温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

甲州野梅の花芽

2010-01-19 21:46:04 | 盆栽教室

甲州野梅(やばい)といえば、梅の盆栽の素材では有名。

そして、自然の中で育つ素材ならではの、育成が難しい盆栽のひとつである。

なんせ、幹、枝がまともに育たない。

肝心な幹が、いつしか腐ったり、しっかりとしていた枝が突然枯れてきたり。

だが、そんな枯れた幹、枝をさらに枯れていることを強調するシャリ(表面の皮をワザとはがして枯渇した形成層を出す)に変化させたりする面白さもあるのだが。

また、その梅の花を咲かせることがなかなか難しい。

しかし、その花を咲かせることができたら、たった1輪でも、かぐわしい梅の香りが、漂うという。

その野梅を昨年の暮れ盆栽教室の講師から譲っていただいた。

P1010002

そして、この野梅も例外にもれず、なかなか育ちが順調ではなく、またここ数年花も咲かない状態だったようで、講師の庭で数多く盆栽が置いてある片隅に、追いやられていたものであった。

私が、昨年の暮れに、正月用の梅がほしいと言って見立てていただき、育成が難しいが、それだけやりがいがあるといって譲っていただいた。

花が咲かなくても、とにかく甲州野梅を持ちたく無理していただいたので、花が咲くなどとは全く期待していなかった。

ところが、環境が変われば、梅も気を良くするのか、そんな野梅の一つの枝になんと花の芽が一つついた。

P1010003

これには、講師も驚き。

この盆栽の親木は、甲州野梅でも大変立派な盆栽だったようで、それから講師が挿し木をして増やした。

ただ、野梅を増やすことはそう簡単なことではないようで、講師独特の方法(いまのところ企業秘密(!?)であるようだ。)で、増やした。

しかし、それもいろんな方々に分けて、その残りが数鉢になっていた。

親木が立派な素材なので、その遺伝子はしっかりと受け継いでいると思う。

今年はたった一輪であるが、それを大事に開花させれば、来年は、花芽が増えるようだ。

単に水をまいているだけなのだが、ここのところは、心をこめて、水をまいてやろう。

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1 コメント

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一輪の梅の香りにしたるひと時、その満足度、ゆっ... (N藤)
2010-01-20 20:38:26
一輪の梅の香りにしたるひと時、その満足度、ゆったり感が、忙しい日々に安らぎを与えてくれる。まさしく至福のトキ。やっぱり人間、ココロにゆとり、余裕を持ちたい。もっと時間の使い方を工夫したいと考えてはみるものの、帰るとマタだらだら飲んでしまうのであった…
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