ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

「日航機墜落事故」・『女性自身』の記事 - 4

2024-08-06 12:07:27 | 徒然の記

 裁判を争っている吉備さんは、私より一つ年上の81才です。

  理不尽な事故で家族を失い、理不尽な裁判で冷淡な扱いをされ、私ならとても我慢ができません。記者会見の言葉を読みますと、感情的にならず落ち着いて語っています。

 老成した落ち着きというのでしょうか、やはり老人と言われる人はこうでなくてはならないと、自戒させられます。自戒しながら、記事を紹介します。

  ・次なる策は「これから考えていきたい」としながらも、以下のような思いを抱いている。

  「みなさんのご協力でここまで来たけれど、これであきらめきれません。本当の事故原因を明らかにしてほしい。」

  「私は、生後3カ月のときに父がニューギニアで戦死しておりますので、顔も覚えておりません。」

  「戦争で父を奪われ、夫があのような形で奪われ、今度は、子や孫たちを奪われてしまうかもしれないという恐れを持っています。」

  「それを防ぐために、孫たちの未来のためにも、国に訴えるのか、事故調(国土交通省)に原因究明を願い出るのか、できる限りの方法で、事故原因を明らかにしたいです。」

 以上が記事の全文です。そうか、やはりこういう人だったのかと、氏の冷静さの源が分かる気がしました。

  戦争で父を奪われ、夫があのような形で奪われ、今度は、子や孫たちを奪われ・・

 この言葉が意味するのは、吉備さんを支えている思想が「東京裁判史観」だということでした。

 戦争で父を奪われ、夫を理不尽な事故で奪われという思考は、反日左翼思想の考え方に似ています。「子や孫たちを奪われ」という言葉が意味しているのは、政府が考えている「憲法改正」への反対意思です。

 戦争で父を奪われ、「憲法改正」で子や孫が奪われるという文脈の中に、ご夫君の死を並べると、吉備さんの冷静さが理解できます。庶民の命を否応なく奪う国家権力への大きな怒りが常にあるため、一時的な感情に振り回されない姿が冷静に見えていたのだと思えてきました。

 そうだとしましても、「日航機墜落事故」で夫を奪われた吉備さんの怒りへの共感は変わりません。事故原因を隠し続ける政府と防衛省への怒りも、変わりません。

 前回述べました通り、事故に関する裁判は34件以上起こされていますが、民事の34件は和解となり、刑事の数件は却下されています。地裁 → 高裁 → 最高裁と裁判が続いたのは、吉備さんの場合だけです。 

  ・吉備さんを支援しているのは、どんな人たちなんだろう。

 これだけ国から足減にされても、めげけることなく裁判へ立ち向かうというのは、普通の人にはできません。一つの証拠が、シリーズの第 1 回目に書いた「ねこ庭」の本音でした。

  ・日航機墜落事故」の隠された事実の前で、私は膝を崩しその場に座り込んでしまいました。

  ・自分自身で初めて経験した挫折・・大袈裟な言葉に聞こえるかもしれませんが、口ほどにもない自分の弱さでした。

 従って私は吉備さんの気丈さに敬意を表すると同時に、支援する人たちへの関心が生まれました。

 次回は、支援する人たちについて一人ずつ調べますので、おつき合いください。どういう事実が見えてくるのか、今は「ねこ庭」にも霧の中です。

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2 コメント

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Unknown (あやか)
2024-08-07 08:10:09
昭和60年の日航機墜落事故は、まことに未曾有の大惨事で、
犠牲者のご遺族のかたが、事故調査の公的説明に釈然としないことは、無理もないと思います。

この件で訴訟を起こし、最高裁で敗訴された「吉備」さんのことですが、
吉備さんが赤ちゃんだった時に御尊父が戦死なさったとのこと。。。。。確かに胸が痛みます。
然し、お父様が大東亜戦争で戦死されたことと、昭和60年に旦那様が飛行機事故死されたことの両件に、
何の関係があるのでしょうか。??、、、、失礼ながら、私には吉備さんの論法が理解し難いです。

今回、猫様が、少し触れておられる「東京裁判史観」ですが、これを払拭しないかぎり、
日本の真の独立は望めません。
東京裁判史観を、そのままにして、憲法9条だけ(小手先に)修正したとしても、
結局は、自衛隊を「アメリカの属国軍」として強化するだけです。
まず、東京裁判史観を、拭い去ることが大前提ですー!

このブログシリーズは、まだまだ続くとおもいますが、途中で口出しすること、ご容赦下さい。
もう、立秋ですが、酷暑は8月いっぱい続くかとおもいます。
猫様もお身体を大切になさって下さい。

◎風鈴の 音色涼しく 猫昼寝
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東京裁判史観 (onecat01)
2024-08-08 21:46:07
 あやかさん。

 「お父様が大東亜戦争で戦死されたことと、昭和60年に旦那様が飛行機事故死されたことの両件に、何の関係があるのでしょうか」

 吉備さんへの疑問は、保守と言われる人は皆同じでしょう。

 「東京裁判史観」の払拭は、日本にとって「憲法改正」と同レベルの課題となってしまいました。

 雅子さまのご父君の小和田氏が外務次官の時、「ハンディキャップ外交論」として、日本外交の基本方針を定めています。

 当時の次官の権限は外務大臣より格上でしたから、「ハンディキャップ外交論」が今では皇室にも波及するものとなっています、

 雅子さまを皇太子妃として送った政治家は、福田赳夫総理だと言われています。

 ご不満かも知れませんが、こう言う事情を考えますと。「憲法改正」を少しずつ実行し、やがて全面改正するしか方法がないのではないかと、そんな気がしております。

 「日航機墜落事故」に似た、政界の裏事情があるのではないでしょうか。

  風鈴の 音色涼しく 猫昼寝

 この夏は、昼寝のゆとりもなく終わりそうな気配です。

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