国民が目を覚ましたのだと、そういう認識です。
敬意は表しませんが、悪辣な隣国の暴挙があったからこそ、私たちは再び怒ることを思い出しました。
ですから、昨年は「日本再生元年」だと、私もそう思っております。
本での知識ではありますが、世界の何処ででも、隣国同士は仲が悪いもののようです。
イギリスとフランス、フランスとドイツ等々、私たちが知らないだけで、状況は似たり寄ったりらしいですから、
これもまた、不愉快ではありますが、最近では韓国や中国とは対立していて当たり前と、そんな気になりつつあります。
問題なのは、貴方の指摘されるごとく、「国内にいる反日日本人・なりすまし日本人」なのです。
この巣窟とも言うべき代表組織が朝日新聞であり、NHKであります。日本で多くの庇護を受けていながら、国を憎み、国を売るこれらの人間たちこそが癌なのです。
ご承知かと思いますが、これらを私は「獅子身中の虫」「駆除すべき害虫」と呼んでおります。
反日左翼政党よりも、自民党の中に巣食う害虫の方が、やっかいで、たちが悪そうです。
私が安倍総理を支持していますのは、総理が、こうした害虫どもと、党の内外で奮闘しているからなのです。
何でもかんでも安倍べったりと、左翼の愚か者たちは言いますが、貴方もそうでしょうが、大切なのは個人の政治家でなく、父や母の生きた、この国なのです。
まずは、朝日の購読者を減らすこと、NHKへの監視と抗議をすること・・・。今年も力を注ごうと思っております。
そして最後には、言わずもがなですが、「売国の政治家には大事な一票を入れないこと」です。
無理をなさらぬように、ご自愛専一に。