goo blog サービス終了のお知らせ 

ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

歴史的な選挙、目的の再確認 - 18 ( 「プレスコード」とは )

2024-11-08 22:21:39 | 徒然の記

 両論併記を実行するため、ウィロビー少将が行った「プレスコード」について予定外の紹介をします。

 前回このように述べましたが、改めて検討しますとウイロビー少将とホイットニー准将が日本に残した負の遺産は、どっちもどっちであることが分かりました。
 
 息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に紹介するのがブログの目的でしたが、「ねこ庭」自身の認識を変えてしまう検討作業になりました。
 
 二人の人物が日本に残した負の遺産を、次のように整理します。
 
 〈 ホイットニー准将が残した負の遺産 〉
 
   ・「日本国憲法」・・・    昭和22年5月3日
 
   ・「皇室典範」 ・・・ 昭和22年1月6日
 
   ・「皇室財産法」・・・  昭和22年5月3日
 
   ・「財政法」  ・・・ 昭和22年4月1日
 
 〈 ウィロビー少将が残した負の遺産 〉
 
   ・「新聞報道取締方針」         ・・・昭和20 年9月10日 
 
   ・「言論及び新聞の自由に関する覚書」  ・・・昭和20 年9月10日
 
   ・「プレス・コード」                   ・・・昭和20年9月22日
     ( 注 : 「日本新聞遵則」また「日本出版法」と表記されることもある。)
 
   ・「日本放送準則」                    ・・・昭和20年9月22日
 
 「プレス・コード」という言葉が「情報統制」を意味していると聞いていましたが、「日本国憲法」「皇室典範」に匹敵する日本呪縛の法であることは気がついていませんでした。
 
 どこまでうまく説明できるのか自信がありませんが、学徒の心で挑戦しようと思います。先ずは、ウィキペディアの説明を紹介します。
 
  ・「プレスコード」( 英:Press Code for Japan )とは、太平洋戦争終結後の連合国軍占領下の日本において、GHQ によって行われた、新聞などの報道機関を統制するために発せられた規則である。
 
  ・「プレスコード」( 日本新聞遵則 )に基づいて検閲が実行され、主にGHQ批判、原爆に対する記事などが発禁処分に処された。
 
  ・占領開始前からの計画に従い、占領開始後間もなく個人的な手紙などにも検閲の手が回った

  ・この事実は当時の一般の大衆には知らされず、出版・報道関係者以外に存在が広く認知されたのは後の事である。

   ( 注 :   出版・報道関係者には、学校の同窓会誌・村の青年会誌などのミニ・メディア関係者なども含む。)

   ・「プレスコード」( 日本新聞遵則 )は、映画遵則もこれに準拠した。

  ・「プレスコード」は、昭和27 ( 1952 ) 年4月28日、サンフランシスコ講和条約発効により失効。

  ・「プレスコード」などの検閲を主に担当したCCDが収集した資料( 全刊行物を含む)は、メリーランド大学のプランゲ文庫に保管されている

 ここまでの説明で分かったことは、アメリカによる広島・長崎の原爆投下や、各都市への無差別爆撃が、「プレスコード」によって報道禁止になっていたという事実です。これで、当時の国民が何も知らなかった理由が分かりました。

 出版・報道関係者だけが知っていたと説明されていますが、なぜ彼らが口をつぐんで語らなかったのかについては、後で述べます。

 ウィロビー少将が中心となった実行した「情報統制」は、「ねこ庭」が思っていたような単純な統制でなく、占領軍の力を背景にした全国的鉄の統制でした。

 ホイットニー准将が押しつけた「日本国憲法」は今も日本国民の桎梏となっていますが、ウィロビー少将が全国に張り巡らせた「プレスコード」の遺産も、「トロイの木馬」となって生き続けていました。

 GHQが残した負の遺産として、「ねこ庭」の過去記事で「トロイの木馬」を何度も取り上げてきましたが、この木馬を作ったのはホイットニー准将とウィロビー少将でした。

 ここまで説明すれば、ウィロビー少将が日本を理解した人物と誤解する人はいなくなり、両論併記の目的を達したことになります。しかし学徒である「ねこ庭」は、「プレスコード」がどういうものであったのかについてさらに検討しました。

 賀屋興宣氏に習い、「恨みと憎しみ」に立たない姿勢で、検討の結果を息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々にお伝えしたいと思います。「戦後日本史の大河」に関心のある方、というより愛国心のある方は次回も足をお運びください。

 お待ちしています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする