〈 三橋貴明氏の意見 〉
煩雑になるので説明を省略していましたが、「日航機123便墜落事故」51回シリーズには、森永氏だけでなく、同氏を紹介している三橋氏の動画も取り上げていました。
氏自身の説明によりますと氏の父君は自衛官だそうで、森永氏の動画に強いショックを受けていました。
「ねこ庭」の過去記事から、氏の言葉を紹介します。
・日航機事故から、日本の歪みが始まったと知ると悲しくなります。
・最初に森永さんの講義をモロに聞いた時、何か絶望して、闘えなくなってきました。
・多分皆さんも森永さんの動画を見たら、絶望すると思うんです。
・財務省との闘いは勝てるかもしれませんが、対米従属は終わらないと言うことですから。
「財政均衡論」を金科玉条とする財務省が、増税路線を変えないため日本の景気が回復せず、国民の低所得が続いているというのが氏の主張です。経済評論家としての氏は、いわゆる「積極財政派」で日々財務省と戦っています。
息子たちのために、氏の考えを整理しますと次のようになっています。
1. 日航機を撃墜したのは、自衛隊かも知れない。
2. 事故現場を焼却したのも、自衛隊かも知れない。
3. しかしそうさせた背後にいるのは、アメリカである。
アメリカの力の大きさを知る氏は、国内の敵である財務省との戦いには勝てるとしても、アメリカとの戦いには勝てないかも知れないと苦衷を述べています。
保守派の評論家の氏は、国民と国土を守る自衛隊が国民を酷い目に合わせた事故を、本来なら信じたくなかったのだと思います。父君が自衛官ですから、内心の苦悩は「ねこ庭」以上だったと推察します。
それでも事件から目を背けようとしなかった、氏の言葉を紹介します。
・4人の生存者がおられましたが、森永さんが言われたように、遺体を焼き尽くしたことが事実だとしたら、やった方も、やられた方も、あまりに悲惨だから、この話はしたくないんですよ。
・しかし、足掻くしかないんです。
・例えば、ロシア帝国に支配されていた時代のウクライナの国民や、あるいは元々強大で大きな国だったポーランドが分割されてしまった時のポーランド人は、本当に辛かったと思います。
・国を失ってしまったと・・・そういうことを人類は経験してきたのです。
・自分の時代に解決しなくても次の世代に託すという、そういう覚悟を持たなくてならない時代に、われわれは入ったんだなと思うんです。
このままアメリカの属国になっていたら、国を失うかも知れないと、氏はそこまで覚悟していました。
自分より苦しい立場にいる人が頑張っているのなら、見習わなくとどうするという気持ちが湧いてきました。
この時「ねこ庭」がどのような考えになったのか、過去記事から紹介します。
・アメリカは味方にすると頼もしいけれど、敵に回すと中国やロシア以上に手におえない国です。
・アメリカは自国の失敗や非を認めず、白を黒と言い、相手が認めないと軍事力と経済力で脅します。
・気に食わないとなれば諜報機関を使い、王様でも首相でも殺す国です。
・そのアメリカが「日航機墜落事故」で、全部の責任がボーイング社にあったという日本政府の「公式発表」をどうして簡単に認めたのでしょう。
・ボーイング社はアメリカにとって、国策企業とも言える重要な航空機製造会社です。
・その会社が日本へ売った飛行機で、整備ミスをし、多数の乗客を犠牲にした大事故を起こしたという「報告書」を、簡単に認めるのでしょうか。
・整備のミスだけでなく、構造上の欠陥機と発表されたら、同社の飛行機は世界の市場から締め出されてしまいます。
・アメリカが日本の「報告書」にヘソを曲げたら、大ニュースになっていたはずですが、当時のマスコミはアメリカが異議を唱えたという報道をしなかったと記憶しています。
・アメリカが自分の国の非を認めたのは、なぜなのだろう。
敗戦後の「日本史の大河」を検討していた「ねこ庭」は、この流れから三橋氏と別の結論を得ました。25回目のブログに、その考えを書きました。
・もしかすると「日航機墜落事故」は、アメリカによって仕組まれた巧妙な計画だったかも知れず、中曽根首相と自衛隊は何も知らされないまま、その計画通りに動いていたのではないか。