約1ヶ月ぶりの審判。本来は、毎週のようにある審判だが、このところ、遠ざかっていた。
その分、何のトラブルも無いようにと、願いながら臨んだが。。。
今日の相良高校と藤枝東高校のオープン戦は、午後、高野連の審判指導者講習会の協力校として両チーム焼津球場へ行くため、午前中早めに切り上げなければならなく、8時30分ジャストの開始となった。
先生は、試合開始前に、11時までには終了したい、もし11時までに終わらなければそこで終了、と時間を気にしていた。わたしは、大丈夫2時間半なら十分、と言った。
ちなみに、大会の公式戦では、高校生の試合は、平均2時間10分前後。しかし、オープン戦(練習試合)は、それよりも時間がかかる。
おそらく、オープン戦は、大会と比べ緊迫感が落ちるゆえ、動きも鈍くなるかもしれない。また、監督も、選手も、それなりの課題を持ち、考えながら、あるいは様々な作戦を練りながら試合を行うため、時間がかかる。
したがって、今日は、トスのとき、キャプテンに時間に限りがあるが、あせることは無い、単に日ごろから言われている攻守交替は駆け足で、集中して、機敏に行動すれば、試合時間は短くなる、と注意を与えた。
試合の流れにより、試合時間は左右されるが、今日の試合は、特にエラーなどで乱れることは無く、いいゲーム展開を行い、2時間3分で終了。
結果は、相良高校が3点で、2点の藤枝に接戦勝ちした。
夏の大会を前にした、この時期、本番が想定できる互いに実のある試合ではなかったかと思う。
今日のジャッジは、普段どおりに行うことが出来た。このところ、どんな大会でも、どんなに試合間隔があいていても、普段どおりに、平常心で審判に臨むことが出来るように感じる。
考えれば、20数年来審判を続けてきた。自分なりに百戦錬磨という気持ちで、もともと素質が無い審判活動を、それでも、自分の楽しい趣味として、また、大事な試合に派遣を割り当てられるように努力してしてきた。
もちろん、高校野球県大会の準決・決勝などのクルーになる素質は毛頭無く、その気も無い。自分の技量は承知しているので、今の処遇で満足である。
したがって、割り切った中で、審判をするので、どんな試合にも平常心で行えるように思う。
今日の相良高校の試合は、投球判定は、いつもどおりのストライクゾーンであると思う。
また、今回、2回私のミスジャッジがあった。ただし、それは、オープン戦であるがゆえのミス。
初回、相良高校の3番打者のレフト大飛球は、私には、フェンス前に一旦落ち、その後フェンスを越えたように見えた。
したがって、エンタイトル2ベースをコールしたが、守備側のレフトが、ホームランと言ったので、訂正し、ホームランに。
これは、他の審判員が高校生であり、自分が最終判断しなければとの拙速であった。
また、中盤、ピッチャーの鋭く落ちたカーブがベース付近でバウンドしたが、打者もエンドランのサインのため、振る。
私は、投球のバウンド位置がキャッチャーの覆いかぶさる姿勢で見ることが出来ず、ボールをかすめたのか、ホームをバットの先で打ったのか分からなかった。
私はこのとき、ボールにバットがかすっていないと判断し、スイングのストライクコールをした。したがって、ランナーは当然進塁した。
しかし、守備側のベンチからファウルでは、との声があった。
私は、この場面では、たとえば大会では、各塁審を集めての協議をするのだが、オープン戦の塁審は、互いのチームの高校生。したがって、協議もままならないと考え、私は、全体の雰囲気を確認しながら、これは、どうもバットが投球にかすっていると考え、あえてストライクのコールを訂正し、ファウルボールとしてランナーを戻した。
もちろん、大会本番では、ジャッジの覆しはよっぽどのことが無い限り、行わないが、私は、練習試合というわけではないが、素直にジャッジを改めた。
もしかすれば、若い頃の審判に情熱を燃やし、審判のジャッジは最終である、と考えていた頃では、こんな変更などはあり得なかった。
しかし今は、このような時は、素直にジャッジを覆すことができる。
まあ、審判の信頼を考えれば、あまり感心した、人に言えるものではないが、今日の2回のジャッジの変更を含め、それで、トラブルになったことは、不思議とない。
こんな不安定な審判であるが、今度の日曜日、高野連審判講習会に臨む。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます