温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2011黒松針金かけ

2011-11-20 08:04:31 | 盆栽教室

この時期黒松にとって大事な作業は、古葉どりと針金かけ。

古葉どりは、昨年の葉を手で、ピンセットで、あるいは鋏で取り除けばいい。

【写真↓:ピンセットで古葉どり】

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しかし、針金かけはちょっとした技術がいるが、それ以上に根気が必要。

あの百を超える小枝部分に一つずつ針金をかけていく手間は、時間のたつのは早いが、作業としてはなかなかはかどらない。

今回の懸崖黒松も、到底一日では終わらない。

しかし、葉の育成と樹形を整えるためには大事な作業。

ボチボチやっていくしかない。

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【写真↓:春芽から成長した今年の葉は、空に向かい芽が立っている。】

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【写真↓:これらの枝を伏せるように針金をかける。上下左右に重なり合っている枝は、そのままだと日陰の枝の生長が悪くなるので、枝と枝の間を広げたり、上下の重なりをずらしたりする。】

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【写真↓:(作業1)今から針金をかける芽。いくつかの枝が重なり合っている。】

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【写真↓:(作業2)まずは古葉どりの時に整理していた2つの枝。左の枝をかけるため、先にこの右の枝に枝の1.5倍の長さの針金をひと巻きして固定する。】

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【写真↓:(作業3)左の枝に針金を巻く。こちらも枝の1.5倍の長さの針金。この写真では、片手で巻いているように見えるが、実際には右手で二股の枝部分をしっかりと指先で固定して、枝が折れないように細心の注意を払いながらもう片方の左手の指先でゆっくり巻いている。】

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【写真↓:(作業4)針金を巻き先端にきてあと一巻き分余っている形。】
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【写真↓:(作業5)針金を葉の下にして葉の根元と針金を一緒に左の指先で摘まむ。針金の先端を右手で葉の途中で一巻きして葉の付け根の方にに返す。】

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【写真↓:(作業6)これで左の枝が終了。】

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【写真↓:(作業7)同じ要領で右の枝を。今度は手は反対となる。したがって、左右同じ作業ができるよう、右利きとか左利きとか言っていられない。】

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【写真↓:(作業8)こちらも最後は指先で葉と針金を一緒につまみ、針金先端を一巻きして向う側に返す。】

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【写真↓:(作業9)終了の様子。このまま展示などをする場合は、先ほど葉の部分までも巻いたその丸い輪の部分を、上に曲げ、葉が空に向くようにすれば、見栄えは良くなるが、今回は冬場を越すための作業なので、そのまま葉は伏せたままに。】

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【写真↓:盆栽教室の講師から注意されたことは、このぐらいの年数(40年近く)を経ている古木になると、枝先は折れやすくい。針金がけが難しいところ、あるいは弱弱しい枝は、無理してこの時期針金がけをせず、春先まで待ってその時期に行えば、リスクは少なくなるとのこと。】

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【写真↓:取りあえずできる部分のみで終了した今回の針金がけ。このままだと樹形が乱れるので、あと何回かに分け針金崖をしていくことに・・・。】

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