この前京都に行ったのはいつだったろう、まだ美術に関心のない頃だった。
往復航空券とホテル代のみがパックになっているお得な料金のやつでよく通った。
京都の深い伝統ーそれはその頃の僕にはよくわからなかったがー。
日本橋高島屋で「京の優雅ー千總コレクション」を見る。
なんと1555年に開業した老舗の中の老舗である。
武家の婦人たちが着用していた京友禅は特に女性にはたまらないだろう。
源氏や伊勢物語の場面が描かれた友禅とか「海老飾り」の豪華な一点とか。
しかし男性の僕の興味を引いたのは画家と商家の結びつきという点だ。
万博にもいろいろと出品していたこの商家は幕末、絵師が後ろ盾を失うと友禅の染物の原画に画家の手を借りることを思いついたのだ。
会場には屏風絵も展示されていたが、それを描いた絵師たちが友禅の原画にトライしたのだ。
その代表が岸竹堂であり、又琳派を受け継ぎつつ、アール・ヌーボーにも学んだ神坂雪佳であった。
カタログを見ると円山応挙の屏風絵も京都会場では展示されていたようであるが、日本橋高島屋では無理、展示品が少ない。
総じて京都の展覧会カタログは分厚いが、それだけ歴史と伝統があるということなのだろうーカタログ二千円でその雰囲気を味わう。
さてこの展覧会を見たその足で相田みつをの展覧会へ。
「週刊金曜日」の「読んではいけない」なるおせっかいなコーナーに佐高信がみつををあげていたが本当に余計なお世話だ。
さてそのみつを美術館の次回の企画展覧会は仏像だという。
みつをは、奈良京都の仏像の写真をアトリエに飾り、それと対話した作品も多いという。
まあ「正法眼蔵」を愛読書としていたみつをのことだ、ありそうな話だ。
京都の深い伝統を受け継ぐ人物が又一人ー楽しみにしたい。
往復航空券とホテル代のみがパックになっているお得な料金のやつでよく通った。
京都の深い伝統ーそれはその頃の僕にはよくわからなかったがー。
日本橋高島屋で「京の優雅ー千總コレクション」を見る。
なんと1555年に開業した老舗の中の老舗である。
武家の婦人たちが着用していた京友禅は特に女性にはたまらないだろう。
源氏や伊勢物語の場面が描かれた友禅とか「海老飾り」の豪華な一点とか。
しかし男性の僕の興味を引いたのは画家と商家の結びつきという点だ。
万博にもいろいろと出品していたこの商家は幕末、絵師が後ろ盾を失うと友禅の染物の原画に画家の手を借りることを思いついたのだ。
会場には屏風絵も展示されていたが、それを描いた絵師たちが友禅の原画にトライしたのだ。
その代表が岸竹堂であり、又琳派を受け継ぎつつ、アール・ヌーボーにも学んだ神坂雪佳であった。
カタログを見ると円山応挙の屏風絵も京都会場では展示されていたようであるが、日本橋高島屋では無理、展示品が少ない。
総じて京都の展覧会カタログは分厚いが、それだけ歴史と伝統があるということなのだろうーカタログ二千円でその雰囲気を味わう。
さてこの展覧会を見たその足で相田みつをの展覧会へ。
「週刊金曜日」の「読んではいけない」なるおせっかいなコーナーに佐高信がみつををあげていたが本当に余計なお世話だ。
さてそのみつを美術館の次回の企画展覧会は仏像だという。
みつをは、奈良京都の仏像の写真をアトリエに飾り、それと対話した作品も多いという。
まあ「正法眼蔵」を愛読書としていたみつをのことだ、ありそうな話だ。
京都の深い伝統を受け継ぐ人物が又一人ー楽しみにしたい。