田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ウルトラマンサーガ

2012年03月31日 22時47分57秒 | 日記
ごめんなさい、ウルトラマンで。でも、見ちゃったものですから。
3歳の息子と一緒です。

さて、ウルトラマンはかなり久しぶり・・・最後に見たのは「ウルトラマン80」だったかしら。ともかく、ブランクが大きいのに、話がどれだけ進んでいるものなのか、ウルトラ兄弟は今何人いるのか、などの予備知識も入れずいきなり見てしまいました。

いやぁ、面食らいましたね。

ウルトラマンは3人出てきます。ウルトラマンダイナ、ウルトラマンコスモス、そしてウルトラマンゼロです。

そして、コスモス(杉浦太陽)は「癒しのウルトラマン」なのです。むやみに怪獣をやっつけたりせず、大人しくさせるための最低限の攻撃にとどめ、地球人との共存に委ねる慈愛を持っています。

また、ウルトラマンゼロと一体化したDAIGOは、最初はそれをいやがり、ゼロに自分の体から出てゆくよう、再三にわたって要請します。そしてイザというとき、ウルトラマンに変身するのをいやがったために、中途半端な大きさのウルトラマンになってしまったりします。

結果、DAIGOは子供たちに「チビトラマン」などと揶揄されたりもするのです。

そう、近頃のウルトラマンは変身前の姿を隠さないのです。

そしてクライマックスには、以前怪獣と相討ちしたウルトラマンサーガが登場!これがつるの君ですね。

そして、我らが地球を守るため、最強の敵に立ち向かう彼らは、やがて一体化しウルトラマンサーガとなるのです。

この、七色に輝きたくさんの装飾をつけたサーガは、もはやよく見ないとウルトラマンなのかなんなのか、わからないほどの出で立ちです。すごいですねぇ。

正義の味方、ウルトラマンは最後には勝利します。当たり前ですが。

地球防衛軍と称する「チームU」という女性たち(AKB48の7人)が華を添えています。

あと、男性ファン・女性ファンだけではなく、年輩のファンにも気を使ったのでしょうか。「レジェンド5」として往年のウルトラ戦士が出ています。モロボシ・ダンや団次郎さんなど、全部ご本人です。これには驚きましたね!

ともかく、私のような、古いウルトラマンをよく知っている人間には、ずっこけることもありましたが、充分楽しめました。次も行こうかな~(笑)。

あ、ウルトラマンゼロはウルトラセブンの息子だそうです。母は誰なんだろ。
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サラの鍵(elle s'appelait sarah)

2012年03月30日 23時21分02秒 | 日記
  少女は弟を納戸に隠して鍵をかけた。すぐに戻れると信じて・・・。
  1942年、パリ。ユダヤ人一斉検挙の朝。


これだけを読んでも、なんだか結末が予想できそうで悲しくなります。それは、予告を見ても同じ。随分迷いました。名作の雰囲気が漂うとはいえ、つらいとわかっている物語を見るのも余計つらいんじゃないか、自分が落ち込んでしまうだけじゃないかと。

ましてや自分には歳の離れた弟たちがいて、今また姉弟という構成の子供を持つ。つらすぎるんじゃないかと。


でもやっぱり見てしまいました。思いがけず田舎に降りて来たから、それもあると思います。でも、つい、どんなにつらい物語でも、その先に希望を描いてくれているのではないか・・・そんな期待もあったのです。最後に一筋の希望が見える・・・とは月並みな表現ですが。



ユダヤ人一斉検挙といっても、ナチスがやったのではありません。ここで描かれるのは、フランス人がパリで行ったことなのです。1995年に当時のシラク大統領が初めて認め、国民に動揺を与えました。

あの時代、やむを得ず行ったことやパルチザンが存在したことなどは、当時のヨーロッパを舞台にした映画で時々描かれていますね。

今回の映画では、この一斉検挙を調査するクリスティン・スコット・トーマス演ずるベテランジャーナリストに、若い記者が「へぇ、そのことは記録にないね。おかしいな、ナチスは記録魔なのに」と笑いながら問う場面があります。するとクリスティンと年輩の編集長が目を見合わせて言うのです。「おぉ・・・あなた。これはフランス人が行ったことなのよ」と。
印象に残るシーンです。

そして現代に生きるクリスティンが、夫の祖父母からもらいうけたアパートがサラのアパートであったこともあり、彼女は深くサラのことを調べ始めます。

同時に、クリスティンに念願だった妊娠が判明します。しかし、若い頃あんなに一緒に不妊治療していた夫は「この歳で子育てなんてしたくない」と反対します。悲しいですね、あんなに子供を欲しがっていた夫に、こんな風に言われるなんて。

私はサラのことも悲しかったですが、この描写もとても悲しかったです。立派な年齢の大人が、収入も家もあるのに、こんな風に言うんだなぁって。43歳で第二子を産んだ私にはショックでした。勿論、当事者たちの意思が尊重されるべきでしょうけれど。


そして、サラの人生が紐解かれていきます。それ自体は驚くほどの展開があるわけではありません。そして、サラにつながる人たちが、ずぅっと手繰り寄せられていくのです。


ラストで希望が見えたかどうかはわかりません。単体民族(?)の日本人には理解しづらい感覚もあるように思います。

それでも、みんな・・・サラに繋がる人々やクリスティン・・・が、前を向いて歩き始めたことだけは確かです。


人生は後戻りすることはできませんし、前を向いて歩くしか道はないですものね。
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シャーロック・ホームズ シャドウゲーム(sherlock holmes:a game of shadows)

2012年03月28日 20時22分18秒 | 日記
前作もなかなかにおもしろかったし、やっぱ続編は見るっきゃないでしょ~ってな感じで行って来ました。

かの名探偵がタフな格闘家だった、という意外性は前作で堪能しているので、今回はどう攻めてくるのかと思いきや・・・同じでした(笑)。

もちろん、アクションはより過激に、そして物語には懇切丁寧な説明が付け加えられ、非常にわかりやすくなっています。

ロバート・ダウニー・Jrが女装したり、それが助かる唯一の道とは言え、ワトソン氏のワイフを滝壺に突き落としたりと、一瞬「えっ」と思うような場面もあります。

しかし、要するに互角の才能を持ったモリアーティ教授とホームズが、丁々発止にやりあった結果、やっぱり互角だった・・・そんなお話です。

我らがリスベット、ノオミ・ラパスも活躍しますが、やっぱり添え物。あ~ぁ、「ミレニアム」を見直そうかなぁ・・・。

しかし、ジャレッド・ハリスも多才ですね。今回も教授役を貫録たっぷりに演じてましたし、いつだったか、アンディ・ウォホールもやってたと思うのです。「スモーク」のちょっと小心者な感じがうまかったのを覚えてるし、なにより好きなのは「Bモンキー」の、冴えないけれど誠実な男性。「Bモンキー」、大好きです。

さて、話はそれましたが、とにかくそういうことでまたまた「続く」という終わり方でした。

ガイ・リッチー、アクションと友情、知恵。これ以上どんな物語を持ってくるのでしょうか。
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戦火の馬(war horse)

2012年03月25日 18時45分40秒 | 日記

 
 第一次世界大戦、激動のヨーロッパ・・・。
 故郷を遠く離れ、国境を越えて、戦火を生き抜いた、奇跡の馬。
 その存在は、人々の「希望」となった・・・。


 お話は要約すると、以上です。でも、そこはスピルバーグ監督ですから、壮大なスケールと音楽、そして善意の人々に彩られ、希望のお話へと昇華されてゆきます。



美しいサラブレッドが生まれ、それを少年アルバートが目撃しています。本当に美しい仔馬。彼は日々、その仔馬を追うようになります。そして、競売にかけられたとき、一目ぼれした父親が(お金もないのに)買ってきます。

その馬ジョーイとアルバートは一緒になる縁だったのでしょうか。

しかし、その借金を払うため、ジョーイはその美しい体で農耕をもこなさなければなりません。アルバートとの二人三脚で、賢いジョーイは使命を果たしてゆきます。

しかし、戦争が勃発。ジョーイは軍馬として売られてしまいます。

そこからはまさにジョーイが主人公になってゆきます。最初に買ったニコルズ大尉、馬の世話にたけていたドイツ兄弟の脱走兵、そしてその兄弟が隠したジョーイ(と仲間の黒馬トップゾーン)を見つけた少女と祖父。みながジョーイには良くしてくれます。

さらには、ドイツ軍の馬の世話係。あまりの切羽詰まった状況を見かねて「走れ、走るんだ」と言って逃がしてくれます。そして逃げる、逃げる。

この、疾走するジョーイの姿は感動的に美しい。しかしながら、観客の願いもむなしく、ノーマンズランドの真ん中で、有刺鉄線に絡まれ身動きが取れなくなってしまいます。

ドイツ軍・英国軍双方から、見かねて兵士が出てくる。そして有刺鉄線を切って彼を逃すのです。

この、ファンタジックなシーンでは「戦場のアリア」を思い出しました。戦場といえど、みんな元は普通の青年。優しいはずなのです。

そして、やがて軍に志願していたアルバートと出会うことに。傷を負い、一時目が見えなくなっていたアルバートと、泥で毛並みも足も、頭の白い印もなにも見えなくなっていたジョーイとの再会は、クライマックスの一つですね。感動します。

そして、やがて戦争が終わり、美しい夕陽を背景に、アルバートとジョーイは故郷に帰ってくるのです。エミリー・ワトソン演ずる母親とピーター・ミュラン扮する父親は、彼をしっかりと抱きしめます。

美しい物語です。少々嘘っぽくても、やっぱり安堵してしまう自分がいます。人間って、なんだかんだ言っても、性善説を信じたいものですね。


ところで、アホな質問でごめんなんですが、ベネディクト・カンパーバッチはどこに出てたのでしょうか。見過ごしてしまいました。わかる方がいらっしゃったら、是非教えてください。

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私だけのハッピー・エンディング(a little bit of heaven)

2012年03月20日 19時00分10秒 | 日記
余命半年で出会った、永遠の恋・・・。

主演はケイト・ハドソンとガエル・ガルシア・ベルナル。

広告代理店で働き、夜は仲間たちと楽しく過ごし、恋も思いのまま。ユーモアに溢れ、仕事も順調だったケイトに突然訪れたがん宣告。

あれ?健康なはずの若者が突然がん?・・・最近はこういうパターンがはやりかしら。
しかし、今回は「50:50」ほども望みはなさそうです。彼女は必ず死ぬそうです。最近”天使”のウーピーも見てしまいました。望みを3つ、かなえてくれるのだそうです。

実家の母も移ってきます。周りの態度も、だいたい「50:50」みたいな感じです。違うのは、女遊び(この場合は男遊びか?)を勧める友人がいないくらいです。

でも、彼女はジョゼフ・ゴードンと違って助からない代わり、とってもイケメンで誠実な、素敵なドクターと出会います。しかも独身、彼女ナシ。

こんなことが起きるのなら、私も若いときに癌になりたかった・・・なんてことは不謹慎極まりない発言ですが、実際、人間なんて長く生きていてもつらいことばかり。

いっそ、若い時にこんな素敵なドクターと出会って、一生の恋をして死ねたら・・・。

彼女のように人生が順調だったことはないから、結局同じかもしれないけれど、でも不謹慎を承知で言うと、マジで彼女がうらやましかった。

こんなふうに人生を閉じれればいいだろうなぁって。

お話は、わりとステレオタイプでした。前評判がよかったから、もっと今までにない感動があるのかと思っていたのですが、私が映画見過ぎなんだろうけれど、普通でした。

でも、自分は主人公がうらやましいけれど、自分の娘が・・・と思うとやっぱりつらいな。勝手だけれど(笑)。
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