田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

クルエラ(Cruella)

2021年05月31日 17時29分40秒 | 日記

 

Cruella Movie: Release Date Updates, Cast, Trailer & Story Details

 「美女と野獣」のディズニーが、「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞®を受賞したエマ・ストーンを主演に贈る実写映画最新作。
名作アニメーション「101匹わんちゃん」に登場するディズニー史上最も悪名高き “ヴィラン”<悪役>であり、映画史上最もアイコニックな白黒ファッションでも有名な“クルエラ”の誕生秘話が、衝撃の《パンクロック・エンターテイメント》として過激かつスタイリッシュに明かされる。

パンクムーブメントが吹き荒れる70年代のロンドン。親を亡くした少女エステラは、反骨精神と独創的な才能を活かし、ファッション・デザイナーになることを決意。ロンドンで最も有名な百貨店リバティに潜り込む。
そんなある日、伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネス(エマ・トンプソン)との出会いによって、エステラはファッショナブルで破壊的かつ復讐心に満ちた”クルエラ”の姿へ染まっていく──。
なぜ少女は悪名高き”ヴィラン”に変貌したのか?(ディズニー公式サイトより)

 

 

 

<2021年5月30日劇場鑑賞>

 小さい頃は「101匹わんちゃん大行進」とか言ってその存在を知ってはいても、実は話をちゃんと知らない私でした。今回はイギリスが舞台だし、歴然と貴族とかが存在する世界なので、オリジナルがそうだったのか、今回アレンジされているのか、わからないけれど、とにかくわかりやすい話の展開で「こういう話だったのか~」ってとても理解できました。

 小さい頃からエキセントリックで人とは違ったエステラ。そのパンクな才能が田舎では受け入れられずに退学に。そこで母親とロンドンへやって来るのですが、とあることが原因で母親は亡くなってしまいます。知り合いもなく孤児となってしまったエステラ。でもそこはそれ、「オリバー・ツイスト」のごとく、ちゃんと居場所ができて、それなりに才能のある仲間に囲まれて成長するのです。でも、大きくなると、やっぱり「もっと自分を生かせる場所があるはず」という意識は芽生えます。そこから、エステラ(と仲間たち)の冒険が始まるのです。

 おもしろかったですね。やっぱり美しいエマ・ストーンとそこそこの年齢なのに美しいエマ・トンプソン(写真3枚目のサングラスの女性)。そして、最近よく見るマーク・ストロング!マーク、働き過ぎじゃないかい?借金でもあるのか?(笑)。個人的に一番好きだったのが、エステラの仲間のジャスパー。多才な上に優しい。実はエステラに惚れてたんじゃないかな。いや、そうなんだろうね。デザイナーを目指していたエステラ、物心つく頃からちゃ~んと裁縫が得意でした。ミシンを自在に操って洋服を仕上げて行くさまは、ココ・シャネルのようでした。彼女の映画でも、小さい頃から裁縫が得意でいろいろ縫っている姿が描写されてました。才能のある人って、すごい。幼い頃からそんなに得意なものがなかった自分は、だから凡人なのだな、といつも感心する次第です。

 この後、エステラたちはどうなってゆくのかな。続編の企画はあるのかな。

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JUNK HEAD

2021年05月28日 16時56分01秒 | 日記

たったひとりで製作7年「JUNK HEAD」 不気味可愛い地底生物・マリガンを総まとめ! : 映画ニュース - 映画.com

JUNK HEAD』実際に使用された人形の展示会開催が決定!絵コンテ・メイキング写真の展示も ―3月26日(金)劇場公開 | anemo

映像制作経験のない監督が7年かけ作り上げたヤバい映画「JUNK HEAD」レビュー(1/3 ページ) - ねとらぼ

 孤高のクリエイター・堀貴秀が独学で7年の歳月をかけて制作し、カナダ・モントリオールで開催されるファンタジア国際映画祭で最優秀長編アニメーション賞を受賞するなど世界的に高く評価されたSFストップモーションアニメ。原案、絵コンテ、脚本、編集、撮影、演出、照明、アニメーター、デザイン、人形、セット、衣装、映像効果のすべてを堀監督が1人で担当し、総ショット数約14万コマという膨大な作業を経て完成させた。環境破壊が進み、地上はもはや人間が住めないほど汚染された。人類は地下開発のための労働力として人工生命体マリガンを創造するが、自我に目覚めたマリガンが反乱を起こし地下を乗っ取ってしまう。それから1600年後。遺伝子操作で永遠に近い命を手に入れた人類は、その代償として生殖能力を失った。絶滅の危機に陥った人類は、地下で独自に進化を遂げたマリガンの調査を開始。政府が募集した地下調査員に名乗りをあげたダンス講師は、調査中に死と隣り合わせになったことで命を実感し、マリガンたちと協力して人類再生の道を探る。(映画.comより)

 

 

 

<2021年5月25日 劇場鑑賞>

 おもしろかったですねぇ。なにがウケたって、独特の言語!発音不鮮明な言語だけれど、多分でたらめじゃなくて、きちんとイチから作ってあるんです。監督、すごすぎ。話の設定が、クライヴ・オーウェンの「トゥモロー・ワールド」みたいだけれど、ともかく生殖能力を失った人類が、一縷の望みをかけてそうではない生き物(?)の調査に乗り出す、というものです。いろいろ細かいところも話が作られていて、「なんでそうなるねん」ということもない感じでした。

 映画の色調が全体的に暗いというか、薄い感じに仕上がっているのに、血の赤だけはとても鮮明でした。マリガンも血を流す?!って、とても不思議な感じがしたけれど、多分、覆いをかぶったダンス講師も含め、みんな血や涙を流していたと思います。そして、話の展開がとても日本的なんです。その価値観っていうか。正義感や奥ゆかしさ、義理人情など、ちょっとした時代劇みたいな。この出で立ちですから、不思議な違和感を感じました。でも、その分日本人(とは限らないかもしれないけれど)はとても理解しやすいお話だと思います。安心感を得られる、というか。

 今回は、このところウェブ授業やズームによる補講などで家にこもりがちになってしまっている娘(大学生)を連れだしたのですが、「映画館で映画を見たの久しぶりだけれど、おもしろかった!見れてよかった!」と喜んでいました。おすすめです。

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ファーザー(The Father)

2021年05月27日 17時52分32秒 | 日記

The Father (2020) - Filmaffinity

The deliberately disorientating décor of The Father - Film and Furniture

The Father - Movies on Google Play

 名優アンソニー・ホプキンスが認知症の父親役を演じ、「羊たちの沈黙」以来、2度目のアカデミー主演男優賞を受賞した人間ドラマ。日本を含め世界30カ国以上で上演された舞台「Le Pere 父」を基に、老いによる喪失と親子の揺れる絆を、記憶と時間が混迷していく父親の視点から描き出す。ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは認知症により記憶が薄れ始めていたが、娘のアンが手配した介護人を拒否してしまう。そんな折、アンソニーはアンから、新しい恋人とパリで暮らすと告げられる。しかしアンソニーの自宅には、アンと結婚して10年以上になるという見知らぬ男が現れ、ここは自分とアンの家だと主張。そしてアンソニーにはもう1人の娘ルーシーがいたはずだが、その姿はない。現実と幻想の境界が曖昧になっていく中、アンソニーはある真実にたどり着く。アン役に「女王陛下のお気に入り」のオリビア・コールマン。原作者フロリアン・ゼレールが自らメガホンをとり、「危険な関係」の脚本家クリストファー・ハンプトンとゼレール監督が共同脚本を手がけた。第93回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、助演女優賞など計6部門にノミネート。ホプキンスの主演男優賞のほか、脚色賞を受賞した。(映画.comより)

 

 

 

<2021年5月23日 劇場鑑賞>

<ネタバレあり>

 

 

 認知症って、物を盗まれたと言いだす、とか、怒りっぽくなるとか、自分の息子の顔もわからなくなる、とかいろいろ言うし、自分の周りでも(義母とか)そんな症状は見てきたけれど、これほど(見える)世界が錯綜しているとは想像していなかった。すごいですねぇ、こんなに何もかもが入り乱れて現れたら、混乱どころかおかしくなりますよね。身体は元気だから、この先何年生きるかわからない。こんな状態のまま生きるのは辛すぎるから、そこはもっと症状が進んでむしろ何もわからなくなって、少し楽になれるのでしょうか。神様はそれくらいの安泰は与えてくれるのでしょうか。

 長生きって残酷ですね。誰も病気になりたい人なんて、いない。この映画だって、悪い人は誰も出て来ないのです。どんなに理不尽なことを言われても、娘のオリビア・コールマンは優しいし、施設のスタッフも、仕事だとは言えとても優しい。イモージェン・プーツ演じる幻の世話係(ヘルパー)も、若いのによくできていました。こんど来てくれたヘルパーが若くてかわいいと見て取るや、はしゃぎまくるアンソニーに男の本能を感じましたけどね。ここは残るのですね。

 ともかく、今までの映画と違い、認知症本人の視点から描かれた映画で、見ているこちらも何が真実なのか釈然とせず、とても怖い思いをします。ちょっとしたホラー映画のようです。下の娘は亡くなっているのにそれがわからず、「長く会えていないのは、画家として世界中を旅しているから」と、それだけならまだよかったのですが、「妹のほうがいい子だった」という意味のことをオリビア・コールマンに言い放ってしまうところは辛かった。こんなことが本音だなんて、辛すぎる。本人(姉)も薄々感じていただろうから、余計に辛すぎる。

 そして最後は幼児返り。老人アンソニーが背を丸めて「ママを呼んで。ママに迎えに来てもらって」・・・ここに至って、私は涙が出ました。最後はママなんだなぁって。もちろん、人によるでしょうけど。

 キツい映画でした。もっと心して見るのだったと、反省しました。

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ビーチ・バム まじめに不真面目(The Beach Bum)

2021年05月25日 09時09分17秒 | 日記

Amazon | The Beach Bum (Original Motion Picture Soundtrack) | John Debney |  輸入盤 | 音楽

ビーチ・バム まじめに不真面目 : 作品情報 - 映画.com

Amazon | The Beach Bum [Blu-ray] | 映画

 「GUMMO ガンモ」「スプリング・ブレイカーズ」のハーモニー・コリン監督が7年ぶりに長編映画のメガホンをとり、「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒーが放蕩の詩人を演じた人間ドラマ。かつて1冊だけ出版した詩集が大成功を収め、天才と称賛された詩人ムーンドッグ。その後はずっと資産家の妻に頼り、パーティ三昧で酒とマリファナと女に溺れる生活を送り続けてきた。フロリダの太陽と海に囲まれながら自由気ままな人生を謳歌するムーンドッグだったが、ある出来事をきっかけに、新しい詩集を出版しなければ無一文になるという窮地に陥ってしまう。ムーンドッグの親友を人気ラッパーのスヌープ・ドッグ、資産家の妻を「グランド・イリュージョン」のアイラ・フィッシャーが演じる。共演に「グレイテスト・ショーマン」のザック・エフロン、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のジョナ・ヒル。気鋭のデザイナー、ハイディ・ビベンズによる個性的な衣装にも注目。(映画.comより)

 

 

 

<2021年5月23日劇場鑑賞>

 ハーモニー・コリンの映画、とっても久しぶりに見ました。マシュー・マコノヒーがあまりな放蕩詩人を演じきって妙味を出していました。でも、これは好き嫌いがあるんじゃないかな。最初から最後まで彼が放蕩の限りを尽くしているだけで、あんまり話という話がないように思うからです。もちろん、才能はあるんです。どんなに酔っぱらっていても、またどんなにハイになっていても、いったんスイッチが入ると、言葉が湯水のようにあふれて来て、魅力的な詩を書くのです。でも、普段は下品でだらしなくて、手の付けられない男。法に触れるような悪業もやってのけるので、逮捕されて裁判沙汰になることも。でも、法廷でもへらへら笑って場を心得ない発言。女性の裁判長が「あなたの詩が好きだったのに。こんなに下品な男だったなんて」と落胆するシーンがあり、マコノヒー、そう言われてもげらげら笑っているのです。かわいそうな裁判長。

 しかし、彼には彼の才能を買っているリッチな奥様がいて、生活の心配はないのです。この奥様が「お買い物中毒な私!」のアイラ・フィッシャー。ずっと家を空けているマコノヒーを娘の結婚式に呼び戻した奥様ですが、ゲストもいるのに結婚式で新郎を「フニャチン」呼ばわりするし、ずっと酔ってるし。でも、なんだかんだ言って娘もお父さんの才能を買っていて、結局凡人の夫に満足できなかったりするんですけどね。エキセントリックな家族。この、まるでモーツアルトのような詩人さんって、実在の人物なのかな。最近実話ベースの映画って、多いし。

 しかし、この映画、さすがハーモニー・コリンの実力か、俳優陣が豪華なのです。写真2枚目の「闘魂」はちまきを締めている若者はザック・エフロン。3枚目の「船長」は、ウィル・スミスの相棒、マーティン・ローレンス。私はよく知らないけれど、スタイルのいい黒人さんが出てるな、と思ったら彼がスヌープ・ドッグらしいです。マコノヒーのマネージャーはジョナ・ヒルだし、目には楽しい映画でした。

 ただ、頭の固い私にはあんまり理解の出来ない世界でした。やっぱり才能のある人って、凡人とは違うんだな~って感じです。映画で見る分には楽しそうだったけど「楽しんで生きるのは、闘いだ」というキャッチフレーズがついているから、本人も闘っていたのでしょうね、人生と。邦題が絶妙だと思いました。「まじめに不真面目」って・・・。

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マッド・ダディ(Mom and Dad)

2021年05月22日 14時57分32秒 | 日記

マッド・ダディ」映画 あらすじ | おうち映画

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Six of the best films to see at the cinema this weekend

 

 ある日親たちが凶暴化し、わが子に襲いかかる世界を描いたニコラス・ケイジ主演のスリラー。2人の子どもにも恵まれ、幸せな毎日を送っているブレント。いつものように会社に行き、オフィスのテレビでブレントが見たのが、親が実の子どもを殺害する事件が相次ぎ、国中がパニック状態となっているという驚がくのニュースだった。子どもたちの身を案じたブレントは仕事を早めに切り上げて帰宅するが、子どもたちはいつもどおりに無事に暮らしていた。しかし、愛する子どもたちの顔を見た瞬間、ブレントの心に「この子たちを殺さなければ」という正体不明の殺意が生じてしまう。監督は「アドレナリン」「ゴーストライダー2」のブライアン・テイラー。(映画.comより)

 

 

 

<2019年6月30日録画鑑賞>

 実はニコラス・ケイジ、好きです。日本で(田舎だから?)「俺の獲物はビン・ラディン」が見れなかったり、お菓子(うまい棒)が販売中止になったのはとてもとても残念でした。でも、個性がありますよね~「ゴーストライダー」なんか、大好きです。ピーター・フォンダもめっちゃ渋かった。「2」のサム・エリオットに至っては!

 すみません、ニコラスからだいぶ話がそれてしまいました。元々狂気顔(?)のニコラスは、こういう役が似合います。また、うまいんですね。親が子供に対して殺意を抱く、というのはそれほど突飛な設定ではないのかも。誰しも、一度や二度「この子(たち)さえいなければ・・・」と思ったことはあるはずです。子供にバカにされても”いい両親”でなきゃいけないし、仕事もこなさないといけない。この映画の主人公たちは裕福だからまだいいと思うけど、貧乏人だともっと擦れてて(自分が育った家庭がそうだったから)。まぁ結果は一緒かもしれないけれど。

 でもみんな、理性があるし、誰かを殺すなんて凡人には怖すぎるから、やっぱりちょっと「いなければ」と考えるだけで。しかし、この映画は違います。伝染病のように並々ならぬ狂気が蔓延します。邦題は「マッド・ダディ」ですが、原題は「パパとママ」つまり、双方の親が子供を殺しにかかるのです。ニコラス・ケイジとセルマ・ブレアが夫婦だなんて笑える。しかし、自分が子供に対して深い殺意を抱くということは、自分の両親が健在であれば、被害者にもなり得る、ということです。考えると当たり前なのですが、つい主人公に肩入れして見ていると、それを忘れてしまいます。そこがうまいと思いました。

 おもしろすぎる、シュールすぎる映画でしたが、なんとな~くわかる気もする映画なのでした。そして、こんな映画を選んで演じてしまうニコラスが、やっぱり好きです。

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