盆栽移し替えNo2
以前、静岡市のグランシップで開かれた小盆栽展で購入していたケヤキの苗を今回植え替えた。これは、まだ若い小さい苗ながら、枝の数、伸び方は結構理想的なものであり、講師もこれなら購入しても言いといっていただいたものである。
しかし、いざ実際に常滑で購入してきた、このケヤキのための鉢に移し替えようと元の鉢から出して根元をみたら、講師いわく、「素人向けに、根には手をかけずに単に育てたものだ」ということであった。
講師は、ある程度予想が付いていたようだ。しかし私の気に入り方を見て、購入を認めたようだ。
そのケヤキの根張りであるが、素人の私の目からも、根の状態は、直根は一度切って植え替えたようだが、まだその残りが太く長く育成し、本来重要な毛根が少ないものであった。
(写真:植替え後のケヤキ)
今回講師から提供されたカエデの根と比べると、一目瞭然。
カエデは、細かい根が四方に伸び、隙間がない状態であった。
しかし、ケヤキはそうではなかった。幹の下にまだ幹が続くといった感じで主根があり、また、そこから出る毛根も、まばらといった感じである。
それでも、講師は、他の植替えと同様、丁寧に根を切り、将来幹の一部にしようと、根の上部を外に出し、浅植えにより、体裁を整えた。
講師いわく、今後大事に育てても、7、80点の出来にしかならない、ようだ。
それでも、常滑で買ってきた鉢に移し替えれば、結構本格的な小盆栽の体裁である。
今の私には貴重な盆栽作品の一員である。