温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

全日本少年軟式野球支部大会

2007-02-24 15:23:22 | 野球審判活動

今、中学生の試合を終えて帰宅したところである。

今日の試合は、相良中学対吉田中学。私は球審を担当。

以前書いたように、

http://blog.goo.ne.jp/oishi21/d/20070220

相良中学は来月の中学選抜県大会に出場するチーム。

地元から出るもう1チームは榛原中学で、今日の第1試合で牧之原中学に3対0で勝利した。

しかし、思ったほど点差がつかず、しかも初回の3点がそのまま加点されず終了した。

相良中学の相手の吉田中学は、ここにきて力をつけてきた。

指導熱心で、ガッツある伊藤監督が、独自の指導方法で生徒をぐんぐん引っ張る。

試合前の評判では、場合によって吉田中学が有利との話も出るほどであった。

案の定、試合は、中盤3回、相良中学は相手の連続のエラーで3点取ったのだが、その裏、吉田中学も2点打が出て、3対2で最終回を迎えた。

相良中学は、7回表、3者3振と、なんとなくいやな雰囲気のまま7回裏の吉田中学の攻撃を迎える。

先頭打者は、フォアボールを選び、次打者は手堅くバントで2塁に進め、ピッチャーのワイルドピッチで1アウト3塁となる。

次のバッターはデッドボールで1、3塁。しかし、次の打者は、3塁ファウルフライトで2アウトとなり、どうなるか応援の父母たちははらはらどきどきである。

以前からよく書いているように、野球は最終回素直には終わらないものである。

2アウトランナー1、3塁で、3塁ランナーが入れば延長、もちろん1塁ランナーがホームインなら逆転サヨナラである。

しかも、この場面で、ガッツあるキャッチャーに打順が回ってきた。

相良中学のピッチャーも、学童のときから、すでにピッチャーとしてチームを引っ張っていたエース。このような場面は幾度となく経験していることと思うが、やはり中学生、この回の初めから球に勢いがなく、2球は、ホームベース前でバウンドするほどのコントロールが定まらない状態であった。

しかしカウントは2ストライク3ボールまでになり次の球をバッターはフルスイング。

だがショートゴロで、絶体絶命であった。

ただし、昨日の雨でグラウンド状態は悪く、しかも終盤、表面はぼこぼこしている。したがって、バウンドがイレギュラーしてグラブではなく胸に跳ね返る。

しかしショートは落ち着いてボールを拾い、ファーストに投げ間一髪アウトでゲームセットであった。

しかしこのときのバッターの1塁へのヘッドスライディングは、もう自分がアウトになると負けるということで、必死のスライディング。

1塁ベース前のグラウンドは、もう泥状態であったが、それをものともせず果敢に突っ込んだ。

今日の一番の収穫は、この最終バッターのファイトあふれるプレーである。

そして、やはり見てしまった、彼の悔し涙。チームメイトに肩をたたかれながらようやく最後の整列に加わった彼をまともに見ることはできなかった。

今年第1回目のファインプレーと、プレーヤーの涙である。

コメント
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