田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(Demolition)

2021年04月30日 16時32分29秒 | 日記

Demolition (2015) - IMDb

Demolition' Review: Jake Gyllenhaal Hammers His Way Back to Sanity - Variety

events

 「ダラス・バイヤーズクラブ」のジャン=マルク・バレ監督が、「ナイトクローラー」「サウスポー」の演技派ジェイク・ギレンホールを主演に迎え、妻の死にすら無感覚になってしまった男が、身の回りのものを破壊することで、ゼロからの再生へと向かっていく姿を描いたドラマ。ウォール街のエリート銀行員として出世コースに乗り、富も地位も手にしたデイヴィスは、高層タワーの上層階で空虚な数字と向き合う日々を送っていた。そんなある日、突然の事故で美しい妻が他界。しかし、一滴の涙も流すことができず、悲しみにすら無感覚に自分に気付いたデイヴィスは、本当に妻のことを愛していたのかもわからなくなってしまう。義父のある言葉をきっかけに、身の回りのあらゆるものを破壊し、自分の心の在り処を探し始めたデイヴィスは、その過程で妻が残していたメモを見つけるが……。(映画.comより)

 

 

 

<2019年3月11日録画鑑賞>

<ネタバレあり>

 アートな作品でしたね、ジェイク・ギレンホールが絶妙な味を出してて。でも話としては結構残酷で。妻が亡くなったことだけではなくて、自分は妻を愛していなかったのか、と自問自答している最中に、昨年妻が中絶していることがわかったり。なぜ自分だけ知らなかったのか、とショックを受けていると「あなたの子じゃなかったの」と義母に言われたり。

 ナオミ・ワッツとも不自然に知り合ったりするものですから、すべてが幻か、と思ったり。しかし、このナオミの息子が出色でした。危うい年齢の不安定さを醸し出しながらも、しっかりした自我も持ってて、ジェイクはこの少年のおかげでだいぶ救われたのではないでしょうか。

 自身の再生のために、やたら物を壊しまくるようになるあたりは「お金持ちだなぁ」と思ったり。普通の貧乏人は、ネットでブルドーザーを買ったり、きれいな家を壊したりできませんから。ヒネててすみません。いや、案外すべてが幻想だったのかもしれません。

 なんなのかなぁ、少しわかりづらい映画ではありました。金城武の「傷だらけの男たち」をちょっと思い出しました。監督ジャン=マルク・ヴァレ(「ダラス・バイヤーズ・クラブ」「ヴィクトリア女王 世紀の愛」)。

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2021年04月29日 14時30分42秒 | 日記

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 「シックス・センス」「ヴィジット」のM・ナイト・シャマランが、ジェームズ・マカボイを主演に迎えてメガホンを取ったサイコスリラー。見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高校生3人組は、監禁場所で神経質な雰囲気を漂わせた男を目にする。男が部屋から立ち去り、必死に脱出方法を思案している最中、ドアの外から男と女が会話する声を耳にした3人は助けを求めて声を上げるが、そこに現れたのは、女性の服に身を包み、女性のような口調で話す先ほどの男だった。男には23もの人格があり、9歳の少年やエレガントな女性など、ひとりの体の中で人格が激しく入れ替わっていく。そして、そんな男に24番目の人格が現れ……。マカボイが多重人格の男を演じ、シャマランの前作「ヴィジット」に続き、「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」など人気ホラー作品を手がけるジェイソン・ブラムが製作を務める。(映画.comより)

 

 

 

<2019年2月19日録画鑑賞>

<ネタバレあり>

 これを見逃したまま「ミスター・ガラス」を見てしまったアホな私。リアルタイムで見た「アンブレイカブル」は昔過ぎてちゃんと覚えてないし、イマイチよくわからないまま「ミスター・ガラス」を見終えたのでした。そして今回wowow放送によりやっとの鑑賞。すごい映画でした。マカヴォイが多重人格者を演じるとは聞いていましたが、さすがにうまい!女性パトリシアになっているときは、何も言わなくても女性だとわかったもんね。個人的には、ずっと前に見たフランス映画「迷宮の女」を思い出したりしました。あの時も衝撃だったなぁ。優秀な精神科医ランベール・ウィルソンが、いたいけな少女(に見える)に翻弄されまくるのです。ここに対比に出してしまった時点でネタバレですが、当時はわからなくて相当混乱しました。

 でも今回は、話の展開がやや安易だと思いました。マカヴォイは熱演だし、彼の主治医(女医)の考え方にも共感できました。でも、小さい頃の虐待で抱えたトラウマとか、地味で疎外されてた女の子は実は性的虐待を受けていて、彼女とは瞬時に深くわかりあえるとか、安易な虐待の持ってきかたにやや食傷気味になりました。「なんでもそれを持ち出せばいいってもんじゃないぞ」って感じです。まぁ少し前の映画だから、当時はそれほどでもなかったのかもしれませんが。

 ところで、多重人格って、人格が入れ替わると体力まで変わるじゃないですか、強~い男になったり。この映画でも、マカヴォイ、すごい跳躍力を見せるのです。身体は同じなのに、そんなことって本当に可能なのかな。一瞬だったら”火事場のバカ力”が出るのかな。そういう時はすぐに人格が入れ替わって持続させないようにしてるのかな。誰か知ってたら教えてください。

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ザ・ロック(The Rock)

2021年04月25日 18時33分05秒 | 日記

The Rock (film) - Wikipedia

THE ROCK - Trailer - (1996) - - YouTube

良作】ザ・ロック_マイケル・ベイの最高傑作(ネタバレあり・感想・解説) | 公認会計士のわんぱく洋画劇場

 

解説

『ビバリーヒルズ・コップ』『トップガン』など、80年代半ばから大ヒット作を連発してきた製作者、ジェリー・ブラッカイマーとドン・シンプソンによるサスペンス・アクション大作。MTV出身のマイケル・ベイ監督の演出は、極端なアップ、たたみ掛ける編集、ド派手な爆破描写など、後のアクション映画に大きな影響を与えた。

物語

米海兵隊のハメル准将(エド・ハリス)は、かつて非合法戦に参加し、見殺しにされた部下たちに報いるため、14人の部下と共に化学兵器VXガスを強奪、アルカトラズ島=“ザ・ロック”に立てこもった。ガス搭載ロケットをサンフランシスコに撃ち込めば市は間違いなく壊滅する。FBIの化学兵器専門家グッドスピード(ニコラス・ケイジ)と獄中の元・英国情報部員メイソン(ショーン・コネリー)は、海軍特殊部隊と共に島に潜入するが―。(午前10時の映画祭11 ウェブサイトより)

 

 

 

<2021年4月25日鑑賞> (午前10時の映画祭11)

 

 なるべくたくさんの映画を見たいので、同じ映画をもう一度見るってことは普段なかなかないのですが、コロナ禍にあって、公開される映画が極端に少ないなか、縁あって「ザ・ロック」鑑賞となりました。ほんの前日くらいまで、頭の中「コン・エアー」のイメージで、勘違いしたまま見るところでした(笑)。

 しかし!おもしろかった。1996年の映画ですから、もう25年も前になりますね。ニコラス・ケイジが噴き出すほど若くて、みんなに「son」呼ばわりされているのがまたおもしろかった。グッドスピードって名前だったなぁ、そう言えば。最初に、製作者としてジェリー・ブラッカイマーとドン・シンプソンの名前が出た時に「あぁ!」と思いました。ドン・シンプソンは早世されたのでしたね。ビッグバジェットな映画は軒並み彼らの名前を冠していた時代でした。そして、マイケル・ベイ監督!個人的にわりと好きで、破壊王と言われようと、中身がないと言われようと、好きなものは好きでよく見ています。

 今見ると、話は突っ込みどころも多いと思うのですが、今は亡き渋~いショーン・コネリー(英国諜報部員の役なんだもんね)や25年も若いのにすでに渋いエド・ハリス、学者の役なんかハマったのか?と思うニコラス・ケイジなど、目にも豪華で楽しかったですね。そして、コネリーの娘役でクレア・フォラーニの姿が!懐かしい!最近見ないけど、どうしているのかしらん。彼女はいっとき、ちょうどブラピの相手役をしてた頃、ガリガリに痩せてて心配したのを覚えてます。その頃はハリウッドで痩せていることがもてはやされていた頃で、確かにみんな一斉に痩せてたんだけど、クレアは本当に骨皮スジ子で、「そ、そんなに痩せなくても」と思ったのを覚えています。「バジル」とかね、いろいろ出てました。

 後々まで残るものって、やっぱり名作ですね。もっと旧作を見ようと思いました。

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たかが世界の終わり(Juste la fin du monde)

2021年04月22日 16時58分05秒 | 日記

Le film est bien joué et réalisé mais je l'ai trouvé suffoquant. Peut-être  est-ce le réalisme de notre intrusion dans la vie… | Xavier dolan, Movies,  Gaspard ulliel

Juste la fin du monde de Lagarce : tirade de Suzanne | La Compagnie Affable

Photo du film Juste La Fin Du Monde - Photo 2 sur 23 - AlloCiné

 「Mommy マミー」「わたしはロランス」などで高い評価を受けるカナダの若手監督グザビエ・ドランが、「エディット・ピアフ 愛の讃歌」のマリオン・コティヤール、「アデル、ブルーは熱い色」のレア・セドゥー、「ハンニバル・ライジング」のギャスパー・ウリエルらフランス映画界を代表する実力派キャスト共演で撮りあげた人間ドラマ。劇作家ジャン=リュック・ラガルスの舞台劇「まさに世界の終わり」を原作に、自分の死期が近いことを伝えるため12年ぶりに帰郷した若手作家の苦悩と家族の葛藤や愛を描き、第69回カンヌ国際映画祭でグランプリに輝いた。若手作家のルイは自分がもうすぐ死ぬことを知らせるため、長らく疎遠にしていた母や兄夫婦、妹が暮らす故郷へ帰ってくる。しかし家族と他愛のない会話を交わすうちに、告白するタイミングを失ってしまい……。(映画.comより)

 

 

 

<2019年2月11日録画鑑賞>

 な、なんかすさまじい映画。最初から最後まで家族しか映らないんだけど、12年ぶりに帰ってきたギャスパー・ウリエルに対して、もめてばかり。何なのかと思いました。まぁ細かいことは描かれないからわからないし、家族に疎遠にしてたのは主人公なんだから、みなそれぞれ言い分はあるのでしょうけれど。

 母親にナタリー・バイ。長兄はヴァンサン・カッセル、その妻にマリオン・コティヤール。次兄がギャスパーで、その下の妹がレア・セドゥ。ヴァンサンは怒鳴ってばかりだし、マリオンはおどおどし通し。ギャスパーは”もうすぐ死ぬから”帰ってきたはずなのに、最後まで言及なし。本当は違うのかも(そんなはずないか)。ギャスパーは、家族には理解されないと思って家を出、その後も音沙汰なく来たんだろうけれど、今回理由があって帰ってきた(自分も大人になってる)ところで、自分もまた家族のことを何も理解していなかったことを悟ったのかもしれません。それで無言で去るしかなかったのかも。よくわからないけれど。

 それにしても、田舎の鬱屈とした雰囲気を出すには俳優陣が豪華すぎる(笑)。さすがドラン監督、人気者なのね。

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ジグソウ ソウ・レガシー(Jigsaw)

2021年04月20日 22時19分26秒 | 日記

Amazon | Jigsaw [Region 2] | おもちゃ | おもちゃ

Review] The Overly Familiar 'Jigsaw' Still Manages to Be Fun - Bloody  Disgusting

映画『ソウ』シリーズの8作目、新タイトルが決定 | ガジェット通信 GetNews

 猟奇的な殺人鬼ジグソウによって密室に閉じ込められた人々が生存をかけたゲームに挑む姿を描き、「世界でもっとも成功したホラーシリーズ」としてギネスブックにも記載された「ソウ」シリーズの7年ぶりとなる第8作。監督は「プリデスティネーション」で知られる双子の兄弟ピーター&マイケル・スピエリッグ、脚本は「ピラニア3D」のピーター・ゴールドフィンガー&ジョシュ・ストールバーグのコンビが担当した。ある密室に男女5人が監禁される。5人は目の部分をくりぬいたバケツを頭にかぶせられ、身体は鎖につながれており、対面する壁には一面に鋭い刃が光っていた。一方、刑事のハロランとキース、検視官のローガンとエレノアは、町中の公園で発見された死体を検証していた。死体の無残な様子から10年前に死んだはずのジグソウの手口が浮かび上がり、死体に埋め込まれていたUSBメモリを確認すると、「ゲームは始まった。4人の罪人が犯した罪が償われるまで終わらない」というジグソウの声が響きわたる。(映画.comより)

 

 

 

<2019年1月2日録画鑑賞>

 数年前のこととはいえ、正月一発目から「ソウ」最終作を見た私って、今思うと変人だな(笑)。前作(「7」)でファイナル、とかうたっていたこともあって、今回はジグソウが出て来たりはするものの、今までの作品の登場人物は現れず、趣も少し違ったものとなっています。知的な「1」からどんどんグロい映画にシフトしていたシリーズに少し辟易していたところもあるのですが、今回は、きちんと見れば「なぜ死んだはずのジグソウが現れるのか」など、それなりに納得できる仕上がりになってます。ネタバレは、たくさん出回っているので割愛しますが。ちなみにグロいことに変わりはありません。

 しかしながら、「制裁」が個人的な価値観に左右されているのは、やっぱり一緒で、ここはどうなんだろう、と思いました。これは復讐劇である以上仕方がないのだろうけれど、常に疑問に思ってきたところです。じゃぁ、ジグソウと同じ価値観で、彼の許容範囲ならいいのか、と。でも、いいんでしょうね。映画にそんなこと言い出したらキリがないのかもしれませんが。

 ハロウィンには毎年来ていた「ソウ」シリーズ。個人的には「1」が一番名作だと思いますが、最近は寂しくなりましたね。やっぱりこれだけの話、続けるのは難しいですよね。一時代の終焉を感じます。

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