田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

マージン・コール(MARGIN CALL)

2013年08月29日 08時09分41秒 | 日記

 

 2008年の世界金融危機(リーマン・ショック)を題材に、ウォール街が崩壊へと向かう緊迫の24時間を金融マンたちの視点から描いた社会派サスペンス。ウォール街の投資会社で大量解雇が発生。その対象となったエリックは、意味深な言葉と共に後輩のアナリスト、ピーターにUSBメモリーを託す。その晩、USBメモリーに記録されたデータを調べたピーターは、会社倒産にも繋がる衝撃の事実を知る。キャストには、ケビン・スペイシーをはじめ実力派俳優が集結。第84回アカデミー賞で脚本賞にノミネート。(映画.comより)

 

 

 娘が借りてくるポール・ベタニー第?弾。それにしてもすごい布陣。ケビン・スペイシーを筆頭に、ポール・ベタニー、ジェレミー・アイアンズ、ザッカリー・クイント、サイモン・ベイカー、デミ・ムーアにスタンリー・トゥッチ。これだけの俳優を揃えて、日本で公開されなかったのが不思議です。

題材もタイムリーですしね、なかなか重厚に仕上がっています。題材は、上述の通り、リーマンショック。「カネ」が一番と、ばんばんリストラしていた金融会社が、実は自分の会社が大きく破たんすると知って、世の中に気付かれないように売り抜けようとするお話。

大して資産のない一般人にも住宅ローンを売りつけた、あのMBSとか言われるやつですね(間違ってたらごめんなさい)。あれはどういうしくみなのか、当人たちにも実はわかっていなかったとか言われてますけど、破綻することは自明の理だったんですよね。それなのに、当の本人たちがこんなに驚くなんて。

で、すごい報酬をもらって行く幹部、セコい売り抜けはいずれバレる・・・と、決断を渋るリーダー、最終的にもっと行われるリストラ。そして、それでも「やっぱりお金がいる」と、きれいごとでは済まない人生を送る人・・・。

なかなかによくできた映画のはずなんですが、いかんせんわかりづらい。金融会社の内部のバタバタを描いているんだけれど、結局何が行われているのか、一般人には非常に理解しづらい。これが公開されなかった原因じゃないでしょうか。

どちらにしても、単位がでかくて非生産的な「カネめ」の産業って、魔界ですね。「とにかく自分だけが稼げればいい」という考えはやっぱり間違っているのでしょうね。でも、多分なくならないだろうけど。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スタートレック(STAR TREK)

2013年08月28日 23時17分19秒 | 日記

 

 テレビドラマや映画でおなじみの「スター・トレック」を再構築し、ジェームズ・T・カークの若き日を描くスペース・アドベンチャー。あるアクシデントによりUSSエンタープライズに乗ることになったカークが、宇宙への冒険で成長していく姿を描く。監督は『クローバーフィールド/HAKAISHA』のJ・J・エイブラムス。カークを演じるのは、『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』に出演しているクリス・パイン。1960年代から続く人気シリーズが、最新のVFXを駆使してどう生まれ変わったのかが見どころ。(yahoo.映画より)

 

 

 すみません、「1」です。大変申し訳ございません。今頃「1」です。

実は「どうせテレビシリーズを見てないし、わからへんわ」と思い、飛ばしていました。ここに来てこれほど話題になるとは!しかもその後「シャーロック」を見る機会を得て、バッチさんのファンになるとは!こんなことなら見ておくんだった、と今さら思っても後の祭り。仕方がないのでレンタルしました。

先述したように、テレビをまったく見て来なかったので、真っ白な状態で鑑賞しました。それこそ、カーク船長が誰なのか、スポックさんとはどういう関係なのか、そもそも舞台は地球なのか。

違うんですね、もう人類と宇宙の生き物とは共存してるのですね。しかもハーフも存在する。舞台も、もはや地球なのかなんなのか、わからないほどあちこち自由に行き来してるんですね。

そんななか、いきなり「ソー」登場。彼がカークの父親だったなんて。彼は惑星連邦軍の戦艦の副船長でした。そして不測の事態に見舞われた戦艦と他の乗組員を守るため、自ら犠牲となって殉死します。そんな非常事態の最中に生まれたのがカーク。なんで妊婦がこんな戦艦に乗ってるんだ、という疑問はさておき、なかなかドラマチックな誕生です。先行きを予見できるようですね。

そして、次のシーンでは腕白盛りになっているカーク。そりゃ、悪ガキです。悪いのなんの、こんなクソガキ、近くにいると迷惑でしょうね(笑)。

そしてやがては青年に。しかし、父の不在は大きいのか、悪びれてばかり。かつて父の上司だったブルース・グリーンウッドが見かねて諭します。「能力はあるはずだ」とね。

そして無二の親友、ドクター・マッコイ(演じるはカール・アーバン)の機転により、むりやりエンタープライズ号に乗ることに。いつも自分本位なカークに振り回されてばかりのドクター・マッコイ。でも、いつも彼の傍にいて彼をかばうんですね。まるでシャーロックとワトソンみたい。そんな時の友人(助手?)って、ドクターって設定が都合いいのかしら。

ともかく、過去の記憶と照らし合わせ、迫りくる危険を察知したカークの機知に、ブルースが感心したこともあり、一同出動することに。

片や常に沈着冷静、賢すぎるスポックさん。彼はハーフです。母親は人間(ウィノナ・ライダー)、父はバルカン人。彼も志願して一緒に出動です。

そして始まる冒険譚。結果を出すとはいえ、いつも無鉄砲なカーク。賢いけれど、ハーフというアイデンティティに悩むスポックさん。しかも、バルカン人は長寿らしく、場面が変わると何人もの(?)スポックさんが出てきて、混乱します。時空も簡単に飛べる時代みたいですね。

つまりは、連邦軍に反乱する輩がいて、それを征伐するのが任務のようですが、最初から続編を作るつもりの構成なので、頭が多少混乱したまま終わります。いや、もちろん、私がバカなだけなのかもしれませんが。

私は、最初から最後まで、カークの無鉄砲さにヒヤヒヤしました。優秀なんだろうけれど・・・。「私はスポックタイプがいいなぁ」などと思ったりしたのでした(笑)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

処刑人(THE BOONDOCK SAINTS)

2013年08月26日 22時43分13秒 | 日記

 

  敬虔な二人の兄弟が悪人を処刑せよとの神の啓示を受け、その通り行動するバイオレンス・アクション。サウスボストンに住むコナーとマーフィーのマクマナス兄弟。二人は行きつけのバーでロシアン・マフィアとトラブルを起こし、自宅を襲撃され相手を殺してしてしまう。事件は正当防衛が認められ無事釈放されるが、留置場の中で彼らは、神から“悪人を処刑せよ”との啓示を受けていた。出所した兄弟は早速大量の武器を調達し、ロシアン・マフィアのボスが集まるホテルへ向かう……。( allcinemaより)

 

 

 なぜか、「処刑人」。どこかで噂でも聞いたのか、娘が借りて来ました。ポール・ベタニーが出ているわけでもないのに。しかし、私もスキップしていた作品だったので、便乗することに。

簡単に言えば、法を無視した勧善懲悪のお話。古い映画ファンである私は「狼たちの街」など、想起しました。主人公は、双子のマーフィーとコナーのマクマナス兄弟。なんだ、この「マクマレン兄弟」のような名は(笑)。

しかし、「狼たちの・・・」のときは、ものすごくスカっとして、思わず「行け!やれ!」と心の中で応援したのを覚えているのですが、今回はそれほどどうとも思いませんでした。それは、私が歳を取ったからか、そもそも出来が違うのか。そのへんはよくわからないけれど、ともかく「おもいっきりB級だなぁ」と感じました。

銃、撃ち過ぎ、人、死に過ぎ(笑)。悪人は片っ端から殺してしまえ、ってそりゃ殺しのライセンスじゃないんだから、明らかにやりすぎ。神の啓示を聞いたかなんか知らんけど、じゃあなたたちだけがなんで正義なの?

しかし、そんなつまらないことをいちいち気にしてはいけません。ともかく、若くてカッコよくて腕が立ち、悪人を成敗してくれる男たちは人々のヒーローなのです。そして、街の刑事さんたちも、おマヌケで愛嬌があって彼らの味方なのです。

このありえないアホ話(ホメてます)に、圧倒的な存在感で重みを与えているのがウィレム・デフォー。彼は優秀なFBI捜査官なのですが、常にエキセントリックで、ある種の才能(あるいは霊感?)で見事な推理をするのですが、女装はする・男と寝る(意外なことにアジア系)、最後には彼らに加担する・・・とこういう展開になります。おもしろすぎますねぇ。

かなり荒唐無稽な映画なのですが、なぜか許せる愛嬌のようなものが漂い、大御所ビリー・コノリーが出て来た時は「おぉ!」とのけぞってしまいました。

伝説の殺し屋、25年服役していたという伝説の殺し屋ビリー・コノリーこそが、兄弟の父親だったのです。

彼は出番が遅かったので、「あるいはウィレム・デフォーが父親なのか?」とも思ったのですが、違いましたね。冷静に考えると、ゲイでした(笑)。まぁ若い頃それと気付かず結婚していた、なんてこともままありますけどね(細かいことはいいから!笑)

最後はたくさんの人を殺めたマフィアの大ボスが、無罪放免になろうとしているところに登場し、祈りの言葉を捧げて公衆の面前で始末してしまうのです。いいのか?!

もちろん、いいわけはありません。彼らは逃亡します。「1」はここで終わり。彼らのファンも多いから、なんなく逃げおおせるんでしょうね。

娘はすごく楽しんでいるようです。こういうものを「スカっと」楽しめなくなった自分に、年齢を感じます・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マジック・マイク(Magic Mike)

2013年08月25日 17時14分09秒 | 日記

 

 「G.I.ジョー」「親愛なるきみへ」などで人気スターとなったチャニング・テイタムが、10代の頃にストリッパーとして働いていたという体験談をもとに、スティーブン・ソダーバーグ監督が男性ストリッパーの世界とその裏側を描いた。青年実業家のマイクは、男たちが華やかなショーを繰り広げるクラブで女性客を熱狂させる人気ナンバーワンのストリッパーという顔も持っていた。ふとしたことで知り合った青年アダムに才能を見出し、人気ダンサーへと育てあげたマイクは、対照的に堅実なアダムの姉と知り合い、自分が本当に求める人生に気づき始めるが……。主人公マイクをモデルとなったテイタム自身が演じるほか、「アイ・アム・ナンバー4」のアレックス・ペティファー、TVシリーズ「ホワイトカラー」のマット・ボマーらが人気ダンサーを演じる。(映画.comより)

 

 

 娘との夏休み最後のお出かけは、R15+のこの映画となりました(笑)。もちろん、「最後のマイウェイ」も同日一緒に見たのですが、こちらが最後ということで・・・。

いまや飛ぶ鳥落とす勢いのチャニング・テイタム、かつてストリッパーだった過去を隠すこともなく、むしろ素敵な映画に仕上げて来ました。なんとも素晴らしい男性ストリッパーたちの肉体美。キレのあるダンス。もちろん、腰の動きや仕草は少々いやらしげですが、それは仕事。女性たちが大騒ぎしているのもわかる気がします。

過去に「フル・モンティ」というイギリス映画がありましたね。あれはあれでおもしろかったけれど、さびれゆく炭鉱の街が舞台になっていて、もっとシビアな話だったように思います。加えて、今回のような若くて魅力的な男性たちの、キレのあるダンスを見てしまうと、「あ・・・あのメンバーにお金出すかなぁ」と考えてしまいます(ロバート・カーライルさん、トム・ウィルキンソンさん、ごめんなさい)。

一見華やかに見える世界も、お金を稼がなくてはいけないのは同じこと。楽チンに稼げる世界なんてないのです。うちの社長がいつぞや言っていた、「仕事なんて楽しいわけないやん。カネ稼がなあかんのやから」の言葉が巡ります。

どれだけ才能があって素晴らしいダンスができても、こんな「体勝負」な仕事、いつまでも続けられるものではありません。それはチャニングもわかっていて、いつか自分の好きな「オーダーメイドの家具屋さん」をやるか、あるいはストリップをやるならやるで、経営にも関わってゆきたいと思っています。

ところが、今のオーナーのマシュー・マコノヒーは、いつもはぐらかしてばかりで、チャニングのことをかわいがってはくれるのですが、本当に共同経営者として考えてくれているのか、よくわからないところがあります。チャニングも、そこが不安材料です。

成り行きからメンバーに引き入れた(もちろんマコノヒーもその素質を見出したからだけど)「アイアム・ナンバー4」のアレックス・ペティファーの面倒もみつつ、ちょっと彼の堅実な姉に興味も持ちながら(笑)、いろいろ考えているチャニングです。

そして案の定、若気の至りから、アレックスはいろんな問題を引き起こしてくれます。立場上、その尻拭いをしながら(ここでしっかり責任を感じているところが偉いと思う)、自分の人生も見つめ直してゆく・・・そんな感じです。

ちょっとアレックスの姉は過保護な感じもします。確かに彼は頼りなくていい加減ですが、19歳にもなれば、もう少し放り出してもいいかも。付き合っていた彼とうまくいかなくなったのも、ひょっとして弟に構い過ぎたからでは?と、ちょっと思いました(関係ないけど・笑)。

とにもかくにも、人生って難しい。体本位の仕事は、長くは続かない。でも、キャリアを積むのは容易ではない。ましてや、興味のあることでとなると。一個人に融資なんてしてくれる銀行なんてない(チャニングが用意していた頭金の束、おひねりを貯めたものだから全部1ドル札だったのが笑える)。第一、きちんと返せるのかどうかなんて、誰にもわからない。でも、生きてればある程度のお金は必要。やっぱり働かなきゃならないから・・・と、結局は堂々巡り。そんなことをちょっと考えてしまった私でした。

でも、男性ストリップって、一度は見てみたいな・・・とも思いました。日本で見るとどんな感じになるのか、想像もつきませんが。

このお話、続編があるとかないとか。話は完結してると思うんだけどなぁ。当たればなんでも続編を作ればいいってもんじゃないよ、ハリウッド。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最後のマイウェイ(CLOCLO)

2013年08月24日 23時59分55秒 | 日記

 

 フランスのカリスマ的スターで世界的ヒット曲「マイ・ウェイ」を作ったミュージシャン、クロード・フランソワの波乱に満ちた生涯を映画化。歌やダンスで魅了し、世界初のファンクラブを作るなどスターとしての華やかな一面と、父との確執やライバルへの嫉妬、派手な私生活といった実像も描き出す。主演は、『夏時間の庭』『少年と自転車』のジェレミー・レニエ。『スズメバチ』のフローラン・エミリオ・シリが監督を務める。1960年代から1970年代のファッションや文化の再現、スーパースターの苦悩など、繊細に作り込まれた美術や人物像が見どころ。(シネマトゥデイより)

 

本編だけで149分の長丁場。でも、見応えのある映画に仕上がってました。主演のジェレミー・レニエが素晴らしかった!彼を初めて見たのは「イゴールの約束」。まだteenagerでした。で、その後は期待に違わず美青年に成長していたと思います。

でも、ここのところはその時期も過ぎ、「少年と自転車」ではくたびれた父親を演じていて、「へぇ~」と思ったものでした。これからはおじさん役にまっしぐらかな・・・と少し落胆していたところにこの映画。17歳から39歳までのクロード・フランソワを演じるため、外見だけでなく、歌やダンスもかなり練習してあると思います。本当に素晴らしかった!

お恥ずかしい話ですが、私「マイウェイ」はフランク・シナトラの歌だと思ってました。でも、この名曲はもともとフランスの歌だったのですね。それも、シナトラのように「素晴らしい人生だった」という内容ではなく、「comme d'habitude(いつものように)」と言って、「いつものように朝がやって来る。でも、君はいない」と言った感じの、男女のすれ違いの恋愛を歌ったものだったのです。なんだか優しい歌詞で、私はこちらの方が好きかな、と思いました。

クロードは元々、スエズ運河を仕切る裕福な家庭に生まれました。しかし、政変が起き、運河が国有化されるにあたり、支配してきたフランス人たちはそこを追い出されることになります。

これは時代の流れですね。誰か個人のせいではなく、第三国に対する西欧諸国の理不尽な支配というのは、いつか憂き目を見るものです。

で、たちまち貧乏な生活となるフランソワ一家。でも厳格な父は、エンターテイメントの世界で成功してゆく息子を許すことができず、「我が家に道化はいらない」と言って、死ぬまで口を利かずに逝ってしまいました。これはつらかったと思います。ちょっとホアキン演じるジョニー・キャッシュを想起しました。

そして、クロード本人は、女性遍歴こそいろいろ重ねてしまいますが、酒も薬もやらず、基本真面目にお金を貯めて、仕事も正確にこなす、自己プロデュース力に優れた人物でありました。もちろん、歌やダンスといった才能は言うに及ばず、フランスで初めて黒人と白人の混成ダンスチーム(女性)を連れてステージをこなす、という時代を先取りするパフォーマンスも成功を収め、ますます人気者になってゆきます。

しかし、早くに夫を失った母は、その寂しさから、息子の成功に呼応するようにギャンブルにハマってゆき(元々は陽気なイタリア人女性なのに)、クロードは心を痛めることになります。

また、クロードは「the voice」とまで呼ばれていた大歌手、フランク・シナトラに強い憧れを抱いており、最初の頃は「シナトラの真似をしてもだめだ。おまえは全然違う」などと言われたりもします。後に、彼がクロードの歌を「マイウェイ」としてコピーしたときも、「シナトラが僕の歌を歌っているよ、父さん・・・」と、亡き父と会話する場面があります。その時の父は微笑んでいました。彼の中で、父と和解した瞬間だと捕えていいんでしょうね。

しかし実際は、シナトラはクロードのことは全然知らなかったと言われています。また、ポール・アンカが彼向きに作りなおした歌詞も、実は好きではなかったとも言われていますね。

ともかく、今なら著作権やらなんやら、ややこしいであろうことが、強い憧れの元に掻き消され、一度だけ某ホテルのロビーでシナトラを見かけたクロードも、ただ見つめていただけで何も言えずじまいだったのでした。後でマネージャーに「あれは僕の歌だ、ってなんで言わなかったんだ」などと言われてました。

マネージャー役のブノワ・マジメルが男前を封印して、いい味を出してました。うまいもんですねぇ、感心しました。

クロードには男の子が二人いたのですが、最初の子を公にしてしまったことを悔やみ、二人目を徹底的に隠すなど、少し常人には理解しがたい神経質さもあったようです。もちろん凡人ではないですから、少々エキセントリックなところは仕方がないのかもしれません。

そんなクロード、ロンドンのアルバートホールで同歌を英語で熱唱するシーンがあります。これがまたうまい!多少の合成はあるにせよ、ジェレミーのうまかったこと。本気で感動します。

そしてこのステージが成功を収め、これから英語圏へ打って出るぞ、アメリカへ行くぞ、という矢先に亡くなってしまうのです。まさかのお風呂での感電死。えぇっ!って感じでした。享年39歳。

彼がこのままアメリカに進出してたら・・・音楽の歴史は変わったかもしれません。でも、「神々に愛されし者は短命に終わる」のです。惜しいことですが、真実かもしれません。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする