この展覧会の展示構成をした人のセンスがわからない。
川瀬巴水の「東京十二景」の版画が並ぶ中で現代作家のスケッチ映像が上映される。
横山大観の屏風絵の反対側は金村修という人の写真だ。
時代もジャンルもまったく無視した展示だ。
これが最後のほうに有名な沢田教一の「安全への逃避」が展示されると少し怒りたくなった。
「水」の中を逃げるから展示したのだろうが命をかけた戦争という場での家族の必死な行為をほかのお気楽な作品と一緒にしてほしくないと思う。
横浜美術館は「水の情景ーモネ、大観から現代まで」の展覧会だ。
古典的な作品より現代の写真やビデオ作品に力を入れた展示だ。
森美術館で個展をやったビル・ヴィオラの作品もある、死と再生がテーマということだ。
さて古典作品は大観が三点、モネは「エトルタの朝」「睡蓮」「アイリス」、どこの睡蓮か気になるがアサヒビールのものだ。
クールベは五点まとまって展示される、クールベに「波」という作品は40点あるそうだがここでは村内美術館の渦巻くような波だ。
現代では高松次郎が1968に発表したやはり「波」という作品三点が面白い。
ルイス・ボルツという人は世紀末の黙示論的な風景をカメラに収めたがモノクロ写真がほとんどでカラーがわずかある、この理由を知りたい。
しかし全体的に冒頭に書いたようにただ「水」と関係ある作品ー聖書の「大洪水」の版画然りーを並べただけのような展覧会、横浜美術館はいつから志がこんなに低くなったのか。
水の氾濫、だと思えばこのコンセプトのない並べ方も納得・・・
できないか(笑)。
分けてくれたらもっと楽しめたと思いますね。
洪水は我が魂におよび、と言うわけにもいかず、リストももらえなかったので随分時間がかかりました。
しかしところどころに輝く作品があり、嬉しかったです。
チケットありがとうございました。
なんか横浜は「アイドル」の展覧会をやったりちょっとどういう方向に向かっているのかわからないところがあります。
常設展示はフランス絵画の特集でしたね、人気のない写真展示室もちゃんと見ましたよ/笑。
今日、息子が学校の振り替え休日だったので、
一緒に行ってきたのですが、
okiさんのこの記事を読んでいましたので、
妙に受けてしまいました。(失礼!)
ビデオなどは、撮影の労苦の割にご苦労さんとしか
思えず、また、出口の珊瑚の広場は、
あれじゃ子供が、遊んでしまいます。
混然としていて、モネがいる、大観もいる、
開店祝いの花飾りが捨てられた物達の再利用インスタレーションがあり・・・しかし、それでも、常設の横浜コレクションなど
結構楽しめましたから、
チケット頂き、ありがたく楽しく利用させて頂きました。
感謝です。
これからゆっくり記事アップに努めたいと思っています。
横浜は、アツカッタですぅ~~~
首尾一貫のない展示でもお子さんはかえって喜ばれたのではないですか。
横浜は月曜に開館している点は評価しますがそういう美術館がこれから増えるでしょうね。
サントリーの内覧会、楽しんできてください。
ビデオとかはごらんになられなかったのかな。
またうかがいますね。