だらだら日記goo編

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時代に夢があった頃

2005-08-11 23:34:31 | アート・文化
今日の七時のニュースで、月旅行110億円というプランをやっていた。
夢がない時代といわれるが探せばあるものだ。
何しろ百年前の1899年に「発明されるものはすべて発明しつくされた」などといわれたのだ。
百年前ーちょうど有人飛行船が成功し、時代はシカゴ、パリ万博の頃だ。
そんな時代の「夢」を集めた展覧会「100年前の未来画」展を小田急百貨店に観に行く。
1880-1919の未来を描いたイラストの展示でアンドリュー・ワット氏のコレクション。
冒頭から途方もない「夢」が出てくる。
未来の集合住宅は265階建てで、電車がそのなかを走るというのだ!
飛行船が実用化された時代だ、飛行機の「夢」がいっぱい。
ノートルダム寺院は飛行船の駅になり「神に最も近い」駅のカフェは大混雑すると夢見た人もいる。
飛行機が空を飛び交い「飛行機タクシー」が繁盛、「空に浮かぶホテル」ができたり、「地上は落し物の山」になる。
女性の進出も著しい。
結婚式は「深海」や「自由の女神」で執り行われ、「男性の独身は違法で二十四時間営業の結婚登録所」に連れて行かれるとか。
笑えない夢もある。
X線により、プライバシーは消滅、すべては覗かれる。監視カメラを考えると半分当たっている。
広告の時代だ、自由の女神も広告で覆われる。
実現してほしい夢もある。
「美術館を陳列した移動ギャラリー」だ。
足の悪い人、体の悪い人にも美術を身近なものに!
サハラ砂漠も緑に覆われ、雨が降る。温暖化が進む今実現できないものか。
あれやこれや、昔の人の「夢」を堪能させていただきました。
さて、僕らは百年後の夢を何を語れるであろうか。
未来が美しいものになることは僕らが夢を持ち続けることによってのみ可能になる。
温暖化が進み地球が人の住めない惑星になり、火星に移住ーそんなネガティブな未来ばかりではないと信ずる。