今はご隠退されている講師から、松の芽摘みは6月の25日前後と盆栽教室当初から言われてきた・・・。
その17年間で地球温暖化が進み、明らかに暑さが徐々に前倒しとなっている。
そんな状況の中で、講師の指導を純粋に受け止め、毎年のように6月25日前後に黒松の芽摘みをしていたが、どうも芽摘みの後の新芽の生え具合が弱弱しく感じる・・・。
芽摘みとは、黒松の芽の数を増やす技術、盆栽黒松を大樹のように見せるためには、その枝数を増やして密集した枝と葉で、いかに大樹を連想させるかが醍醐味・・・。
そのために、今年出た新芽をわざとこの時期に摘み、その跡に2、3の新たな新芽が息吹かせる黒松特有の盆栽作業。
ただし、芽を摘む時期は限られ、寒くもなく、また暑くなる前に作業を終えておかなければ、いい芽が出てこない。
また、元気よく次の新芽を発芽させるためには、適切な肥料で体力を付けておくことが必要・・・。
そんな毎年の芽摘みの時期だが、さすがに今年はもうすでに夏日・・・、そうなると、真夏の陽気になる前に芽摘みをしなければならない・・・。
講師の教えに逆らうことになるが、臨機応変に対応することも教わった・・・。
今の時期の芽摘みは時期尚早なのかもしれないが、長年の経験と、今の異常な気温を考えると、私の静岡県内では、もう黒松の芽摘みは6月25日を待たずして、今、適当な時期になったと感じるので、さっそく芽摘み作業をする。
【写真↓:5、60年は経つ黒松(錦松)】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/71/499c73bc7da92fbe26441b8aa491d780.jpg)
【写真↓:錦松独自の張り出す樹皮】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/d8/2320d87870ec0afdd747eb20574d3814.jpg)
【写真↓:芽摘みとは言っても単純に今年の新芽を根元から切り落とす作業。
切り落とし前】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/35/5a06b49ae9d75f72704c45e42bb6acba.jpg)
【写真↓:芽の切り落とし後】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/4d/ecee0fb1b5ccd3304a1f6a70de54d71f.jpg)
【写真↓:芽の中には、すでに2つの芽を持つものもある。元々2つの芽に増やしたいための芽摘み、2つすでに芽があればそのまま置けばいい。ただ、芽の勢いが違うので、私は強い芽を切り、小さな芽を残す。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/71/1cde60e592f88de4b8104b5bc1e00a51.jpg)
【写真↓:大小二つある芽の中で、小さな芽を残し、後から生える芽との対とする。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/c0/61de4b1af7cad99c0ba46e86e922123d.jpg)
【写真↓:まずは今年の新芽を切り取った後・・・、ただし、私はこの後、ひと作業を加える・・・。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/07/c137b39b8df9f523d0a717b6bfe9517e.jpg)
【写真↓:芽を摘んだ後の葉を、少し短く剪定する。新芽が元気よく噴き出て成長するためだが、特にこの錦松のような古木は、なるべく古葉への栄養供給を制限し、その分新芽に栄養が行き渡るようにと、勝手な解釈の作業をしている・・・。】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/b8/a538ba06c50ea503df26c5da31c61773.jpg)
【写真↓:作業終了後の古木錦松。作業時間1時間15分】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/29/27cd9c2d8874ff147f894b9a4513258e.jpg)
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