田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

インクハート(INKHEART)

2013年06月04日 08時12分22秒 | 日記

 

 ドイツの児童文学作家コルネーリア・フンケによるベストセラー「魔法の声」を映画化したファンタジックアドベンチャー。ある晩、モーは娘のメギーに「インクハート」という本を読み聞かせていた。すると突然、物語の登場人物である邪悪な王カプリコーンが現実の世界に飛び出してきて……。「ハムナプトラ」シリーズのブレンダン・フレイザーが主演を務め、ヘレン・ミレン、ポール・ベタニーら実力派俳優陣が脇を固める。(映画.comより)

 

 さて、娘が借りてくるポール・ベタニー第?弾。次は「ドッグヴィル」か、とか言ってるわが娘。あの作品は勧めないなぁ・・・(笑)。

ブレンダン・フレイザーを久しぶりに見たような気がします。若い頃、好きでしたね。「原始のマン」から始まって、「ハードロック・ハイジャック」や「くちづけはタンゴのあとに」な~んてものから「タイムトラベラー」(これはよかった!)や「ジャングル・ジョージ」、もちろん「ハムナプトラ」まで、思えばたくさん見たなぁ。

そんな彼も、(当たり前だけど)こんな大きな女の子がいるお父さんの役をするようになってます。しみじみ時を感じますね。

で、彼は数少ない「魔法舌」だった、というのが物語の幕開けです。魔法舌(silver tongue)を持つものは、物語を読むとそれを現実にできるのです。例えば「赤ずきん」で「おばあさんは赤いずきんを作ってあげました」なんて言うと、本当に赤いずきんが現れると言った具合です。

そんなこんなで、「闇の心(インクハート)」という本を読んだときに、登場人物が物語の中から現れ、代わりに妻が本の中に入ってしまいます。そしてそのまま、その本はどこかへ。彼は「インクハート」を探して、娘と世界中で旅をしています。

ところが、登場人物の一人、ホコリ指(dust finger)は、本の中へ戻りたがっています。なぜなら、そこに家族がいるからです。反対に、つわものとして出て来た男は、戻らずこのままこの世界を支配したいと考えます。

そのせめぎ合い、そして他にも存在する魔法舌たちの存在、それらが絡み合って話は進みます。

日本ではDVDスルーだったというこの作品、ブレンダンの姉(娘に「おばさんに会うんだ」と言っていたから多分、姉)にヘレン・ミレン、「インクハート」の原作者にジム・ブロートベント、ブレンダンの妻にシエンナ・ギロリーと、意外に豪華キャストです。それと、悪役でアンディ・サーキスも出ています。丸刈りにしていますが、本人です。モーション・キャプチャーではありません。

あり得ないファンタジーですから、ハラハラドキドキするものではありません。でも、ブレンダンのお父さんは大きくて優しいし、ヘレンも魅力的。それにブレンダンの声はなかなかに素敵で、本を朗読するには持って来いでしたね。

そして何より、ホコリ指のポール・ベタニーが冴えてました。完全に主役を食っていたと思います。ちょっとロン毛でゆるくウェーブがかった髪は、オーストラリアのサーファーのようでしたが(笑)、誠実な人柄が滲み出ていて、夫婦役での夫婦の共演も嫌味のないものでした。

また、「アラビアン・ナイト」から飛び出して来た若い盗賊を演じたラフィ・ガウロンは、女の子かと見まがうほどの美形でしたし(その後、出てるのかなぁ)、全般見応えのある仕上がりだったと思います。

監督は「鳩の翼」「光の旅人 K-PAX」のイアン・ソフトリー。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« キャビン(The Cabin in the ... | トップ | ミス・ギャングスター<육혈포 강도단(... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事