だらだら日記goo編

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宗教という名の偽善

2005-08-21 23:48:48 | アート・文化
今日は思い立って八王子の山奥の富士美術館に「キャパ兄弟」の展覧会を観に行く。
創価大学の目の前に堂々たる建物ー山奥によくつくったものだ。
いろんな彫刻がお出迎え、レストランだのなんだのにぎやかだ。
ロバート・キャパについては今年春写真美術館でも展示をやったし、三越でも展覧会があった。
戦争カメラマンということで多くの言葉を必要とするまい。
まあ紛争があるところあちこち飛び回ったものだ、スペイン戦争はもとより、中国は行く、イスラエル建国は訪ねる、当時のソビエトをも訪ね、社会主義教育を写真におさめる。
面白いのはキャパの言葉で戦争が終わると「戦争カメラマン、ただいま失業中」という名刺をつくるかと思えば、ヒロシマの核兵器を知ったとき「戦争カメラマンという仕事は永遠に終わりだ」とも語ったという。
弟コーネルキャパは兄と反対に平和を主題にしたというが展示には反映されない。
ラテンアメリカの貧困層を撮った写真が展示されるだけ。
で「資料室」にはそのコーネルキャパから池田大作に贈られた写真も展示される。
僕は宗教に関心はない、創価学会が平和を主張するのも別に問題はない。
しかし「平和」の名の元にいかに多くの戦争が行われたことか。
この美術館では以前「ロバートキャパー戦争と子どもたち、そして9.11」なる展覧会も催された。
今でも「平和」を掲げる宗教団体による戦争は絶えないのだ、こんな立派な美術館を創る金があるならほかの事に回したらと思う。
気を取り直して所蔵品の展示コーナーに、またラ・トゥールと出会う!
「煙草を吸う男」だが顔が少女に見えるのにびっくり。
中庭に出ると池田大作が「ブラスナー夫妻を記念した」桜とかわけのわからんものがまたある。
この美術館は僕には合わない、図体だけでかく中身は薄っぺらだ。