温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2024 静岡市長の正論・・・

2024-06-22 06:52:12 | 日記・エッセイ・コラム
県知事が替わったとたん、一気にリニア新幹線静岡工区の状況が変わっている。

いつの間にか鈴木新知事と山梨県知事、そしてJR東海社長が会談し、今まで川勝前知事が様々な視点から認めてこなかった調査や付帯工事着工を、鈴木新知事はいとも簡単に認め始める・・・。

これから掘り進む地盤を、少ない負担で岩盤に穴をあけての地質、水脈調査の高速長尺先進ボーリングだが、これすらも認めていなかった川勝前知事・・・。

要は、このボーリング調査さえ、不測の湧水を発生することが予測され、それにより損失する水の具体的対処がJR東海側から示されていない状況だった。

ボーリング調査はいわば、大井川源流にどのぐらい影響があるか、これから穴を掘る断層の状況はどうなのかを調査する大事な工程であることはだれでも理解しているが、これすらも川勝前知事は待ったをかけていた・・・。

ところが鈴木新知事は、そんな過去のつばぜり合いの状況を一気に蚊帳の外に追いやり、過去に取り上げられてきた科学的な議論を無視して、知事になりまだ1か月を経たない時期で、JR東海側の要望を斟酌している・・・。

こんな状況に、さすがに頭脳明晰の静岡市長が、今のイケイケどんどんの状況に釘をさす・・・。

今までさんざん科学的な懸念、あるいは大井川流域の原水の減少への地元の声があったから、簡単にはリニア工事を認めてこなかった川勝前知事。

こんな大事なことを軽率に扱うかのように、新知事は、リニア工事でJR、山梨、そして国に対してイイ顔を見せようとする。

こんな新知事に対し静岡市長は、直接は批判しないまでも、さんざ認めてこなかったボーリング調査が新知事になったとたん急転直下一気に変わったことに対し、県知事自らその説明をすべきだと言う・・・。

しかもその説明は、県民だれもが理解できるようなものでなければならないという・・・。

まさにその通り、県知事が替わったからと言って、リニア工事に関する課題はなにも変っていない。

もし、知事が交代したとたん県の意思が一転するのなら、県民にその政策転換を納得させるべきだ・・・。

今までの川勝前知事がJRに問い詰めていた課題に対し、満足に回答を得ていない今の時点でリニア工事を承認する鈴木新静岡県知事・・・。

今までとどこが変っているのか、県民誰もが理解できる容易な言葉で説明するべきだと静岡市長が提示することは、まさに正論・・・。

こんなことが言える自治体首長が静岡県内で一人でもいるということは、何とも頼もしいことであり、リニア工事がJRにとってそう簡単に好転するものではないと釘をさすことに、県民として安心感を覚える・・・。

これから紆余曲折ではあるが、静岡難波市長を見習い、県内各自治体首長、とりわけ大井川流域の首長は、科学的根拠に基づいた信念をもって、リニア工事建設に対峙していただきたい・・・。

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