NHKの「7時のニュース」で、中国語を学ぶ人の数が減ったという報道をしていた。
中国語に関しては、先の見通しが立たなくなったと、語学学校の関係者が、困り顔で語る映像が流された。慶応大学で中国語を教えている准教授が、「根拠のない噂に流されず、中国の人と直接話してみることが大切なのです。」と呼びかける姿が映し出された。
ニュースを見ていると、中国語に関心を持たない者は、心得違いをしていますよと、注意を喚起されているような気にさせられる。
最近の日本人が、中国語を敬遠するには、敬遠するだけの理由がある。尖閣への領海侵犯、防空識別圏の一方的制定、珊瑚の密猟に大挙して押し寄せた、中国漁船の狼藉ぶり等々、ここ2,3年の中国政府の傲慢なやり方に、どれだけの国民が怒りを覚えているか。
あまつさえ習近平は、12月3日を「南京大虐殺犠牲者国家追悼日」として、新たに設定し、国民に対して次のような談話を発表した。
「南京に侵略した、野蛮な日本軍によって、30万人が虐殺され、」「無数の女性が乱暴され、子供が非業の死をとげ、」「市の三分の一の建物が破壊され、多くのものが略奪された。」
「いかなる者が、南京大虐殺という事実を否定しようとしても、」「歴史や30万人の犠牲者、13億人の中国人民、」「平和と正義を愛する、世界の人々が認めないだろう。」
当時の南京の人口は、20万人だったのに、どうして30万人も殺せるのか、と言う意見もある。日本軍が進駐した当時の、南京市民たちの、笑顔のニュース映像も残っている。
当時の日本の敵は、習近平の共産党でなく、蒋介石の中国軍と戦争をしていた。中国軍は、日本に攻められると、我先に逃亡し、自国民20万人を見捨てた悲しい軍隊でもある。
虐殺のことより、不甲斐ない自国の軍隊を嘆く声が、中国にはあると聞く。あれやこれや、調べるほどに、今もって真相不明な南京事件だ。韓国の「慰安婦問題」と同様、誇張と捏造と、憎しみの混じった、政治的プロパガンダーの色彩が強い。
日本を挑発し、敵意を剥き出しする、中国の政府と国民がいる事実を何も語らず、どうしてNHKがこの時期に、このように奇妙な報道をするのか不思議でならない。
相手が拳をかため、威嚇してくる最中なら、常識のある日本人は、中国語の勉強を敬遠する。
敬遠するだけでなく、中国そのものを嫌悪する。当たり前の話ではなかろうか。なぜでしようかと、首をひねるNHKの方が、不可解でないか。
続いて七時半からの「クローズアップ現代」を見て、わがNHKの偏向報道ぶりに、うんざりさせられた。
表題は、「ヘイトスピーチを問う。 戦後70年の今、何が。」というもので、在特会のデモが槍玉に挙げられていた。死ねとか消え失せろとか、たしかに聞き苦しい汚い言葉だ。彼らの罵倒や絶叫に、眉をしかめる人間は、沢山いるだろう。
しかしNHKは、ここでも又、なぜ彼らが韓国人・朝鮮人たちを敵視するのかについて、何も語らない。
いったい韓国の大統領たちは、ここ数年世界に向かって、日本を何といって貶めているのか。習近平の演説と同様、事実の確定していない、むしろ捏造と虚偽の、慰安婦問題を、日本攻撃への材料としている。
捏造の発信人だった朝日新聞が、誤りを認めて謝罪し、社長まで辞任した、いわくつきの慰安婦問題が、どれほど私たちの心を傷つけたか。
誤報と判明した今でも韓国は、横車を押し、安倍総理を拒絶し、対話さえ拒否している。米国にまで慰安婦像を建て、ありもしない日本の罪悪を拡散している。自国の軍隊がベトナムで行った、住民の虐殺と暴行にはひと言も触れず、日本だけが極悪人のように非難する韓国人たちについて、NHKは何を報道したと言うのか。
強制連行され、日本に来たと言い続けている在日の韓国・朝鮮人たちが、今なお日本人を責めているが、これにしても、事実は違っている。
日本にいる韓国・朝鮮人の数は51万人と言われ、その中で、いわゆる在日と呼ばれる人々は36万人だと聞いている。昭和34年の政府調査では、「245人の徴用労働者を除けば、他の在日朝鮮人は、自由意志で残留した者と、その家族である。」と報告されている。245人以外の、在日は、職を求めて密航してきた、不法滞在者なのだ。
何時であったか、ニュースナインで大越キャスターが、「在日の方々は、殆どが戦時中に、強制連行されて来られたのであり、ご苦労をされています。」と、大ウソの報道をしていた。
彼は、東京大学卒業のアナウンサーだと聞くが、本当なのだろうか。東大の教育も、東大生の常識も、今はこの程度のことかと、悲しくなったものだ。つまりNHKは、性懲りもなく、客観報道という姿勢を無視し、左巻きのキャスターのたわごとを、野放しにしていると言うことだ。
ヘイトスピーチの背後には、敵意丸出しの韓国政府と、憎しみ剥き出しにする、在日韓国・朝鮮人への怒りがあるという事実がある。ユーチューブの動画には、在特会に敵対する「しばき隊」とやらの、見事なヘイトスビーチが映し出されていると言うのに、NHKは一言も言及しない。
在特会のヘイトスピーチは、韓国政府の反日の動きに、連動している。ここを語らずして、NHKは、何を報道すると言うのか。
「日本の最近の動きを見ていますと、丁度幕末の頃、」「攘夷を叫んでいた、偏狭な風潮を、思い出させられます。」「危険な兆候ですね。」
名前は忘れたが、テレビによく顔を出す、タレント教授が、タレントらしい馬鹿な解説をしていた。
私は、ヘイトスピーチには賛成していない。
けれども、この報道の仕方はあまりにも偏見に満ち、一方的過ぎるでのはないか。最後には、ナチスのヘイトスピーチと関連づけて、アナウンサーが解説していた。まさしく、不愉快極まる偏向報道だった。
百田尚樹氏よ、貴方は今夜のニュースを見ただろうか。